文鳥を診られるはずの動物病院サイト一覧
鳥を含むエキゾチックアニマル類の診療を明示し、さらにサイト上で鳥類の病気や飼育について触れていたり、学会に参加していたり、
病院のブログなどで小鳥の医療実績が確認できたり、肯定的なクチコミのあった動物病院のサイトを集めました(1つ意図的に省く)。
小鳥関係の記載が無い動物病院もあるので、あくまでも一部とお考えください(他のクチコミ情報も要チェック)。
「看板に偽りあり」のケースもあるはずで、実際のところは行ってみないとわかりません。参考とお考えください。
専門性のある獣医さんが退職するなどして、小鳥を診療できなくなるケースもありますから、
常識として、通院する前に、電話で文鳥を診療の有無を問い合わせましょう。
2017/12/17 232件
インターネットサイトが無くても、体験談で好評価を受けた動物病院は、掲載いたします(リンクはNTTタウンページ)。
2016/4/18 紹介数5
文鳥を動物病院に連れて行った際のご体験に基づく評価を募集しています。
>>> クチコミ投稿フォーム <<<
【老婆心からアドバイス】
薮居竹庵筍先生(ヤブイチクアンタケノコセンセイ)に注意!
人間のお医者さんで治療技術が劣る者は藪医者(ヤブイシャ)、さらに竹薮にもなれない未熟な者は筍先生(タケノコセンセイ)と揶揄されたものですが、残念ながら現在の獣医さんにもその手の方が存在します。獣医師の資格は小鳥の診療が出来なくても取得できますし、極端に言えば、小鳥に触ったことが無い「鳥専門医」がいても、法律違反にはならないのです。また、哺乳類の犬猫と鳥類の文鳥では、体の構造がまったく異なるので、犬猫の治療では『名医』として信頼を得ていても、文鳥の治療について何も知らない獣医さんの方が多いくらいです。
看板に「小鳥」と書いてあっても、実力のほどはわからないので、実際に診察する様子、例えば次の3点に注目し、このような初歩の初歩、基礎の基礎すら不十分な獣医さんなら、文鳥の生命が危険にさらされる前に、さっさと連れ帰り他を探しましょう。・ 保定(文鳥を片手でしっかりと保持すること)が出来ているか。
・ 説明をした上で治療をしているか(無断で注射するなど論外)。
・ 糞便検査をするか(しないなら診せる意味が無い)。【鬱陶しいはずなので、つづきは末尾に・・・】
評価情報のあった病院には、好評価〇、悪評価▼を付記します。
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【老婆心のつづき・・・】
ホームドクターは「専門」である必要なし!
文鳥は基本的には丈夫な生き物で、病院に行かずに長寿を保つ個体も多いです。また、文鳥が意識的に病気を隠すことなど有り得ませんが、自覚の無いままに症状が進行していることも多く、その進行も人間などとは比べ物にならないほどに早いので(飼い主を「人間のように」欺こうと努力することなど有り得ない)、症状が表に出て飼い主や獣医さんが気づいた時には、重態で手に負えないことも多く、病院へ行く猶予などないことも珍しくありません(小鳥では通院途中に亡くなるケースも多いです)。
「半年に1回も鳥の専門病院で定期検査していたのに何で?」といった話を見受けることがありますが、はっきり言えば当たり前です。なぜなら、寿命が人間の十分の一程度の文鳥にとって、単純に考えれば、半年は人間の5年に相当するからです。例えば人間ドックで精密検査をしたら、5年間何もしなくても安心と信じられる人はいないでしょう。まして、文鳥に人間ドック並みの精密な検査は出来ません。何しろ、人間の二千分の一程度の大きさしかない生き物の、それ自体人間の初期腫瘍程度の大きさしかない臓器に存在するかもしれない微細な異常を、鮮明に映し出す装置は一般的にはないでしょうし、あったとしても見分ける眼力を持つ人間はいないでしょう。つまり、文鳥の健康診断とは、初心者の飼い主よりも経験も知識もあるはずの獣医さんが、その時その瞬間の様子をチェックしてくれるに過ぎないと考えるべきものなのです。
病院で検査をすれば病気か否かほとんど判明し、名医ならほとんど治してもらえる。といった考えは、妄想や願望であって現実ではありません。神様のような名医でも、個別の性格や普段の様子との比較は出来ないので、非日常の緊張状態で診察台にいる文鳥の異常を、その場で客観的に完全に掌握するのは、ほとんど困難なのです。つまり、外見に表れず、検査結果に異常のない文鳥が病気か否かなど、誰であってもわかりません。過度の期待はやめましょう。科学的には単純な検査しか出来ず、外見的所見から分かることも限られているのですから、初期の検査段階では、鳥類の医療に特化した専門性を有する獣医さんでも、犬・猫など何でも診られる獣医さんでも、基本的にはほとんど変わらないと言って良いはずです。
