今日も会社から帰ると真っ先に工事の進捗状況をチェックする。 土台が一通り置かれているがアンカーボルトのナットはまだすべて締め付けられていない。 何箇所か締め付けられているナットが有るのでチェックしてみる。 6角ナットではなくフランジ型の特殊なナットだ。これだと締め付けも専用工具で行うようだ。 6角ナットを使う場合は土台を座ぐってワッシャを入れて締め付けをするが、この場合はアンカーボルトが通る穴さえ明ければ良く、施工の手間が省ける。しかも座ぐりが不要なので4寸柱の厚み120mmそのままで固定できるメリットがあるらしい。
土台の木は防蟻性を考えて割高では有るがハードサイプレス(豪州ひのき)の4寸を採用した。しっかりと芯材が使われていて強度も十分そうだ。

2008年6月9日追記
しかしそのアンカーボルトの位置が土台の中心からかなりずれている。

基礎工事のやり直しの際にかぶり厚を気にしすぎて内側にアンカーボルトの位置が今度は内側に寄り過ぎているようだ。しかも土台の木が基礎から少しはみ出している。
基礎やり直しの時に外周を広げてかぶり厚を確保できるようにと提案したのだが採用されなかった。
そうすればもう少し真中になったのだがいまさら仕方が無い。もっと自分でもチェックすればよかった。
少し気になるが許容範囲なのだろうか?
他の場所もチェックしていて今度は土台の継手部分にアンカーボルトが来ている場所を2箇所発見した。


これって以前インターネットで調べた時に欠陥住宅の一例で写真が載っていたのとまるっきり同じ状態じゃないか。しかもそれよりも悪いのは継手部分の木が一部むしりとれている。
おそらく穴を明ける時に欠けてしまったのだろう。こんな場所に穴を明けること自体が常識的におかしいと思うのだが。例えば金属製品の場合でも溶接してある場所に穴を明けてボルトで固定するなんて事は絶対にしない。するとすれば全く事を知らない素人だろう。
さっそく現場監督のKOさんに電話をしてみるが通じない。工事本部の方に電話してみるがやはり居ない。
仕方が無いので電話に出たSHという人にガイアホームではこのような施工は基準を満たしているのかと尋ねてみた。
すると返事は
ガイア「いままでもそのような施工を行って来ましたから大丈夫だと思います。」
とーと 「思いますじゃ困ります。」
ガイア「今まで強度的に問題が出たことはありませんから大丈夫です。」
学 「ガイアホームの歴史の中で阪神淡路大震災級の地震を経験した事は無いでしょう。だからあなたの言う今まで問題が無かったという基準は安心材料にはなりません。はっきりした大丈夫と言う根拠を見せてください。」
ガイア「それでは工事担当のKOの方に土台をやり直すように伝えておきます。」
しばらくしてKOさんから電話があった。
こちらは少し興奮していたこともあり言いたいことを言いまくった。
「ガイアホームとしてあのような施工を標準としているのか?」
「施工する大工も土台継手部にアンカーボルトがあることに対して大丈夫だと思っているのか?」
「継手部分に穴を明けてしまえば明らかに強度的に不利になるがどう思っているのか? 鉄工の世界で言えば溶接部に穴を明けるのと同じことじゃないのか!」
もっといろいろな事を言ったが良く覚えていない。
KOさんは自分の現場ではそのように施工されていた場合にはやり直しをさせているらしいが。
でもKOさんとしてはやり直しているが、ガイアホームとしては良しとしているような口ぶりだ。
これでは基礎工事の時とまるっきり同じ状況で何も改善されていないじゃないか。
問題点を整理してみると
@ ガイアホームの家造りに対する姿勢が施主本意ではない。
A ガイアホームの施工基準が甘い。(悪く言うと欠陥、手抜きを容認するような基準)
B 施工者がプロ意識を持っていない。(職人として問題点を見抜く目を持っていない、若しくは無知)
今回の件と前回の基礎の件と立て続けに自分の考えと全く違った施工をされてしまった。基礎の件の後
「ガイアホームとして絶対に良い家を建てますから、もう一度やらせてください。」
と言われ今度こそ信頼していたのに全く裏切られたような気持ちだ。
逆に自分の家造りに対する考えが何か違っているのではないかと不安になってきた。
自分が満足できる施工内容というのは世間の常識(建築界の常識)とかけ離れているのではないかと。
しかしこのような理由で契約解除することは法律的には不可能らしい。結局良く調べないで契約してしまった施主が悪いだけである。
そう考えると夜も寝られない。そういう施工会社を選んでしまった事で土地を貸してくれる義父や義母、資金面で協力してくる妻にも心配ばかりかけてしまって合せる顔が無い。
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