老後のUターンハウス

兵庫県宝塚市
東京に嫁いだ女性が子育てを終え、故郷で老後の生活を送るため、約40年ぶりに夫とともに帰ってきた。

今回はこの土地に不案内な施主のために、土地探しから関わった。これから高齢者となる方の住まいということで、利便性のよい土地を探し、敷地内及び建物内部の段差解消、動線の短縮化を計ると共に、一日のうち、長い時間を過ごすための快適性を重視した。

永年の間に集められた趣味の食器や陶器、版画等を主役に置き、建築はあくまで脇役となることに徹した結果、インテリアの仕上げ部分は施主の愛着の詰まった趣味に統一され、新築にも関わらず、もう何年も住まわれているような居心地の良い家となった。