母校の近況

 

みんな大好き九品仏

平成十年度 同窓会担当教諭 岩谷 久子 

 同窓会担当となって一年間、九品仏小学校の卒業生がこの地域をこよなく愛し、みんなで子ども達を育てていこうと活動していることを教えていただきました。そして、その暖かい目で見守られながら、どの子も心優しく豊かに成長しているように思います。

 町へ出て調べ学習をしているとどこからか声がかかり、にっこりする子ども達。地域の絆の強さを感じます。

 そうしたことの積み重ねでしょうか。学校でも校庭で遊んでいる子ども達が自然と輪になり、学年の枠を越えて一緒に遊んでいる姿をよく見かけます。自分たちでルールを決め、みんなが楽しくできるように工夫しているのが九品仏小の子どもらしいところです。

 南門のところにある椎の木に登り、校庭を見下ろす目はきらきらと輝いています。あまり広くはありませんが、ほのぼのとした暖かさを感じるこの校庭がみんな大好きです。

 そんな九品仏小学校が平成九・十年度の内部改修でさらにきれいになりました。壁をぬりかえて教室は明るくなり、黒板も見やすくなりました。ホールはオープンスペースにして広く使えます。トイレも使いやすくなり、手洗い場と鏡がつきました。校内がきれいになったのは本当にありがたいことですので、大切に、上手に使っていきたいと思います。

 また、平成十年度は地域との関わりを生かした学習活動を通して子ども達を育てていこうと研究をすすめてまいりました。地域マップ作りや商店街調べ、昔からある遊びをしたり、九品仏地区の情報を集めたりする中で、地域の方々にお願いして指導者として授業に参加していただくこともありました。

 身近な人々から教えていただくことで、子ども達はより興味・関心をもって学習することができました。

 たくさんの方々のご協力に感謝し、これからも地域との連携を図りながら、一つ一つ実践を積み重ねていきたいと思います。

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