STG(FC)


裾野を広げたFC・STG

家庭用ゲーム機の幕開け、名機ファミコン。数々の名作・怪作を産み出し、今でも根強いファンに愛されています。一部ソフトのプレミア化が始まっていますが、逆に言えば入手出来るチャンスがまだある…と解釈できますので捨てたものではありません。果たしてどんなゲームがあるのでしょうか?!


スターフォース

言わずと知れた(若い人は全然知らんかも…)FC初期の名作であり、一大STGブームを作った記念作。ラリオスを『一秒間八連射』撃ち込んで倒すと五万点!!『ジムダ・ステギ』を片側だけ延々と壊し続けると高得点!!』だの『裏技』を一般語にした作品でもあります。このゲームをきっかけに『高橋、毛利名人』が出てきて子供達のヒーローになりました(笑)また、FC関係のコミックスが大量に出た時期で、ざっと思い出しただけで『ファミコン・ロッキー』『ファミコン風雲児』『われらホビーズ・ファミコンゼミナール』など今、同年代と語り始めたら100%笑い話になってしまう素敵なマンガの数々が発刊されました(笑)

僕は想像力豊かな子供でしたので、自機と援護機『パーサー』の合体シーンをいつも頭の中で想像していました。マクロス全盛期だったのか、昔書いた合体シーン(…描くなよ(笑))では、ガウォークの様な足が生えてました(笑)ダンクーガ全盛期でしたらパイロットに『やあああってやるぜ!!』位は言わせていたでしょうね、困った子供です(笑)


スターソルジャー

スターフォースの続編です。難易度は前作よりやや高め、『5方向ショットまでのパワーアップ&バリア』『1秒間16連射撃ちこむと高得点!!のラザロ(だったと思う)』『前作より更に熱い点稼ぎ!!』少年達の心を、わしづかみにしました。しかし『1秒間16連射』は、ちょっとキツかった気がしますが(結局ジョイボール(笑)ジョイカードmk-U買う羽目になったので…)今思うと、この後台頭するPCエンジンの『R−TYPE』までが、シューティングのバブル時代だった気がしますね。『1秒間22連射の名人』『対決!!高橋名人vs毛利名人!!ビデオ発売』『高橋名人逮捕される?!のデマ』…混沌とした良い時代でした…。それから全国大会も開かれました。「キャラバン」と言われ、この後も続きました。


ヘクター87

スターソルジャーに続くキャラバンソフト…なんですが印象薄いんですよコレ。クリアもしませんでした。地上の石像に爆撃すると、アイテムを吐き出すんですけど、妙にリアルな吐き方するので恐かった記憶があります(笑)あとはスタートレックのエンタープライズ号を格好悪くしたような(笑)自機のデザインしか覚えていません。もう一回やってみて再評価したいです(誰か持っていませんか?!)


バンゲリング・ベイ

攻撃ヘリを操作して、敵の秘密工場や戦艦を爆撃する戦略STGです。業界初、16方向への操作、しかも慣性が着くので結構難しかった記憶があります。ヘリに一度に積める爆弾は9発までなので一回爆撃すると、また空母に戻って爆弾を積みに戻る必要があり、(敵の基地でも爆弾の搭載は出来ましたが)何往復もしなければなりません、しかもモタモタしていると、敵の攻撃機や戦艦に空母が撃沈されるので空母の守りも必要です。
…こう書くと、すごーく戦略性の高いゲームに見えますが実際にはツッコむ所があり過ぎです(笑)何故ヘリに爆撃をやらせるのか?!しかも敵はジェット戦闘機&対空ミサイル&大型戦艦(笑)しかも空母には一機の護衛機もなく、爆撃と空母の守りをたったの攻撃ヘリ一機でやれとの事。

長官…俺の事嫌いですか?!

そう考えざるを得ない、完璧過ぎる作戦を押し付けられています。最高です、うふふ♪
あと一応対戦も出来ましたが、ヘリ一機vs帝国軍全部と言う対戦なので勝負になりません(笑)友人と語れば笑い話確定の『想い出深い』ゲームです♪


新人類

奇ゲー。自機は何故か原始人(笑)パワーアップを『進化』と言い張り、ひたすら戦う縦スクロールSTG。イメージキャラクターは何故か長州力(笑)原始人の武器の『進化』が

石を投げる(石オノだったかも)→炎→リキ・ラリアート

…と言う具合でダーウィンが聞いたら失神しそうな『進化』を果たしてくれます。ゲーム自体は見た目とは裏腹に普通です。
…でも、このゲームって『人類の進化の最終形態は長州力』と言い張っているようなものですよね?!…嫌だなあ(笑)


