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2006年12月16日

夕日に薄く染まった

雲の色がね

あの子の

ほっぺみたいだったよ

前髪を

そろえて切った

あの子は

今ごろ

なにをしてるかな



2006年12月14日

右に行こうか

左に行こうか

いいや!

この草むらを掻き分けて

まっすぐ

進んでみよう



2006年12月9日

眠ることの楽しさを

やっと

わかりはじめた

今日

このごろ




2006年12月2日

眼が覚めた時

最悪の一日が

始まるような

予感がした


でもね

終わってみたら

最高の

一日だったよ


ねえ

神様

あなた

予言を

間違えたでしょ




2006年11月27日

病院の待合室で

杖をついた

おばあちゃんに

長生きしなさいよ



仏さまのような

顔で言われた


ものすごく

複雑な気分



2006年11月9日

人生に
 まだ余白あり
   半夏咲く



庭先にて
父詠む



2006年11月7日

何のために生きているか

なんてのは

それほど

重要なことじゃない

無意識に

呼吸をしている

今こそが

重要なのだ



2006年10月30日

タレガの

アルハンブラの想い出を

聴きながら

フルボディの赤ワインとともに

ひと時の想い出に

浸る

・・・



2006年10月22日

危ない橋を渡るくらいなら

危ない川を

渡ってみたい



2006年10月16日

明日でも

間に合うと

思ったことは

おそらく

明日も

やらない



2006年10月12日

今日ね

君と手をつないで

ピクニックに行く

夢を見たよ

だからね

今日は

とっても

素敵な気分

だって

いつもより

3時間も早く

君に

逢えたんだもん



2006年10月8日

たぶん

世界で一番

僕が

あの子の

本当の

可愛さを

理解していると

思う



2006年10月4日

ミルキィを噛んだら

奥歯の詰め物が

ふたつも

取れちゃった


ミルキィは歯歯の味





2006年9月29日

うそをついたら

ペろっと舌をだして

いま僕は

うそをついたよって

あの子におしえてあげよう

いつの日か

あの子も

すてきな笑顔で

ぺろっと舌をだす

日が

くると思うよ



2006年9月28日

明日は

何しようかなって

考えている時間が

いちばん好き

90%

何もしないんだけどね



2006年9月25日

え〜

このきのこ

ほんとに

猛毒なの



きのこの森だったら

真っ先に

手を出す

形なのに





2006年9月20日

ベランダを乗り越え

2階の屋根に寝そべって

ハーモニカを吹いてみたら

かび臭い

吹き口から

シャボン玉のような

音が

秋の空に昇ったよ



2006年9月16日

勝つことは難しい

でもね

僕は負けないよ

頑張って

引き分けている限り

次に

続くんだ



2006年9月7日

子供の頃から

ピエロの演技を見て

笑ったことがない

だって

見てごらん

ピエロの瞳は

涙を流しているんだよ

泣きながら

笑っているなんて

悲しすぎるよ



2006年8月31日

晩夏の風が

僕の背中を押している

静かに

とても

静かに

どうしようかな

乗っちゃおうかな

どうしようかな



2006年8月14日

ねえ

今年の

君の夏は

何色





2006年7月18日

いま見た景色は

いずれ

忘れる時が来るだろう

でも
いま見た景色を

受け止めた

心の輝きだけは

いつまでも

忘れないように



2006年7月12日

愛することによって

変わるより

愛されることによって

変わりたい



2006年7月4日

あの男


ほら

横断歩道の

向こう側から

ぼくらを見ている

あの男


たぶんね

あの男

もう

この世にいない

人だよ




2006年6月19日

コロッケパンの

コロッケを

地面に落とした僕は

いま

脳動脈瘤を

告知された時よりも

落ち込んでいる




2006年6月16日

逢いたいなあ

逢えるだけで

幸せなんだけど



逢いたいなあ



2006年6月12日

見えないんじゃない

見えていないんだよ

もう一度だけ

覗いてごらん


心を

真っ白にしてね



2006年6月6日

ちっとも

美人じゃないのに

その

全てが

可愛くてしかたがない

これって

やっぱり

恋しているって

ことなのかな



2006年5月30日

僕の

頭の中の

消しゴムは

けっこう

高級品だ
>


2006年5月29日

ため息の数だけ飲んだ

今宵の酒は

やっぱり

旨くなかったとさ



2006年5月22日

夢の中で

夢を見て

本当だったらいいのになと

二度思う



2006年5月21日

線路脇の

菜の花の囁きに

うんと

頷く



2006年5月19日

弱音を吐いたっていいんだよ

弱音を吐くことによって

少しでも元気が出るのならば

それは自分にとって

とても

大切な力なんだとおもうな



2006年5月13日

もし

神に許されるならば

時と離れて

生きてみたい



2006年5月7日

GW最終日

ため息交じりの

悪あがき

つまらぬ夜更しに

苦笑する



2006年5月1日

口笛が響くところに

お散歩に

行って来ます


あした

天気に

なぁれ


2006年4月29日

あれ

何時の間にか

肩に頭をのせてたんだね

甘い香りは

カクテルのせいじゃ

なかったんだ



2006年4月24日

山に挑戦する気持ちは

さらさらない


山を愛す


山を愛し続けているうちに

やがて何時しか

山が

僕を優しく

包んでくれる


僕を包んでくれている

化粧気のない

