読み聞かせ」の楽しみ

九品仏小学校読み聞かせの会 「LアンLゆかいななかま」織田 裕子

 九品仏小学校で「読み聞かせ」を始めて二年ほど経ちました。

 今月はどんなお話をしようかな、どの絵本を読もうかな、と子ども達の顔を思いうかべながら本を選ぶのは本当に楽しい時間です。子ども達にお話や本の楽しさをもっと広く深く味わってほしい、という想いで始めた活動ですが、今は学年で平均して月一回、授業一時間をいただいて、いろいろなお話や絵本を紹介しています。

 当初の不安をよそに、子ども達はお話の時間を楽しみにしてくれています。聞いているときの真剣で楽しそうな表情といったら…!!そんな子ども達の姿を見たくて、本を選ぶときは、話し合いを重ね、とびっきりのものに決めますし、内容がきちんと伝わるように心をこめて読んでいます。その為には、日頃、様々な本を読み重ねることが必要になりますが、読み続けるうちに、私達がすっかりお話や本のとりこになってしまいました。

 絵と話がピッタリよりそう本は心に深く入ってきます。しっかりしたお話は絵がなくても語られている世界を自由にイメージできます。昔話は長いときをかけ語りつがれ、みがきあげられた素晴らしい文芸です。子ども達は豊かな感受性でお話の世界での出来事を経験し、楽しむことができます。また、大人も同様にできることがわかりました。

 そんな楽しさを一人でも多くの子どもが体験できるよう、今後も「読み聞かせ」の活動を続けていきたいと思っています。どなたでもお気軽に聞きにいらしてください。そして一緒に楽しんでくだされば、大変嬉しく思います。

 

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