固定資産回転率とは(こていしさんかいてんりつとは)

固定資産回転率の意味、計算式、固定資産回転率の目安、固定資産回転率に関する新聞記事、について解説しています。

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固定資産回転率の意味

 固定資産回転率とは、企業の設備投資が適正かどうかを見る為の指標で、売上高固定資産の何倍あるかを、回転率(=回転数、倍数)で表したものです。
 固定資産とは、1年を超えて所有したり使用したりする資産のことです。
 固定資産は、有形固定資産無形固定資産投資等の3つに区分されます。

固定資産回転率の計算式

 固定資産回転率は以下の計算式で算出します。
固定資産回転率 = 売上高 ÷ 固定資産の総額

固定資産回転率の目安

 固定資産回転率を判断する目安は以下の通りです。

固定資産回転率の目安
流通業 製造業
設備投資が不足 12回転以上 8回転以上
設備投資が適正 5回転以上 2.5回転以上
設備投資が過剰 2回転以下 1回転以下

 固定資産回転率は、当該企業の売上高を達成するのに、固定資産が何回転しているかを表しています。
 回転数が大きいということは、より少ない固定資産で売上高を達成していることになるので、効率的であると言えます。一方で、売上高に対して、設備投資が不足している可能性があります。
 回転数が小さいということは、売上高に比べて設備投資が過剰であると言えます。一方で、設備投資に対して売上高が少ない可能性があります。

固定資産回転率に関する新聞記事

2009/06/11日本経済新聞
  自動車部品会社のリストラに濃淡が出ている。大手自動車メーカー系列に比べ、独立系でリストラの規模が大きいのが特徴だ。いざという時に頼れる親会社がない危機感が背景とみられ、2010年3月期の業績の改善度合いとも連動する。
(途中省略)
 主要12社の有形固定資産回転率(売上高の有形固定資産に対する比率=設備の稼働度)を計算すると、3.5回を超えていたのが今期は2.5回弱に急低下する。企業によっては米ゼネラル・モーターズの破綻が一段の減収要因。小型車シフトで部品単価も下がるなか、さらなる設備リストラが課題となる可能性もあることを示す。
(記事終わり)

 上記の記事では、自動車部品メーカーの業績悪化により売上高が減少したので、固定資産回転率が低下したと述べています。
 固定資産回転率が低下すると、設備の稼働率が低いと判断されるので、設備の売却、縮小など、設備のリストラが行われる可能性があります。

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更新日:2016年08月08日 月曜日
作成日:2007年08月04日 土曜日

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