山の素顔は

とても綺麗だ



そう想う



2006年4月21日

見ザル言わザル聞かザル

にはなりたくない


だって

せっかく

生まれてきたんだもん


ぜんぶ見て

ぜんぶ言って

ぜんぶ聞いて

そして

自分の感性で

自分に必要なものだけを

自分の裡に

取り込みたい



2006年4月17日

相対性理論を

実にわかりやすく

説明する僕の後輩は

明日のデートで

彼女と何を食べようか

一晩中

悩むと言う



2006年4月13日

ああ



湖に

小船がただひとつ


静かに

静かに

口づけしてね


くりかえす

くりかえす

さざなみの

ように





30年前の

島倉千代子の

ささやきに

静かにときめく

春の夜




2006年4月9日

胡蝶の夢


昔昔

荘周は夢で蝶になった

ひらひらとして胡蝶そのものであった

自然と楽しくなり

気持ちがとてものびのびした

自分が荘周であることはわからなくなっていた

にわかに目覚めると

なんと自分は荘周であった

荘周の夢で蝶になったのか

蝶の夢で荘周になったのかはわからない

しかし、荘周と胡蝶とには

間違いなく区別があるはずである


これが世に言う物化というものである




荘子(斉物論)」故事より



2006年4月5日

昔者荘周夢為胡蝶

栩栩然胡蝶也

自喩適志与

不知周也

俄然覚

則遽遽然周也

不知周之夢為胡蝶与

胡蝶之夢為周与
         
周与胡蝶

則必有分矣

此之謂物化



胡蝶の夢という漢詩を
あなたは知っていますか
中学生の頃この詩を詠んで以来
僕はずっと心の奥底に
そんな疑問と憧れを持っています


訳はこの次





2006年4月1日

同じことをしでかしても

ちくしょう!

僕はいったい

何をやっているんだ!って

思う気持ちが軽くなっただけでも

僕の気持ちは

昔よりも

少しだけ

強くなったんだと

思うんだ



2006年3月27日

泊り掛けの研修に参加して

勉強そっちのけで

朝の6時まで飲み明かした末に爆睡し

2日目の研修に現れないのを心配して

わざわざ起こしに来てくれた上司に

寝ぼけたままベットの上で

うるせえよ!おりゃあ眠いんだよ!と暴言を吐き

着替えまで手伝ってもらった挙句

酔っ払ったまま研修に参加して

ロレツの回らない口で

講師に3度続けて

同じ質問を繰り返したどころか

講師そっちのけで延々と演説をぶちかまし

おまえという人間は好きだが

おまえという従業員は大嫌いだと

上司に嘆かれ

会社が存続する限り

語り継がれるであろう伝説を

一夜で作り上げた男は

はい

僕です



2006年3月22日

気をつけて帰れよ


口癖だった

小学生の時の先生が

黄泉の国に

旅立った


気をつけて旅してよね


大好きだった



先生


2006年3月20日

夢ばかりみないで

現実をみろっていうけれど

現実ばかりみていたら

夢を

みられなくなっちゃうよ



2006年3月15日

そうかい

今度は血液かい

また振り出しに

戻ったってやつか

でもまあいいさ

僕は

生まれついての

ギャンブラー

人より多く

サイコロが振れることに

喜びを感じ

そして最後には

ピンゾロの目を出して

勝ってみせるぜ



2006年3月13日

恐竜に足を齧られる

夢を見た

でも僕の足を齧った恐竜は

何故か

のたうち回って息絶えた


僕の勝ちだ



2006年3月9日

立ち喰い蕎麦屋で

しゃがんで喰っている

男を見た



2006年3月7日
春着の子
   微醺の膝の
     花となる






80歳にして青春の

父詠む


微醺:ほろ酔いの意


2006年3月3日

会社のデスクに座り

時間が経つのが遅いなあと

思いながら

僕に背を向けて

せっせと仕事に励む女の子の

栗色に輝く髪を

ぼんやり眺めていたら

あっという間に

終業のチャイムが鳴った



2006年3月1日

あれ

???

千羽鶴の

折り方

忘れた



ちょっと悲しい


2006年2月23日

親が心配するほど

変わった子供だった


3歳の冬

人の寿命を知り

いずれ来る

自分のその時を思い

蒲団に包まって

静かに泣いた


5歳の春

明日から通う幼稚園を思い

これからお爺さんになるまで

時間に縛られた

人生が始まるのだと

縁側に座って

サクランボを頬張りながら

ぽろぽろ泣いた


歳を重ね

心も瞳も何時しか濁ったが

僕の本質は

実は今も

変わっていないのだと

缶ビールを飲みながら

ぼんやりと

思う


2006年2月19日

セミナーで聴く

下手な講師の声は

子守唄の数倍の

魔力を

持つ



2006年2月7日

あれま


何時の間にか

おひるね日和に

こんなに間隔が

・・・

月日が経つのは

本当に

早いなあ



2006年2月3日

毎朝

駅の通路を歩くたびに思う

みんな

そんなに下を見ていないで

もう少しだけ前を向いて歩こうよ

そうするだけで

これから始まる一日が

もうちょっとだけ

楽しくなるかもしれないよ



2006年1月22日

スラ

スラ

ドスン

スラ

スラ

ドスン



久しぶりに聞いたな

屋根から落ちる

雪の音



2006年1月8日

何が食べたいって

甘ったれた声で聞かれて

真面目な顔して

コロッケパンと答えたら

向こう脛蹴られて

血が出た



2006年1月4日

僕はマンタになりたい


青ザメのように恐れられず

マンボウのように注目されず

ふじつぼのように頑なでなく

ウニのように周りを傷つけずに

ただただ悠然と

大海を泳ぐ

マンタのように



2006年1月1日

あけましておめでとう


今日だけは

いいよね



お酒飲んでもさ








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