MACDの概要
MACDとは、MACDとそれを移動平均化したシグナルとの、2本の移動平均線を用いることにより、相場の周期とタイミングを捉えるテクニカル指標です。
英語で表記すると「Moving Average Convergence-Divergence」となり、日本語で表記すると、「移動平均・収束・拡散法」となります。
MACDは指数平滑移動平均を使用したテクニカル指標で、ニューヨークのアナリスト、ファンドマネージャーであるジェラルド・アペルが考案しました。
MACDはマック・ディー、或いは、エム・エー・シー・ディーと呼ばれています。
MACDでは移動平均の適用に関して、単純移動平均ではなく、直近の株価に重みを付けた指数平滑移動平均を使います。
単純移動平均と指数平滑移動平均との違い
単純移動平均と指数平滑移動平均との違い
| 単純移動平均 |
データの比重は全て同じ。 |
| 指数平滑移動平均 |
直近のデータほど大きい比重をかける。これは近い将来の株価を予測するには、古い株価よりも直近の株価の方が参考になるという考えからです。 |
EMAについては指数平滑移動平均(EMA)の具体的な算出方法を参照下さい。
MACDの作成方法
(1)12日指数平滑移動平均(短期EMA)を算出する。
(2)26日指数平滑移動平均(長期EMA)を算出する。
12日(短期EMA)は、26日(長期EMA)よりも現物の株価の動きに近くなります。
(3)MACDを算出する。
MACDの計算式は以下の通りです。
MACD=短期EMA-長期EMA
MACDは短期EMAから長期EMAを引くことで算出されます。短期EMAと長期EMAとが等しいというのは、短期トレンドと長期トレンドとが等しいということで、トレンドの転換点と言えます。
短期EMAが長期EMAより大きいとき、MACDはプラスとなり、短期的に見て上昇トレンドであると言えます。
短期EMAが長期EMAより小さいとき、MACDはマイナスとなり、短期的に見て下降トレンドであると言えます。
(4)MACDシグナルを算出する。
MACDシグナルは、MACDの9日指数平滑移動平均、又は9日単純移動平均を算出して使用します。
(5)MACDヒストグラムを算出する。
MACDヒストグラムの計算式は以下の通りです。
MACDヒストグラム=MACD-MACDシグナル
MACDの見方
MACDラインとシグナルラインの交差はブル(買い方)とベア(売り方)との勢力のバランスが変化したことを示しています。
動きの速いMACDラインは短期間における集団のコンセンサスを示しています。動きの遅いシグナルラインは長期間における集団のコンセンサスを示しています。
買いサイン
MACDラインがシグナルラインを下から上に交差するとき、ブル(買い方)が優勢です。その後、MACDラインとシグナルラインとが共にゼロ水準を上回れば、より信頼度が増します。
売りサイン
MACDラインがシグナルラインを上から下に交差するとき、ベア(売り方)が優勢です。その後、MACDラインとシグナルラインとが共にゼロ水準を下回れば、より信頼度が増します。
逆行現象(ダイバージェンス)
大きなトレンドが発生しているときにMACDラインが相場の流れと逆行した場合は、相場が天井や底に近いことを示します。相場が下降しているときにMACDラインが上昇し始めた場合は、近い将来相場が底を打つ可能性があります。
日経平均株価のMACDチャート(2008)はこちらを参照下さい。
投資苑とは
株式投資関連の解説書である投資苑には、EMAやMACDに関して比較的詳しく解説されています。またEMA以外にも様々なテクニカル指標が解説されています。その解説の特長は単に計算式を載せるだけでなく、読者がExcel等の表計算ソフトで算出することを考慮して算出手順や計算例が掲載されていることです。
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