母校の近況
「夢中・熱中・活動中」
平成十三年度 同窓会担当教諭 高野 智治
「夢中・熱中・活動中」これは平成13年度九品仏小学校の合い言葉でもありました。特に、2002年度より新しく導入される『総合的な学習の時間』を一年早く取り入れ、子ども達が、自ら課題をもち、進んで学習に取り組み、ともに学ぶ楽しさを感じながら意欲的に追求したり、相手の目的にあわせて自分の考えを豊かに表現したりできることを願って、その活動の形を表わしたものです。
この一年間を振り返ってみると、
・「むかしあそびにチャレンジしよう」
これは、低学年の生活科の取り組みで、身近な大人(地域の方や保護者など)に来校していただき、大人も子どもも顔見知りになり、地域との関わりを深めることで、道で会って挨拶を交わしたり、気になる事には声かけをするなどの、よりよい人間関係が育ってほしいというねらいもありました。当日は、9種類の遊び(めんこ・竹とんぼ・あやとり・こまなど)に子どもたちは挑戦していました。
また、ボランティアの保護者を含む地域の方たちや、当日参観に来られた保護者の方も遊びに加わり、多くの方が昔あそびを楽しまれていました。ボランティアや保護者の中には九品仏小学校出身の方もおられ、昔を懐かしみながら、大人どうしの会話もはずんでいたようです。
・「レッツ・エンジョイ・香港パーティー」
4年生の中で香港へ転居した子どもがいた。そのことがきっかけとなり、異文化理解、異文化交流をしながら自分の視野を広げてみようということで取り組みました。香港の情報を収集するために、新しくなったパソコン室でメールを交換したり、インターネットで調べたりと情報メディアを有効に活用する子どもたちの活動する姿は、大人顔負けのものでした。その後も、香港の熱はなかなか冷めなかったようです。
・「L&L愉快な仲間」をめざして
読み聞かせの会(L&L)の方に朝の時間など利用して読み聞かせをしていただいています。いつも聞く側だった子ども達が今度は自分達もやってみたいということから、一つの物語を立体的・総合的に表現できるような活動を計画しました。読み聞かせや語り聞かせに挑戦することで、親と共通の話題を見つけ、家庭生活においても親子のよりよいコミュニケーションがとれるようにもなりました。この活動は、学校だけでなくこれから地域で生きていく子どもたちに将来にわたって受け継がれていくことを願っています。
以上、いくつかを紹介しましたが、どれも地域の方や九品仏小の卒業生の方などに支えられてできたものです。心から感謝しています。なお、九品仏小の活動については、ホームページをご覧いただけると、現在の子どもたちの様子などお知らせできます。