卵づまりの恐怖


 卵づまりはメスが産道(輸卵管)に卵を詰まらせ、やがて排便困難のために死におたる事もある危険な病気です。一般に文鳥のメスはオスよりも割高に売られていますが、それはこの卵づまりのためメスの方が短命だからといわれています。

  症状

 繁殖期(9〜4月くらい)の朝、写真の文鳥のような状態(羽毛をふくらませ苦しそう)であったら、まず卵づまりと考えて良いでしょう。

 ※ 朝、この卵づまりの症状を発見するほど、飼い主を
  ゾッとさせることはありませんが、すぐに死に至るこ
  とはまずないので、あわてずに対処しましょう。

   対処(仮定−朝早いので動物病院が開いていない−)




【〜8時】寒さによる筋肉の硬化によって、一時的に少し詰まらせただけかもしれませんから、部屋を温かくして様子を見ましょう



【8〜9時】一時間ほど経過してさらに苦しそうであったら、安静なところに隔離してヒヨコ電球などで十分に温め、 飲むことも食べることも出来ないなら、スポーツドリンク(『ポカリスエット』)を数滴飲ませるのも良いでしょう。



【9〜10時】さらに一時間ほど経過しても産卵できず、排便もままならないようなら、スポイトで2・3滴ワイン等のアルコールを無理に口をあけさせ飲ませてみるのも効果的とされています。
 動物病院も開く頃なので、電話して連れていくのはこの段階でしょう。



 昼近くなっても容態の改善が見られないようなら、次にマッサージや浣腸といった方法もあるようですが、素人の出来る技とも思えないので、後は住環境と飼い主の考え方次第となります。
 回復を祈って見守っても、この段階で動物病院に連れて行っても良いと思います。

 卵づまりは繁殖シーズンの初期に起きやすく、何度も産卵を経験すると、発生率がかなり低下するようです。従って、あらかじめ冬季に初産とならないように調整する(秋に産ませておくか、冬季には巣を入れず春まで待つ)といった対策が有効かもしれません。


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