3点チャージ投資法で儲かる銘柄の純利益ランキング検証

株式投資で3点チャージ投資法の仮想売買を行い、純利益のランキングを作成して、どの銘柄が儲かるのかを検証しています。

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東証1部でどの銘柄が儲かるかを検証する

 これまで、3点チャージ投資法の損益検証をいくつかの業種で試行してきました。その過程で出てきたのが、「一定額の運用資金」で「一定の期間」投資したら、どの銘柄が一番儲かるのかという素朴な疑問です。
 そこで、東証1部の全銘柄に対して3点チャージ投資法の仮想売買を実施し、どの銘柄が儲かったのかというランキングを作成しました。
 本検証は、過去の株価データを使用した仮想売買の結果ですので、将来の収益性を保証するものではありません。各銘柄の収益性の傾向を把握する目安として御覧下さい。

買い条件

 買い条件として、以下の3つのテクニカル指標の条件を同時に満たした時に、買いシグナルが出ます。

テクニカル指標 条件 備考
乖離率 -15%以下 26日周期
ボリュームレシオ(VR) 70%以下 25日周期
相対力指数(RSI) 25%以下 14日周期


売り条件

 売り条件の1つ目として、以下の2つのテクニカル指標の条件を同時に満たした時に、売りシグナルが出ます。

テクニカル指標 条件 備考
乖離率 15%以上 26日周期
ボリュームレシオ(VR) 250%以上 25日周期

 売り条件の2つ目として、以下の2つのテクニカル指標の条件を同時に満たした時に、売りシグナルが出ます。

テクニカル指標 条件 備考
乖離率 15%以上 26日周期
相対力指数(RSI) 70%以上 14日周期

※売り条件1と売り条件2とは、どちらか一方が成立すれば売りシグナルが出ます。

利食い…評価益が+10%以上となったとき。
損切り…評価損が-15%以上となったとき。
投資期間…買い出動してから暦日数で90日を経過したら強制的に手仕舞う。

その他の条件

対象銘柄…東証1部の全銘柄
検証期間…1990年~2006年の17年間

売買手数料…約定金額の0.105%とする。例えば約定金額が100万円の場合、1,050円となる。
運用資金…各銘柄100万円とする。但し株価が100万円を超えるものがあると購入出来ないので、検証時の資金は1,000万円とし、検証結果の損益を1/10にして、資金100万円当りの損益に換算した。

1回の購入株数、購入金額…当該銘柄毎の運用資金内で購入可能な最大数を購入する。また、利益は次回購入資金として再投資する。従って利益が出て資金が増えた場合は次回購入額が増え、損失が出て資金が減った場合は次回購入額が減ります。

投資成績(上位30位まで)

