その後のヒドラ

ヒドラの水槽に発生したラン藻はますます増え続け、前面ガラスや濾過器をびっしり覆うようになってきた。ラン藻とヒドラの関係はわからないが、明らかにヒドラは減っていく。ラン藻のせいでヒドラがはがれる....なんてことはないと思うのだが、ラン藻によってヒドラが侵略されていくというかんじだ。原因はおそらく温度だろう。夏のマンションは、非常に暑い。ヒドラは高温で溶けてしまうらしいから、これからがたいへんだ。もうすぐ8月、夏だぁ。。。

ぎゃー  ラン藻をこんなに悪者にしていいの 
 かしら...、あれだけ卒論でお世話に 
 なったのに。。。
ヒドラは減り続ける。エサをやると出芽が観察できるが、子ヒドラが分離して活着するところまでいかない。反対に、ラン藻ははがしてもはがしてもすぐに復帰する。
(ラン藻を取り除くには定規のような物でこそげ落とすのが一番なんだけど、そうするとヒドラも取れてしまう。だから、ピンセットで端をつまんではがしていく。・・・根気のいる作業だ・・・でも、きれいにはがれると、ちょっと楽しい。)
・・・・・・・
確認できるヒドラは10匹ほど、こうなるとエサをやるのが大変だ。スポイトでかなりの量のエサを与えても、すべてのヒドラに与えることは難しい。水槽の大きさは 30×24×24cm、ヒドラは髪の毛2mmほど、エサのブラインシュリンプは0.5mm。エサとヒドラが出会える確率はかなり低い。なんとか口(触手)にピンポイントでエサを運んでやりたいんだけど、スポイトからの水流でヒドラがひゅるるる〜〜〜って流されて、触手が縮んで....。
“もちょっと、しっかり立っとらんかぁ〜〜”(だれかヒドラにしつけしてくれぇ)

エサだよ ・・・ 手を洗って ・・・ せいれ〜〜つ
 こんなこと...私が考えたんじゃない。はしぞうさんです 。

ヒドラへのエサやりはかなり上達した。スポイトにとるえさの量を工夫して、水圧がかからないようにやる。しかし、こんなに苦労しているのにヒドラは増えない。室内温度は日中34度を超えるのだから仕方がないのかも知れない。ラン藻退治と温度の上昇を抑えるために、照明をつけないことにした。
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孵化させたブラインシュリンプは3日ぐらいで死んでしまう。理由はブラインシュリンプにだってエサが必要ということなんだけど...、ヒドラのためにわざわざブラインシュリンプを孵化させていることだってすごいのに、ブラインシュリンプのためにエサ???...そっ、そんなことはしない。(ブラインシュリンプのエサって..なんなんだろう。ミジンコ?ゾウリムシ?手に入れる[培養?]のが難しそうだな。) で...孵化させたブラインシュリンプのほとんどが無駄に死んでいく。

 僕はブラインシュリンプです。最近注目されているトレハロース 
 
という糖質を知ってますか?。僕はそのトレハロースを細胞の中 
 にたくさん持っているので、
乾燥卵の状態で長く休眠できるのさ。
  ブラインシュリンプです  

10匹のヒドラにブラインシュリンプを3日分(30匹)孵化させる....ということは不可能なので、冷凍物に再挑戦した。大量に孵化した幼生をラップにとり、板状に伸ばして冷凍、水で溶かしてヒドラの口にもっていく。
・・・な〜〜んだ、食べるんじゃないですか、最初から食べてくださいよ。。。なになに...、(ヒドラ)「前はエサのやり方が悪かった。」...さいですか、私が悪かったです。
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そんなこんなで9月です。「うちのヒドラも消えちゃいました。」と、ヒドラをくれた熱帯魚マニアは言った。やはり、高温では生きられないようだ。うちのヒドラは今5匹。絶滅していないだけでも、よしとしよう。
    不健康なヒドラ      ヒドラの健康状態?は、触手でわかる。
 なが〜〜く、きれいに伸びていると健康なんです。 

9月13日。。。いつも通り、エアレーションを止めてしばらく経ってからヒドラを観察。(エアレーションしていると、ヒドラは水流で小さくなっているため観察しにくい。) すると、昨日までは確か5匹ぐらいだったのに、今日は15匹確認できた。急に3倍になったわけでは...ないよなあ。気付かなかっただけかもしれない。とにかく....、ヒドラは増え始めた。・・・夏も終わりだ・・・。
けんこーです
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