Esther PHILLIPS
What A Deff'rence A Day Makes (1975) Kudu
 
エスター・フィリップスのスタイルは、常に移り変わっていまし 
た。リトル・エスターと名乗っていた十代の頃はブルーズやアーリ 
ーR&Bを歌い、やがてジャズやポピュラーにも進出。この柔軟性は 
彼女が持っていた天性の歌唱力に裏打ちされています。 
70年代に入って、エスター・フィリップスはCTI傘下のクドゥ・ 
レーベルに移籍。様々な音楽のテイストを上手く取り入れた、独特 
のソウル・ミュージックを歌い始めます。その試みが実を結んだの 
が、このアルバム。オージェイズのカバーに始まり、ジャズやポッ 
プスのスタンダードまでをも縦横に歌いこなす爽快な出来。休日の 
アウトドアによく似合う作品です。 
 
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