2001年11月7日
人込みが苦手
でも
下町の匂いがする
雑踏が好き
町田
下北沢
吉祥寺
・・・
2001年11月5日
どうして
テレビのリモコンって
すぐに
どこかいっちゃうの!
2001年11月3日
土砂降りの天城越え
飛び込んだ
温泉民宿のおかみさん
「ま〜っ、そんなに濡れて!
すぐにお風呂入らなきゃだめだよ!
ごはん食べたの!?
もう有り合せの物しかないよ!
作ったげるから
とにかくお風呂入りなさい!」
実家の
おふくろが現われたのかと思って
思わず目を擦った。
・・・
2001年11月1日
うちのサフィニアは
いまだに
むらさきの花を
咲かせている。
それを見て
満足そうに頷いていたら
あかとんぼが一匹
どこからともなく飛んできて
花の上に
スッと留まった。
その留まり方は
とても
毅然としていて
まさしく
スッと留まったのだ。
冬の足音が
そこまで聞こえる11月
僕は
そのとんぼに
「スゲーとんぼ」
と
名前をつけた。
スゲーとんぼは
サフィニアの上で
しばらく
羽根を休めていたが
やがて
スッと
飛び立って
何処へともなく
空の中に消えて行った。
僕は
その空を見上げながら
ポケットに手を入れたまま
もう一度呟いた。
「スゲー」
・・・
2001年10月29日
う〜ん
美人先生
魅力はあるけど
治療は下手だ
2001年10月26日
横断歩道の向こう
おじいさんが大きく背伸び
つられて僕も
あくびを
ひとつ
2001年10月25日
夜更かしも楽し
お昼寝もまた楽し
2001年10月24日
パソコン教室が終わった帰り道
本屋でぶらぶらしていたら
ポンと
背中を叩かれた。
振り返ってみると
この日
生徒で来ていたじいさんが
にっこり笑って
立っていた。
誘われるままに
飲みに行く。
パソコン教えたじいさんに
素敵な生き方
教わった

2001年10月23日
綺麗なものは
本当に綺麗だと
信じたい
2001年10月22日
歯医者に行く。
治療が終わって
鼻歌交じりで
待合室に戻ったら
美人先生が
ニコニコしながら
追いかけてきた。
「前掛け外してから帰りましょうねー」
あら恥ずかしい
・・・
2001年10月21日
今更ながら
ケイタイを買った。
新しい玩具を
手に入れた気分
ピッ・ポッ・パッ
2001年10月20日
妙に勇ましい夢を見た。
目が覚めたら
鉄人28号のように
両の手を
頭の上にあげていた。
気分はイイが
肩が凝った
2001年10月18日
線路沿いに
ぽつりと
向日葵が咲いていた。
ちょっとだけ
頑張ってみる気に
なった
2001年10月16日
うわっ
しまった
ゆでたまごじゃ
なかったのか
2001年10月15日
やばい
・・・
エンヤに
癒されてる
・・・
2001年10月13日
消しゴムで
ゴシゴシ削っても
なかなか消えない
硬いエンピツの書き跡も
ページを毎日捲るうち
何時しか
消える時が
来る
2001年10月8日
小淵沢の
絵本美術館で
まったりとした
一日を過ごす
開いた絵本の
インクの香りが
魔法のように
心地よく
僕の胸一杯に広がった
2001年10月7日
真っ暗な
テントの中で
リンリン
と
虫の声を聞く
そっと開けた
入口のジッパーの先で
僕の吐いた息が
白かった
2001年10月4日
もうすぐ
朝刊が来る。
こんな時間まで
起きているのは
実は
人恋しいから
なのかもしれない
・・・
2001年10月3日
雨上がりのバス停
きんもくせいの香りに
街中が
包まれていた
2001年10月2日
突然
奥歯が痛み始めた。
昨日
歯医者に行ったが
今日の方が
もっと痛い。
ドキッと
するほど綺麗な女医さんが
「あれっ?この奥歯の詰め物おかしいわ?」
と言った。
実はその奥歯
2年前に
出張先でキャラメルを食べたら
銀の詰め物が取れてしまい
飛び込んだコンビニで手に入れた
瞬間接着材でくっ付けたという
いわくがあるのだが
怒られそうで
言えなかった。
美人先生に
怒られてみたい気も
ちょっとだけ
したんだけれど
・・・
2001年9月30日
「さ〜む〜い〜」
「だったらTシャツに短パンやめたら?」
なるほど
2001年9月27日
満員電車で
マルコメ味噌みたいな
