河合メンタルクリニック


雑感

 先日、中学の同期会に二十年ぶりに出席しました。担任が数学の先生でしたが、先生の息子のお嫁さんが、偶然小生の音楽療法の本を読んでいらして、それがきっかけで先生に小生の雑文をお送りしましたところご返事をいただきました。差し支えない部分を敢えて載せます。

 

 拝啓霜降の候、お便りと文芸春秋有難う。早速、音楽療法の項拝読しました。御心境と御活躍が美しい響きを込めて伝わって参る思いでした。…………あそこで話さなかったことを付記します。文科省の科研のことは少し申し上げましたが、モデリングを共感と感情移入のカタルシスで再構成し直して、認知と学習のサイクルに動機づけと共に回路を設計しております。……

 

 先生は喜寿を迎えられています。その未だ衰えを知らぬ向学心に驚嘆すると共に、研究されていることが心理の分野にまで及んでいることにたまげてしまいました。私たちはいつまでも心を柔軟にして置きたいものだと思った次第です。

 “老い”というものを日々の診療で考えているものとして、反省の材料としたいと思います。

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