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資金管理における2%ルールとは
投資苑の著者 アレキサンダー・エルダー博士は、資金管理に関して次のように述べています。
- 1トレード当り、運用資金の2%を超えるリスクをとってはならない。
2%ルールとは、1トレード当りの損失リスクを運用資金の2%以下に抑えるということです。
損失リスクが運用資金の2%以下であれば、仮に負けが数回続いても運用資金が破綻することなく、投資を継続できるという考え方です。
2%という数字は、あくまでも運用資金に対する割合であって、所有する金融資産全体に対する割合ではありません。
当然、生活資金や住宅購入の頭金など、直ぐに必要となるお金や用途が決まっているお金は、運用資金から除く必要があります。
運用資金に対する許容リスクの算出
2%ルールに則った運用資金と許容リスクとの対応を以下に示します。
2%ルールにおける運用資金と許容リスク
運用資金 |
許容リスク |
\500,000 |
\10,000 |
\1,000,000 |
\20,000 |
\2,500,000 |
\50,000 |
\5,000,000 |
\100,000 |
\7,500,000 |
\150,000 |
\10,000,000 |
\200,000 |
\25,000,000 |
\500,000 |
\50,000,000 |
\1,000,000 |
\75,000,000 |
\1,500,000 |
\100,000,000 |
\2,000,000 |
許容リスクの算出
例えば運用資金が100万円であれば、
許容リスクの計算式は、1,000,000円×0.02=20,000円 となり、
許容リスクは2万円となります。
例えば運用資金が500万円であれば、
許容リスクの計算式は、5,000,000円×0.02=100,000円 となり、
許容リスクは10万円となります。
取引可能な株式数の算出
許容リスクを定めることにより、許容リスク内で取引可能な株式数を求めることが出来ます。
例えば運用資金が1000万、Aという銘柄の株価が900円、ストップ・ロス・オーダー(逆指値注文)を810円に置くと仮定します。
取引可能株式数=200,000円(許容リスク) ÷ 90円(1株当りのリスク) = 2,222
A銘柄の1単元が1,000株と仮定すると、取引可能な株式数は2,000株となります。
このように許容リスクのルールとストップ・ロス・オーダー(逆指値)を用いることで、安全域を確保しながらトレードすることが出来ます。
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