こーちょー動物ヒドラ君観察日記

好調ではなく...腔腸動物ですよ
現在、分類学上では腔腸動物という用語は使われず、ヒドラは刺胞動物とされています。
しかし、高校教科書ではまだ腔腸動物なので...。


ヒドラの生態 (興味のある方はどーぞ)   その後のヒドラ


 こんにちはヒドラ君
 ヒドラがため池のような所にいるのはわかっている。最初、ヒドラ捕獲大作戦から始めようとも考えたのだけれど...、「うちの熱帯魚水槽にわいている。」という話を小耳にはさんだので、もらうことにした。
  6/1
 ヒドラをもらった。ビニール袋の濁った液体の中にウイローモスが少し入っていたが、すぐにはヒドラを確認できなかった。
 家に帰って水槽に入れると、いるわいるわ、うじゃうじゃヒドラが確認できた。ほとんどが緑色をしている。ヒドラって、緑色のもあるんだなあ。
 


 ヒドラの飼育
  6/2
 容量約17リットルのオールインワン水槽を用意した。小さいヒドラが吸い込まれてはいけないので濾過器を外した。ヒーターも必要ない。
 ヒドラはかなり汚い池でも生きていけるので、水換えはそれほど必要ないと思われる。それに、水換えなんかしたら...、水と一緒にヒドラも捨ててしまうだろー。(それほどヒドラは小さいのです。)
  6/5
 やはり小さな内部濾過器をつけた。餌をやると水がかなり汚れるのでかわいそうだから...ね。
エアーレーション+内部濾過器でずいぶん環境が整った。
(でも、ヒドラには贅沢??。)
  6/25
 コケだらけになって見にくくなったので、前面ガラスの掃除をした。定規のようなものでコケをこそげ取る。当然、ガラス面に付いていたヒドラもとれてしまう。まあいいや、いっぱいいるんだしぃ、とれた子達もまたどこかにくっつくでしょ。
 
 水槽 
6/5現在 右下はブラインシュリンプ孵化
装置 (ペットボトル)
水槽


 ヒドラのサイズ
  6/5
 ヒドラは体長1mm〜5mm 伸びたり縮んだりするので、正確な測定は難しい。 
 緑ヒドラは髪の毛ほどの細さ。
 白(透明)ヒドラは、緑ヒドラよりも少し太い。
 6/10
 すごく長く伸びているヒドラを発見。
1cmぐらいある。これって違う種類なのかな?。
 6/30
 白ヒドラはいなくなってしまった。どこかに隠れているのかもしれないけれど、確認はできない。
 緑ヒドラの色が薄くなったような気がするのは気のせいだろうか?。
 7/7
 今は右の写真よりもっと群れている。
かなり栄養状態がよいのか、みんなぐーんと体を伸ばしていて、最高で約1.5cm。
 7/9
 白ヒドラを確認。やはり、どうみても緑ヒドラとは別種のようだ。


群れるヒドラ
触手がよく見えませんが...。
 7/17
 緑ヒドラは、本当に“グリーンヒドラ”と呼ばれているらしい。クロレラが共生しているから緑色をしているのだって。

 ヒドラの餌
 ヒドラはなんと肉食。高校の理科室で観察していたときは糸ミミズを小さく切って与えていた。捕食の様子はなかなかおもしろい。触手で包み込むようにしておなかの中に運んでいく。
 今回は糸ミミズが手に入らないので、ブラインシュリンプの幼生を、わざわざ卵を孵化させて与えている。ブラインシュリンプ卵の孵化には、塩水に入れて24時間もかかる。その間、エアレーションして新鮮な空気を送り続けなければならない。
手間暇かけたごちそうですわ。
  6/28
 ブラインシュリンプの孵化は手間がかかるうえに、幼生はそんなに長く生きていない。だから、余った分を冷凍して与えていたのだけど...、ヒドラが減ってきたような気がする。。。(いや、確実に減っている。)
 熱帯魚は冷凍物でも食べるのに、ヒドラは食べないようだ。(グルメなのねえ。) 
  7/1
 ブラインシュリンプはヒドラの触手に触れると、吸い付いたように捕まってしまう。ヒドラは刺胞という武器を持っているので、一瞬で殺されてしまうのかもしれない。
 
摂食中 
糸ミミズを食べるヒドラ

摂食 
ブラインシュリンプを食べる??