 東証1部銘柄を売買対象として、1990年~2006年の株価データを使用した仮想売買による損益の検証結果です。

純利益ランキング1位~100位純利益ランキング101位~200位

No. コード 銘柄名 純利益 利益率 取引
回数
勝数 勝率 1取引
平均損益
1取引
期間
連続
PF 最大
DD
年間
平均損益
1日
損益
1 3107 ダイワボウ \11,073,656 1107% 27 24 89% \410,135 9 1 7.9 -22% \651,392 \44,291
2 6375 日本コンベヤ \7,435,668 744% 35 24 69% \212,448 14 4 2.2 -61% \437,392 \14,846
3 1808 長谷工コーポレーション \6,562,526 656% 26 21 81% \252,405 19 2 5.9 -35% \386,031 \13,284
4 2107 東洋精糖 \6,318,079 632% 23 20 87% \274,699 15 1 2.8 -32% \371,652 \18,636
5 6393 油研工業 \5,638,927 564% 27 21 78% \208,849 19 1 2.7 -34% \331,702 \11,253
6 4614 トウペ \4,790,394 479% 15 13 87% \319,360 23 2 8.3 -19% \281,788 \13,766
7 4112 保土谷化学工業 \4,670,393 467% 20 18 90% \233,520 19 1 4.5 -20% \274,729 \12,068
8 6717 富士通アクセス \4,584,531 458% 22 20 91% \208,388 16 1 5.9 -19% \269,678 \13,065
9 3408 サカイオーベックス \4,577,804 458% 30 24 80% \152,594 12 1 2.9 -34% \269,283 \13,269
10 8075 神鋼商事 \4,416,430 442% 15 14 93% \294,429 19 1 31.0 -15% \259,790 \15,603
11 7936 アシックス \4,280,879 428% 15 14 93% \285,392 9 1 8.0 -25% \251,816 \31,259
12 2286 林兼産業 \4,205,999 421% 19 17 89% \221,368 10 1 6.9 -26% \247,412 \22,137
13 6205 OKK \4,135,218 414% 28 22 79% \147,686 18 3 1.7 -50% \243,248 \8,269
14 5804 三菱電線工業 \4,086,208 409% 13 12 92% \314,324 31 1 12.3 -17% \240,365 \10,065
15 7007 佐世保重工業 \3,943,905 394% 14 13 93% \281,708 9 1 11.7 -20% \231,994 \32,343
16 6210 東洋機械金属 \3,909,418 391% 19 17 89% \205,759 30 1 7.5 -24% \229,966 \6,800
17 3106 クラボウ \3,864,265 386% 19 16 84% \203,382 24 2 6.7 -29% \227,310 \8,383
18 7961 兼松日産農林 \3,835,232 384% 35 24 69% \109,578 14 2 2.0 -55% \225,602 \7,940
19 5476 日本高周波鋼業 \3,825,423 383% 25 19 76% \153,017 20 2 3.4 -35% \225,025 \7,560
20 6803 ティアック \3,787,564 379% 30 23 77% \126,252 13 3 3.0 -50% \222,798 \9,638
21 8815 東急不動産 \3,700,715 370% 22 17 77% \168,214 24 2 2.4 -37% \217,689 \7,035
22 6815 ユニデン \3,630,183 363% 20 17 85% \181,509 22 2 4.3 -20% \213,540 \8,250
23 3569 セーレン \3,534,186 353% 22 18 82% \160,645 22 1 3.4 -18% \207,893 \7,156
24 6378 木村化工機 \3,501,904 350% 23 19 83% \152,257 24 1 2.8 -33% \205,994 \6,344
25 5009 富士興産 \3,413,757 341% 18 16 89% \189,653 20 1 5.3 -21% \200,809 \9,696
26 2056 日本配合飼料 \3,413,007 341% 23 17 74% \148,392 21 2 2.4 -33% \200,765 \7,010
27 1861 熊谷組 \3,201,491 320% 28 20 71% \114,339 19 3 1.8 -36% \188,323 \6,134
28 5998 アドバネクス \3,149,992 315% 18 15 83% \175,000 23 1 7.0 -15% \185,294 \7,537
29 7236 ティラド \3,137,633 314% 20 17 85% \156,882 20 1 4.4 -18% \184,567 \8,025
30 8064 金商 \3,094,855 309% 20 17 85% \154,743 17 1 3.5 -31% \182,050 \9,156


仮想売買結果の考察

純利益
 純利益はダイワボウが1位で、\11,073,656です。元本の100万円と合わせると、当初の運用資金100万円が17年で約1,200万円(12倍)に増えたことになります。本検証では利益を次回購入資金として再投資したので、損益がプラスの取引が続いた場合は利益が加速度的に増加しています。

ちなみに、1回の購入資金を100万円に固定して、利益を再投資しない場合のダイワボウの純利益は\2,788,001となります。ダイワボウの場合、利益を再投資した場合の最終利益は、再投資しない場合の最終利益の約4倍です。

利益を再投資して次回購入資金に組み入れるか、組み入れないかによって、損益が大きく異なる場合があります。損益がプラスの取引が多い場合は利益が加速度的に増加しますが、投資期間の終盤で損益がマイナスの取引が発生した場合は、約定金額が大きくなっているので、損失額が大きくなる場合があります。

逆に利益を再投資しない場合は、利益の増加率は緩やかになります。また、約定金額が一定なので、損益がマイナスの取引が発生しても、損失額が極端に大きくなりません。従って積み上げた利益を大きく減らすリスクは小さくなり、より堅実な投資となります。

利益率
 利益率は「純利益÷当初運用資金額× 100(%)」で算出されます。例えば利益率が100%だと、純利益と当初運用資金額は同じ額となり、資金は2倍に増えたことになります。ダイワボウの利益率は1,107%です。

