鼓笛隊血風録
★コレはサークル鼓笛隊代表
三村守修司の日々是平和を目論むラジヲの時間である。
The Directer of a Kotekitai's Monologue

12月30日

冬コミ当日。長くなってしまいましたので別に移動しました。 冬コミ戦記はこちらです。


12月29日

明日の冬コミに備えて直前まで、コピー本作業をしていました。ちなみに内容は、来年初頭発売のTYPE−MOONの期待の新作『FATE stay night』の突発本です。未発売のゲームですが、体験版が先にダウンロードで出回っており、今回はその体験版の同人誌となります。

正直、発売されていないゲームで本を作るのは、いかがなものか?!ゲーム同人の仁義に反しているのでは?!…と思いましたが、体験版(プレイ可能時間、約一時間位)を遊んで「コレは面白い!!」と感じまして、突発本を出す事にしました。

いや…久し振りだったンですよ。体験版をプレイして「…コレは…傑作の匂いがする!!」と感じたのは。『天外魔境2・体験版』以来かも知れません。

…と、言う訳でして壮絶な早とちりの危険を感じつつも、「同人の基本はファン活動である!!」「事前に盛り上げるのもファンの仕事!!」と自らを言い聞かせて、突発本を作る事にしました。(一応、同人屋の筋として、内容は体験版の中や、事前情報で分かる範囲で、それとゲーム(体験版)を遊んだ事が無くても、「面白そう…遊んでみようかな?!」と思わせる作りにはしてみました。原作クラッシャーの自分が言うのも何ですが(笑))

さて、恐怖の発売前ゲーム本、果たして当日受け入れて貰えるのでしょうか?!

期待と不安で一杯ですよ…ははは。


12月4日

タランティーノ監督の6年ぶりの新作映画『キル・ビル』を観に行きました。一応前からチェックを入れてましたし、友人達から

「あんな『アレ』な映画、修さん以外に誰が観るんですか!!」

…と、妙な期待もされていましたので、原稿も入稿できた事ですし、早速観に行く事にしました。感想は…


















ディ・モールト!!素晴らしい!!何処に出しても恥ずかしい、最ッッ高のB級馬鹿娯楽映画です!!







いやー最高でした!!本当に馬鹿で!!(笑)
ストーリーを簡単に説明しますと、堅気の男と結婚して殺し屋稼業から足を洗おうとしたザ・ブライド(ユマ・サーマン)が、元上司兼・愛人であったビルやその殺し屋仲間に全てを奪われ、4年間の昏睡の後、復讐に立ち上がる!!…と言う、ぶっちゃけ典型的B級バイオレンス復讐モノです。

ちなみに「B級映画」の定義は何かと言われると、結構困るのですが…まあ、一流になれないモノ…と 言えば良いのでしょうか?!セットや俳優、設定やシナリオ、頑張っているのは解るのだけど、華が無い、何か安っぽい。そう言うモノを全て差して「B級」と呼ぶ気がします。(「金返せ!!」と怒鳴りたくなる様な駄目映画は「C級・D級」)

この映画は何十億と言う大金を突っ込んだ超大作A級映画になれる筈なんですが…見事にB級でした!!(笑)それも超一級の素材(スタッフ、俳優、セット)を使ってあえて超一級のB級(何それ(笑))を撮っています!!監督がヘボでB級になってしまった有象無象の映画とは違い、監督の才能を無駄に使った娯楽大作として成立しているのです!!ああ、もうタランティーノ監督最ッ高!!

ただし…TVのCMを見て「何か面白そう!!」…と期待して観に行くと、物凄い肩透かしを食います。大作志向の方、お笑い・パロディに理解の無い方にはオススメ出来ません。逆に「馬鹿映画大好きだよ!!OK!!」と言う方は、絶対観た方が良いと思います。(※ただし、血はドバドバ出ますし、腕が飛ぶわ、首は飛ぶわのバイオレンス描写がありますので、そう言うのが苦手な方には、やはりオススメしません)

例えるなら…世界中の山海の珍味や三ツ星シェフを総動員して作られた、もんじゃ焼きみたいなモノです(しかも美味)。「俺は最高級のおフランス料理を食いに来たんだ!!ふざけるな!!」と怒る方は回避して、「ふふふ…こう来ましたか!!イイ!!凄くイイ!!」…とゲラゲラ笑える方向けですね。

先に断っておきますが、物凄くスタイリッシュで娯楽作として本当に面白いのですよ。でも物凄く人を選ぶと言うか(笑)お馬鹿好き人口って案外多くないですので、元を取ることを考えたら…普通やりませんよ、こんな事、恐くて(笑)

個人的には、ジャンルは全然違いますが『トップをねらえ!』を思い出しました。古き良きGAINAXの匂いがしたと言うか…「ヌルいパロディやってんじゃねェ!!やるならここまでやれ!!」と言うパロディ精神が行き着く所まで行ってしまい何故か感動作になってしまった…あの熱気を感じるのですよ。(そう言えばアレも一巻が出た当時、冗談の分からないアニメファンに物凄く嫌われていましたっけ)案外『キル・ビル』も第2部ラストは感動巨編かも知れませんね(笑)

ちなみに『トップをねらえ!』は、当時のヌルいパロディを駆逐して、後に続く人間に物凄い影響を与えました(トラウマも(笑))『キル・ビル』は何を残し、どんな後継者を産み出すのでしょうか?!今から楽しみで仕方がありません(笑)

第2部『香港映画編』も絶対観に行きます!!うおー!!(^∀^)

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