♪  満 月 願 書  ♪

                                                                                                

心が 満月になるのは いつ?

あなたを思う心だけ あの日のまま

作る詩の心情 かみしめながら

月を あなたに見立て 語る恋うた

 

すねても泣いても 誰もなぐさめない

意地悪な風に 叫んでも無駄なだけ

体の芯まで 冷えていくよ

まだ知らないあなたの 温もり求める

 

話しかけても 友達以上にさえ

なれないはがゆさ 星屑のうた

言葉のチェーン いつもすぐに切れて

また失望 足踏みしたまま 進まない

 

三日月ならば もう何度も見た

きっとこれが私に お似合い

そう言い聞かせても 駄々っ子みたい

あなたが欲しいと 寝言にまでも言う

 

誰のもの? 誰のものでもない

あなたはあなた 存在が大きすぎて

近づいては また離れてしまう

綿毛みたい 気ままに飛んで行く

 

心はやせ細ったまま 三日月

愛をもてあまし気味 先が見えない

満月を知らない わけじゃないのに

心が巡らない 望みも薄すぎて 見えない

 

きっと似たもの同士 私たち

あなたも照れ屋 正直過ぎ 嘘つけない

寂しがりの心は そばにいたがる

あなたが 心から 離れないんだもの

 

「愛している」の言葉だけ 避けたまま

それでも それとなく 探っているの

あなた次第なの 私の憂鬱

ああ また 満月が遠くなったね

 

あの月の ど真ん中に

目立つよう 大きな文字で

「愛している」と 書きたいのに