18: 鮎 解禁 !!

 
いよいよ大聖寺川も鮎漁が6月16日に解禁になりました。
 私どもの店では
山中より上流の地鮎を扱うので、ここ数年は不作でなかなかお客様に満足頂ける量が確保できませんでした。 しかし、今年はかなり良さそうですよ。
 16日の解禁日には私も久しぶりに竿を出しました。 私はキャリアだけならかなりの物で、中学、高校の時に親父に連れられて
友釣りを始めたのですから、20年あまりです。 しかし、途中が抜けてますから、初心者と同じですね。 こんな私が3時間ほどで10匹ほど釣れたのですから、今年は期待できます。
 
明月楼鮎・鰻は切っても切り離せないので、しばらく鮎の話を続けたいと思います。








19: 魯山人と山中温泉の鮎

 
北大路魯山人はという方はいろいろな芸術領域で才能を発揮し、美食家であることはご存知のとおりです。
 彼は金沢にも縁がありまして、私がお世話になっていた「
山の尾」にも何度も来られているようです。
 そんな彼が
山中温泉のこおろぎ橋のたもとの増喜楼と言う料理屋で鮎を食べたと書いてます。 その時は鮎の洗いがとても美味いといってます。
 この記述は明治末のものですが、その頃には何軒もの料理屋がこおろぎ橋近辺にあったようです。 増喜楼もだいぶ前に廃業(私は存在すら知りません)し、料理屋専業でやってるのは今はうちだけになりました。 私の祖父は増喜楼さんにしばらくお世話になっていたようで、その後現在の地の料理屋を譲り受け明月楼をはじめたようです。 ですから大正初年の創業だと思っています。

 魯山人の話から随分ずれてしまいましたが、以前にも書いたように鮎をはじめ
川魚の命は鮮度です。 釣りたて、もしくはそれを生簀で活かしていたものをすぐに調理して食べるのだからまずいわけがありません。 明治期以降、文人墨客はかなりこおろぎ橋の鮎を賞味したことと思います。









20: 今年の鮎は・・・

 7月1日に我谷ダムより上流の鮎漁が解禁になりました。 水もきれいですし、釣り糸を垂れるだけで気持ち良くすごせます。 しかし、九谷ダムの工事の関係もあり、釣り場は限られますし、一昨年の台風の影響がまだ残っているところもありました。 鮎もまだまだ小ぶりのようです。
 我谷ダムより下流は放流したものもかなり大きくなってきましたが、天然の遡上ものと見られる大物がけっこう釣れるようです。
 今のところ順調に鮎は入っていますし、8月には網漁も解禁になります。 
お客様に満足いただける夏になりそうですね。


 なお、鮎の話はバックナンバーの6、7、9も参考にしてくださいね。










21: 鉄人と釣人

 和の鉄人こと、道場六三郎さんは山中町の出身です。 ご存知でしたか? 本家の漆器屋さんはお兄さんはなくなられましたが、息子さんが跡を継いでおります。 六さん(六三郎さんを知っている方はこう呼びます)も地元山中を気にかけていただき、催し物に協力していただいたり、事あるごとにPRしていただいてるみたいです。 また、取材などでも山中へよく来られます。
 先日もNHKの番組撮影で見えられました。 男の料理とかいう番組みたいです。 
地元の川で鮎を釣っているところに出会わし、その鮎をわけてもらい、料理するという設定のようで、私も釣人として参加しました。 撮影している間に鮎が釣れるかどうか非常に不安でしたが、何とか2.3匹釣れました。(ああよかった、よかった。) 実際この夏は暑く、雨がほとんど降らず、川の水も少なく、鮎釣の環境としては決してよくはなかったんです。 
 そんな訳でどのくらい映るのかわからないけど、
9月23日(山中温泉のこいこい祭の日です)放映だそうです。 よかったら見てくださいね。