テグザー

尾上の熱烈推薦(笑)スクウェアの作ったSTGです(元はパソコンゲーム)ロボット、飛行機に変形する自機を駆り、迷路のようなマップの出口を目指すSTGです。ダメージ制でENが0になるとやられてしまいますが、そのENをバリヤーに変換できます。ゲームの難易度は結構高く、人参のようなミサイルが、妙にゆっくりと四方八方から迫って来て、為すすべも無くボコられた記憶しかありません(笑)あとこのゲーム、壁に激突すると勝手に飛行形態を解除するので、狭い通路を抜けるのが一番難しかったりします(笑)(しかも飛行形態の時のスピード妙に速い)STGと言うより電流イライラ棒やっているような感じでした(笑)


スカイ・デストロイヤー

タイトーの作った3D・STGです。自機は零戦タイプのプロペラ機で、機関銃と単発式の魚雷で漢らしく戦場に殴りこみます。面数が進んで行くと、背景が夕焼けや、夜になってゆくのが美しくて好きでした。他にも、この頃のSTGお約束の『ボーナス敵』がいます。内訳は
飛行船(撃墜すると1万点)人工衛星(笑)(2万点)そして幽霊船(爆)(10万点!!)
機関銃と魚雷で撃ち落せと言うのだな?!
…ゴルゴ13でも嫌がるぞ、こんな依頼(笑)当時の3D・STGとしては、まあ及第点と言う感じでした。


飛び出せ大作戦

スクウェアがディスクシステムで出した3D・STGです。赤と青のセロファンが貼られた『飛び出す立体メガネ』をかけるとキャラが飛び出して見える!!が当時の売りでした…が、赤青メガネを使った『飛び出す』映画とかを観た事のある人は分かると思いますが、コレかけて長時間何かを見るのは凄く辛いンです。しかも付属の赤青メガネ妙にチープなので着けているとウザいし、格好悪いし、何より恥ずかしい(笑)買った時は「おおおっ?!」と思うのですが、15分もすれば皆、メガネ外して平常モードでplayしていました。肝心のゲーム内容は誰が何て言おうが『スペースハリヤ―』(笑)…もう少しひねろうよ…と言いたくなる位に。でも『スペースハリヤ―』をディスクシステムに移植しよう!!と言うコンセプトで最初から作られたなら、移植度はかなりのモノと言えますね(拡大・縮小までやっていましたから)
ちなみに記憶が確かなら、この主人公「酒場で困っていた可愛い女の子」のために怪物退治をするちょっと軟派な旅の青年…と言う設定だったと思うんですけど、なんかこう書くと『渡り鳥シリーズ』みたいですね(笑)『新人類』のイメージキャラが長州力なら、こちらは小林旭だったかもしれません(笑)


ゼビウス

ナムコの出したゲームの歴史を変えてしまった傑作です。対空攻撃の『ザッパー』対地攻撃の『ブラスター』を武器に戦います。当時としては画面は美しく、照準を使った対地攻撃の面白さ、スペシャルフラッグ探しの楽しさもあり、今でも多くのファンに愛されています。『バキュラ』(回転しながら飛んでくる鉄板みたいな敵)に255発ザッパーを叩きこめば破壊できる!!と言い、ジョイボールを繋いで、ギリギリまで挑戦して一体何機のソルバルウを無駄に死なせた事か(笑)他にも「敵キャラの光点の点滅をわざと『心臓の鼓動のリズム』にして、心理学的圧迫感を与える」など言わなければ分からない(一部のSTGファンの間では有名)よーな職人芸も見せてくれています。
「ファミコンがナンボのもんじゃあ!!パソゲーに比べたら月とすっぽんじゃあ」…と言っていた友人が「この滑らかなスクロールは羨ましい」と言っていました。ある意味、家庭用ゲーム機が本格的に認められた瞬間だったかもしれません。


フォーメーションZ

ジャレコが出したFC初の『戦闘機がロボットに変形して戦う可変STG』です。…と言うと聞こえが良いですね(笑)いや、面白かったんですよ、念のため。連射可能なバルカンと溜めて撃つバズーカ―、上手く使い分けて進みます。しかし、このバズーカ―使いにくいんです(笑)(ボスにはコレしか通じません)強制スクロールで、ロボットが妙に軽快に走るのでバズーカ―は間に合いません、完全に覚えゲーです(当時のゲームでは常識でしたが)間に合わないと戦車(無茶苦茶硬い!!)などをジャンプしてかわします。…こう書くと殆どザブングルですね(笑)コレで敵弾を投げ返せたら最高なんですが(笑)
あとENを消費する事で飛行形態になれます。これで広い海を渡ったりするのですが、上手くジャンプすれば向こう岸まで水切りの石の如く跳ねて行けます(一応裏技、コレが凄い楽しかった♪)ちなみに、当時子供だったので「…そう言えば『忍者ハットリ君』で『水面走りのコツは、右足が沈む前に左足を踏み出し、左足が沈む前に右足を踏み出す、コレを繰り返す』と言っていた!!この機体もソレを!!」
「フォーメーションZは忍法を使っているのか!!」と考えていました。本っっっ当にアホな子供でした(笑)


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