坊主に足を踏まれた。
「痛て!」
と
言いながら
目が三日月に
なってしまった
2001年9月26日
しなやかな心を
失わずに
生きていきたい
2001年9月24日
青〜い空に
豆粒みたいな
雲が
ポツン
・・・
なんか
イイ感じ
2001年9月23日
ひさしぶりに
お日様の下で
山を歩く
山から山を見る。
山から町を見る。
自分の顔が笑ってる
2001年9月22日
寝癖の髪の毛
3本立てて
本屋さんにインクの匂いを
嗅ぎに行く
2001年9月19日
「あ〜つ〜い〜」
久しぶりに焼けた
アスファルトの上を
顔をしかめて歩く
「ほ〜んと〜だね〜」
汚れたタオルで
顔の汗を拭う
通りすがりのおっさんに
応えられた
2001年9月17日
学生時代
仲の良かった女の子と
横浜駅で
ばったり会った。
むかし
僕の事を自分の友達に紹介する時に
「この人ガラス細工みたいな人だから」
と
いつも言っていた女の子だった。
喫茶店で少しだけ話しをした。
「あなたいろいろあったのね」
彼女が言う。
「どうして?」
「今のあなたはたとえ
床に落としたって簡単には割れそうにない」
「ガラスじゃなくなった?」
「どうかしら?」
1時間後
僕たちは
横浜駅の東口コンコースで
手を振って別れた。
改札口に消えていく
彼女の後ろ姿を眺めながら
僕は
彼女の心が
昔よりもずっと
壊れやすくなっていることに
気が付いていた。
「いろいろあったんだな」
そう言ってみた僕のひとり言は
まるで
タイムカードを通した時のような音を立てて
切符といっしょに
自動改札機の中に
吸い込まれていった。
知らないうちに
時は流れつづけている
・・・
2001年9月16日
山の道具が
雪崩をおこした
2001年9月15日
曇り空の山を下り
麓の山村で
1時間に1本の
バスを待っていたら
姉さんかぶりのおばあちゃんが
冷えたサイダーと
もぎたての栗を
ご馳走してくれた。
とぼとぼと坂道を上がっていく
おばあちゃんの曲がった腰
乾いた喉と心を潤しながら
いつまでも
いつまでも
見送っていた
2001年9月11日
雨がバシバシ
窓を叩く
風が
ブンブン唸ってる
「山なら死んじゃうぜ」
ぶつぶつ言いながら
石つぶてのような
暴風雨を
身体中に浴びて
バス停でバスを待つ
バス停の標識
両手で支えながら
2001年9月9日
山の下り道で
滑ってこけた。
後ろから来た
家族連れの
お父さんに背負われた
男の子に
「だいじょうぶですか?」
と
心配された
2001年9月6日
「ちょっと寒いな」
リモコンを手にとり
そして
初めて
クーラーが
OFFになっていることに気付く。
いつもより
虫の声が大きいのは
網戸を通して流れてくる
やわらかな風が
何時の間にか
すっかり
冷たくなったせいなのか
・・・
そんなふうにして
秋の夜は
深けてゆく
2001年9月4日
夜中に
雨戸の向こう側で
ウシガエルの声を聴いた。
たしかに聴いた。
寝ぼけ眼で
雨戸を開けると
雨に濡れたベランダに
木の葉が一枚
やられたか?
2001年9月3日
曇りのち
晴れのち
雨のち
晴れ
え〜かげんにせ〜よ
2001年9月2日
物干し竿売りの軽トラックが
スピーカーで
けたたましく
コマーシャルしながら
家の前を通り過ぎる。
「改善しました!半年経っても絶対に折れません!」
いままで
どんな竿
売ってたんじゃい!
2001年9月1日
ぶかぶかの
サンダルを突っかけ
寝癖のついた頭で
半ズボンのお尻をかきながら
切れたタバコを
買いに行く
ぽりぽりぽり
2001年8月30日
どんよりとした
曇り空
いつもより
大股に
いつもより
遠くを見て
歩く
空の色は
変わらないけど
心の色は
少しだけ
空色になる
2001年8月25日
夏が終わる。
あれほど
鬱陶しかったセミの声が
なんだか
とても
名残惜しくなる
2001年8月24日
まんまる
まっかな
おひさまが
あまりに
きれいだったので
みとれて
うきうき
あるいていたら
でんしんばしらに
ごつん
して
めから
きれいな
ほしがでた


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