具体的に考えても、ほとんどの文鳥にとって必要な治療技術とは、触れば分かる程度の単純な骨折の整形、外傷の消毒、卵づまりに対する一般的な処置(お腹を圧迫して卵を出す。飛び出した卵管などを中に戻す)くらいのものです。検査そのものは小学生の理科実験程度に単純ですから、糞便検査で異常とすべき数値の把握や光学顕微鏡で確認される病原菌の種類と、鳥の種類による問題性の相違についての基礎的知識(インコで問題となるのPBFDやAGYなどは文鳥には感染しないとされます。また、セキセイインコが罹患すると致死することもあるコクシジウムも、文鳥の成鳥では感染していても健康被害をもたらすことは稀で、文鳥のヒナが罹患しやすく致命的になるのはトリコモナスが多いとされています)があれば、内服薬の処方をするのも、それほど難しくはないはずです。おそらく、この程度の治療技術や医学知識は、熱意のある優秀な獣医さんなら、それほど時間をかけなくても習得可能でしょう。
つまり、それほど高い専門性が無くても、文鳥の一般的な検査や治療は十分に可能なので、「専門の病院が近くにない!」と絶望する必要はありません。昔ながらの獣医さんは経験でそれを行っているはずで、それでほとんどの問題には対処できているのです。そして、動物病院が過当競争気味の現在では、若い獣医さんが情熱を持って治療の幅を広げようとする意志があれば、文鳥の一般的な検査や治療を十分に行えるはずです。
現在の人間や犬猫の治療では、ホームドクターによる一般医療(一次診療)と、高度な設備や専門的知識が必要な高度医療(二次診療)を分け、自分の技量や経験、また医療設備から客観的に判断して、手に負えない症状であれば、より専門性の高い病院に紹介するのが常識になってきています。文鳥の飼い主も、入院や手術、さらにインコでは必要になる詳しい検査が出来るか否かなど、日常的には不必要な専門性を、無闇に求める必要はありません。とりあえず、下記のような基本的な診療をしっかり出来ているかに注目して、「専門」にこだわらず、ホームドクターを探すと良いでしょう(鳥の専門病院が近くにあっても、何時間も並ばなければならないようなら、遠くにあるのと同じでしょう?)。
【文鳥の一般的な診療の流れ】 1、飼い主から事情を聞きながら、鳥の様子を見ます。
2、触って肉付きなどを確認します。
3、お腹に腫れなどの異常がないか確認します。 4、糞便検査を行います。 5、診断を述べ、必要な場合治療を行います。 |
入院は永遠の別れになる可能性あり!
エサを食べそれなりに元気にしているように見える場合は、入院や手術を勧められても、その場で即断せずに、必ずセカンドオピニオン(この場合意見を聞くだけではなく実際に診てもらう)を求めましょう。他の獣医さんの診察を受けるのは飼い主の完全な自由で、自分の診断に自信のある獣医さんは、むしろ薦めるはずのものです。その場の雰囲気に流されて、後悔しないようにしましょう。
24時間一睡もせずに見守っていたとしても、激変して一瞬にして亡くなることも、ごく普通に起こります(心臓発作や喀血しての窒息死や・・・)。小鳥が亡くなることを「落鳥(らくちょう)」と昔は表現しましたが、飼い主が寝る前に止まり木にいるのを確認した文鳥が、朝目覚めた時にはカゴの底で冷たくなっていることが、むしろ標準的と言えるくらいなのです。さらに、性格が多様な文鳥には神経質な個体もいるので、とりあえず健康体であっても、環境の変化に適応できずに一晩で亡くなってしまうこともあります(「お見合い」のためとしてペットショップに預けた文鳥が亡くなってしまいもめている現場に、まったくの偶然で居合わせたことがあります)。
病気で多少でも衰弱している場合は、突然病状が改まり亡くなるリスクが高まります。当然、入院中に亡くなってしまうことも多く、それは獣医さんの怠慢とは言えません(心拍数のモニターもないので異常をすぐに探知できません。また、今後、小鳥の心拍数などをモニターできるようになっても、心停止後の小鳥を、人間のように蘇生させることはまず不可能なので、治療面ではほとんど意味が無いかもしれません)。小型鳥類の文鳥と大型哺乳類の人間ではまったく事情が異なっており、文鳥の場合、入院治療は死別に終わる可能性を十分に認識しなければならないのです。もちろん、仕事などで自宅看護が十分に出来なければ、入院治療が最善のはずです。しかし、家でほぼ一日中専属看護出来るのなら、入院にこだわることはないでしょう。病院の一隅に置かれて、たまに獣医さんやその他のスタッフが様子を見るよりも、よほど手厚い看護が期待できますし、何よりいつもの環境の方が、まったく事態が理解出来ていない文鳥にとっては落ち着くはずなのです。また、万一の場合でも、看取れたり、まだ温かい状態で最初に発見できた方が、冷たい亡骸を引き取るよりも、飼い主は気分的に楽になることも多いと思います。
勘ぐるなら、入院の間いろいろな名目で治療行為をしたとして、高額な治療費を請求しやすくなります。あって欲しくは無いですが、そのような疑いを持たれる動物病院が存在するのも事実です(何度も通院させ信頼を得てから、詐欺行為に及ぶことも有り得ます)。安易に入院させず、飼い主が見ても重態で入院させなければならない時は、死別も覚悟し、飼い主が見て緊急性が薄ければ、繰り返しますが、他の動物病院で受診してセカンドオピニオンを得てから判断しましょう。