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・・・初代ヘイスケの後妻として、1998年秋、吉田橋というところにあるお店で買ってきた桜文鳥。色の淡いかわいらしい姿だったが、夫のヘイスケを愛するあまり、嫉妬ぶかくなり、目が三角につりあがった時期があった。手乗りではないが、あまり人間を恐れず夜遊びが大好き。抱卵・育雛は夫任せだったが、ヘイスケに先立たれ年下のノロと同居すると、2003年末に、卵の摘発をかいくぐった一個の卵を立派に育て上げた。
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非手乗りながら手のひらで水浴びをし、名前を呼ばれれば返事をするナツが、2005年12月16日箱巣の中で、座り込んだ姿勢のまま、まさに眠るように亡くなっていた。推定満8歳。年齢のわりには色つやも良く、やや動きがのんびりになる以外は、前日も激しい変化は無かった。特に病気を疑わせるものはないので、寿命と考えるしかないかもしれない。
人を覗き込むように見る、どこか間が抜けていて憎めない文鳥だった。やすらかに。
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