月夜にうたう片恋のうた 

 

    

 

月夜に浮かぶは うちの恋

もうとうに果てとる云うのに

あの日のあなたを さがしとんや

こころ戻らず ひとり涙する

今宵も 冬の冷たさがしみるなぁ

 

また あなたを月にみたて 夜に請う

あぁ 逢いたしや 一度だけでも

そう つぶやけど 月は知らん顔

この世は ままならんことが多過ぎて

うちの小さな胸は つぶれそうや

 

ほんのささやかな 望みさえも

叶わんことを よお知っとれども

いつか奇跡ゆうもんが うちにきて

あなたが微笑んで くれはるんやないかと

ほんに 信じとるんかも しれへんなぁ

 

だけど うち このこころだけは 

どうにもならへんの 消されへん

あなたは さぞかし迷惑やろなぁ

今夜もまた 心が詩をつくってもうた

あなを想う けなげな乙女心の詩やで

 

またひとつ 隠し事が増えたようや

お月さん 今夜もあのひとの代わりに

この一途な想いを 抱きしめてや

ほんとは あのひとに抱きしめられたいけど

叶わぬ望みやと よう知っとるけん