ディフェンシブ銘柄による3点Vチャージ投資法の検証


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 明地文男さんが考案された3点Vチャージ投資法について、過去の株価データを使用して仮想売買を行い損益を検証しました。対象銘柄はディフェンシブ銘柄です。

明地式投資法公式サイトにおける3点Vチャージ投資法の解説

買い条件

買い条件として、以下の3つのテクニカル指標の条件を同時に満たした時に、買いシグナルが出たものとして買い出動します。購入株数は3点チャージ投資法の検証と同じで、一単元(購入可能な最小株数)です。

テクニカル指標 条件 備考
乖離率 -5%以下 26日周期
ボリュームレシオ(VR) 100%以下 25日周期
相対力指数(RSI) 30%以下 14日周期

※乖離率の条件は本来、-4.5%以下ですが、検証ソフトのパイロン では乖離率の指定は整数値のみなので、-5%以下としました。

売り条件

利食い…評価益が+4%以上となったとき。
損切り…無し。
投資期間…買い出動してから暦日数で30日を経過したら強制的に手仕舞う。

※利食い条件は本来、+3.5%以上ですが、検証ソフトのパイロンでは利益率の指定は整数値のみなので、+4%以上としました。

対象銘柄

ディフェンシブ銘柄として、東証一部において業種が「食料品」「医薬品」「電力・ガス業」である銘柄(124銘柄)を検証対象としました。

投資成績(ディフェンシブ銘柄)

ディフェンシブ銘柄を売買対象として、過去の株価データを使用した仮想売買による損益の検証結果です。

3点Vチャージ投資法の損益(対象銘柄:ディフェンシブ銘柄)
投資期間 トレード数 1トレード
平均損益
年間損益 勝率 平均保有
日数
2006/01/01~2006/12/31 329 \8,331 \2,740,784 67% 20
2005/01/01~2005/12/31 116 \11,017 \1,277,975 78% 19
2004/01/01~2004/12/31 193 \8,127 \1,568,453 72% 18
2003/01/01~2003/12/31 201 \3,703 \744,291 60% 21
2002/01/01~2002/12/31 407 \2,146 \873,275 64% 18
2001/01/01~2001/12/31 380 \1,301 \494,365 60% 18
2000/01/01~2000/12/31 382 \8,922 \3,408,170 61% 16
1999/01/01~1999/12/31 363 \-3,009 \-1,092,336 57% 16
1998/01/01~1998/12/31 290 \7,035 \2,040,185 65% 15
1997/01/01~1997/12/31 495 \-7,501 \-3,713,213 49% 19
1996/01/01~1996/12/31 225 \-2,501 \-562,813 47% 19
1995/01/01~1995/12/31 285 \-424 \-120,880 58% 20
1994/01/01~1994/12/31 182 \4,856 \883,708 52% 22
1993/01/01~1993/12/31 236 \-12,739 \-3,006,366 52% 21
1992/01/01~1992/12/31 377 \15,224 \5,739,275 72% 17
1991/01/01~1991/12/31 289 \4,425 \1,278,776 65% 18
1990/01/01~1990/12/31 421 \-7,721 \-3,250,705 58% 17
合計 5,171 \9,302,944
平均 304 \1,799 \547,232 60% 18


考察

ディフェンシブ銘柄を対象とした、3点Vチャージ投資法と3点チャージ投資法との検証結果比較を以下に示します。

項目\投資法 3点Vチャージ 3点チャージ
年間平均トレード数 304 43
1トレード平均損益 \1,799 \18,039
年間損益 \547,232 \776,725
年間平均勝率 60% 63%
平均保有日数 18 38

年間平均トレード数
 年間平均トレード数は304で、対象銘柄数が124であることから考えると比較的多いと言えます。3点チャージ投資法の43に比べてかなり多いので、必ずしも安値圏でない状態でも買いシグナルが出ている可能性があります。

1トレード平均損益
 1トレード平均損益は当該投資法の優位性を評価する上で最も重要な項目です。即ち、本損益が少なくともプラスでないと、当該投資法を実施する意味が無いことになります。

3点Vチャージ投資法における1トレード平均損益は\1,799であり、3点チャージ投資法における\18,039と比較すると、優位性は低いと言えます。

年間損益
 年間損益は\547,232です。金額だけを見ると必ずしも悪くはありませんが、トレード数が304と多い為にこの金額となっているので、あまり良い評価は出来ません。

17年間で損益がマイナスの年が6回あります。また、年間損益最高額は1992年の\5,739,275、年間損益最低額は1997年の\-3,713,213で、ばらつきが比較的大きいです。

2000年~2006年の7年間は損益が毎年プラスで優位性が高く見えますが、1993年~1999年の7年間のうち5年間は損益がマイナスで、この7年間を見ると優位性は低いと言えます。

年間平均勝率
 年間平均勝率は60%です。3点チャージ投資法の検証における勝率63%より若干低下しています。ディフェンシブ銘柄の124銘柄のうち、業種が食品の銘柄が73銘柄あります。食品銘柄の中には、値動きがあまり大きくなくて景気に影響を受けにくいという、ディフェンシブ銘柄本来の特徴から外れた銘柄があるのではないかと推察されます。

まとめ
 以上をまとめるとディフェンシブ銘柄を対象とした3点Vチャージ投資法は、
(1)トレード数が結構多い。
(2)1トレード当りの利益は少ない。
(3)損益のばらつきが大きい。
という特徴があり、ディフェンシブ銘柄というグループのくくりでは必ずしも優位性は高くないと言えます。

当初、ディフェンシブ銘柄での損益はかなり良いのではないかと期待していただけに、残念な結果となりました。ディフェンシブ銘柄というくくりから更に絞り込む必要があるのかも知れません。

過去の株価データを使用した仮想売買による損益検証はパイロン を使用して行いました。


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作成日:2007年06月20日 水曜日
更新日:

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