食前  食後
食前         食後

 ヒドラの生殖
 6/28
 ヒドラは出芽という増え方をする。高校生物の教科書では生殖と神経系の単元で登場する。(詳しくは生態のページで)
 餌を頻繁にやっていると、体の真ん中あたりから芽が出るように子ヒドラが生えてくる。最近、見ないのは餌やりをさぼっているからかなあ。。。
 7/1
 餌を頻繁にやっていると、ぼこぼこ増える。子ヒドラが二匹出芽しているのまで現れた。
 7/7
 エアーポンプが故障したので、ブラインシュリンプを孵化させられない。また、ヒドラの数が減っていくかもしれないな。
 
 7/7
 気になっていることが一つ。それは、ヒドラが受精でも増えるということだ。もしかしたら、栄養状態が悪くなると受精するのかもしれない。
しばらく、このまま餌なしでいってみよう。小さいので受精卵が観察できるとも思わないけれど...、餌やりが出来ない事に正当な理由を付けてしまおうっと。
 7/17
・・・・
 調べてみると、“栄養状態が悪いと受精するのかもしれない”という予想は少し当たっていた。
自然界の厳しい環境化(水温の低下・水質の悪化)では、頻繁に受精が行われているようだ。しかし受精卵はクチクラ層でおおわれていて、休眠状態にあり、観察が難しいそうだ。しかも...休眠状態は約6か月も続くらしい。
・・・・受精卵の観察は無理のようですね。・・・・

   アクシデント
その1: ぎやー・・・、ウイローモスが水流に巻き込まれてぐちゃぐちゃに。。。
びっしりついていたヒドラがいな〜〜い。どこにいったんや?。
(結局、その日は確認できなかった。)   
その2: おお!、こんなところに。
水槽の底面にいっぱいついているではないか。
ムーミン谷のニョロニョロ状態や。
その3: ウイローモスの重石に恐竜の置物を入れてみたら、鼻先にヒドラが....おもしろい光景。
その4: ついでに、切り株型のオブジェをいれた。切り株の上にもヒドラ・ヒドラ・ヒドラ。
その5: 濾過器のスポンジの中にもヒドラ・ヒドラ・ヒドラ。どうやって掃除をすればいいのかなあ。
その6: 水槽の前面ガラスにコケらしきものがついてきた。コケを取ったら、ヒドラもとれる。
そこには貴重な白ヒドラが付いているのに。
その7: あきらかにヒドラが減った。冷凍餌ではダメみたいですねえ。
昨日からブラインシュリンプを孵化させて、今朝(6/28)あげました。
復帰してくれるかなあ。
その8: 餌をあげるとすぐに出芽が確認できた。よかったよかった。
その9: 6/29日、仕事から帰ると異変が....。ブラインシュリンプの孵化液の様子がおかしい。ブラインシュリンプはオレンジ色で、動いているのが確認できるはずなのだが、ペットボトルの中は何も動いていない。しかも、液全体に透明感が無くオレンジジュースのようだ。
    ・・・・・もしかしたら・・・・・(卵の入れ物の注意書きを確認)
孵化の注意:500mlの水に食塩を大さじ一杯入れてください。
そういえば、今回は適当に塩水を作ったので大さじ一杯ぐらいしか入れなかったような気がする。そうか、浸透圧差でブラインシュリンプは破裂しちゃったのね。
これでも私は生物の講師だろ〜〜か。
その10: 子ヒドラが二匹出芽して、頭(口?)が三つで食事する。ぶきみ〜〜。
その11: 7/7日、緊急事態発生、エアーポンプが故障した。。。死んじゃうかなあ。
まあ、この状態でしばらく観察してみましょ。
その12: 7/9日、2日でヒドラの数は激減。あれだけ密集していたヒドラたちはどこに行ったのだろうか?。死んでしまったのだろうか?。死んだのなら死体は?。(そんなものはどこにもない。)クラゲみたいにとけちゃうのでしょうか?。〜〜〜疑問がいっぱい。〜〜〜
その13: やっぱりかわいそうなので、エアーポンプを買ってきました。餌も孵化させます。

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