取引回数
 取引回数は、買い出動してから売却するまでを1回の取引としてカウントした回数です。取引回数が多い銘柄は、買いシグナルが出る頻度が高いことになります。検証期間が17年ですので、取引回数が17回以上あれば、平均すると年に1回以上は買いシグナルが出たことになります。

勝数
 勝数は、損益がプラスとなった取引の数です。ここでは金額の大きさは無関係で、損益がプラスかマイナスかだけが勝数カウントの基準となります。

勝率
 勝率は、当該銘柄における取引回数に対する勝数の割合です。利益は大きくても小さくても勝ちとなり、損失は小さくても大きくても負けとなるので、勝率が高いからといって必ずしも最終損益がプラスになるとは限りません。

1取引平均損益
 1取引平均損益は、純利益(全検証期間の損益合計)を取引回数で割った金額です。本項目は、当該投資法の優位性を評価する上で最も重要な項目です。即ち、本損益が少なくともプラスでないと、当該投資法を実施する意味が無いことになります。

1取引期間
 1取引期間は、当該銘柄の全取引における銘柄保有期間の日数合計を取引回数で割った、1回の取引当りの保有日数です。本項目の日数が短いと資金拘束が短くなり、資金回転効率が良くなります。逆に日数が長いと資金拘束が長くなり、資金回転効率が悪くなります。

連続損
 連続損は、負けトレードが連続した最大の回数です。この回数が多くなると運用資金がゼロになる(破産する)リスクが高まります。この回数の2倍の連続損にも耐えられるようなシステムであれば、リスクに強くて、長期間の運用が可能となります。

PF
 PFはプロフィット・ファクターのことで、直訳すると利益因数となります。「PF=総利益÷総損失の絶対値」で算出されます。PFが1のとき、総利益と総損失とは等しくなります。PFが1より大きければ大きい程、リスクが小さくて安定した収益が望めます。但し、PFはあくまでも総損失に対する総利益の倍数であり、金額そのものとは無関係なので、PFの値が大きくても必ずしも満足のいく利益額が得られるとは限りません。

最大DD
 DDはドロー・ダウンの頭文字をつなげた用語で、運用資金の最大値からその後の最小値までの下落率のことです。最大DDは、当該投資期間におけるドロー・ダウンの最大値です。最大DDの値(下落率)が大きいと、損益が不安定となります。最大DDが小さいと、利益が安定して伸びることにつながります。

年間平均損益
 年間平均損益は純利益を投資期間の年数(今回は17)で割った金額です。年間平均損益がプラスで金額が大きければ、収益性が高いと言えます。利益を再投資した場合、投資期間の後半で約定金額が大幅に増えた関係で純利益が増えているので、必ずしも毎年平均的な金額の利益が得られるとは限りません。

1日損益
 1日損益は、1取引平均損益を1取引期間で割った、1日当りの損益です。1日損益がプラスで金額が大きければ、資金効率、投資効率が良いことになります。

まとめ
 ランキング1位のダイワボウを例にして特徴をまとめると、以下のようになります。
(1)取引回数が比較的多くて勝率が高い。→取引機会が多い。
(2)取引1回当りの期間が比較的短くて、取引1回当りの利益が大きい。→資金回転効率が良くて収益性が高い。
(3)連続損が少なく、最大DDが小さい。→リスクが小さく、安定した収益が望める。

 ダイワボウは、1990年~2006年の検証において、3点チャージ投資法と相性が良くて、最も儲かった銘柄となりました。


資金曲線

 資金曲線とは、当該銘柄を売却して利益確定したときの資金残高を、全投資期間に渡ってプロットして、線でつないだものです。
 合わせて、当該銘柄の株価をプロットしてあるので、資金の増減と株価の変動とを対比して評価出来ます。ダイワボウ(3107)の資金曲線を以下に示します。

 ダイワボウ(3107)を例にすると、初めて買い出動した1990/3/23の株価は672円で、最後に手仕舞った2006/8/16の株価は416円です。
 これに対し、1990年時の当初の運用資金100万円は、投資期間最後の2006年に約1,200万円となっています。17年間で株価は38%下落したのに、運用資金は12倍に増えています。これは通常の長期投資では考えられないことです。
 ダイワボウの資金曲線は右肩上がりであり、収益性が高いことが分かります。

過去の株価データを使用した仮想売買による損益検証はパイロン を使用して行いました。


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更新日:2013年10月10日 木曜日
作成日:2007年06月25日 月曜日

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