鉄っちゃん -Deepだぜ-


みなさんのまわりにも、絶対にいます。鉄っちゃん=鉄道マニア。
「電車でGo!」のおかげで、「鉄ちゃん」という呼称とともに鉄道マニアは世間に受け入れられたような感があります。しかしながら、それはOKなのでしょうか・・・・・
私は、一時「鉄子疑惑」をかけられたことがあります。原因は一冊の文庫本にありました。
出張かなにかの時に、暇つぶしにキオスクで文庫本を買いました。その本は、宮脇俊三という明らかに鉄ちゃんなエッセイストの本でした。内容的には鉄道紀行文なのですが、読みやすい上に、けっこうおもしろかったのです。特に「大井川鉄道」に関するエッセイは、「乗ってみた〜い」という気分を盛り上げるものでした。今時SLだし、なんといっても「SL弁当」にちょっとそそられてしまいました。
そこで、友人の鉄ちゃんに「大井川鉄道に乗りたい!」と相談したところ、あれよあれよという間に、予定が立てられていました。なんたって、時刻表見るのはお手の物ですから、彼らは・・・・
その友人のディープさについて、ちょっと触れさせていただきます。彼はバンドをやっていてウィンドサーフィンが趣味という15年前の今時の若者です。でも本当は無類の鉄道好き。今から2年ぐらい前まで、彼はそれをひた隠しにして生きてきました。理由は「やっぱりかっこ悪いから。」だそうです。そんな彼と鉄道旅行を企画しているうちに、あそこからここから、どんどん鉄ちゃんが湧いて出てきました。「けっこういるんだわ〜」というのが当時の私の感想。でも、甘かった。現実はもっとすごいのです。
旅行中に車両がどうのとか運行がどうのとかそんな話ばっかりですし、山の手線ゲームをしよう!って言ったら、「古今東西、JRの特急の名前、たんごエクスプローラー!」ときたもんだ。当然、私はついていけません。JRの特急っていろいろあるんですね・・・・「おはようひたち」とか「ゆふいんのもり」とか。ちょっとでもちがうことを言おうもんなら、「それは、3月のダイヤ改正からなくなりました!」とかってハモって突っ込まれていました。くわばらくわばら。
この旅行をきっかけに、私は鉄ちゃんウォッチャーになりました。すると、他にもディープな鉄ちゃんがいることが判明しました。
  • 九州出張なのに、関空へのアクセスであるラピードに乗りたいたがめだけに、関空まで飛行機に乗っていき、ラピードに乗って大阪に出て、新幹線で九州に向かった鉄ちゃん。
  • 家族と寝台車で旅行して、一晩中列車の走る音(ガタンゴトン)を録音し、それをライブラリー化し、毎日家で聞いて楽しみ「今、XXXを通過したとこだよね。」って分かってしまう鉄ちゃん。(当然、家族は大迷惑)
  • 息子を鉄道マニアに育てるべく、鉄道のおもちゃしかあたえない星一徹っていうか一鉄。
  • 会社の時刻表を月が変わると自宅に持ち帰り、熟読する鉄ちゃん。(これはけっこう人数が多い!)
本当は、もっとディープな話もあるんだけど、それはまた次の機会に。

ところで、そんな鉄ちゃんのみなさんは当然知ってますよね。鉄ちゃんも試験があるのです!!
入手したちらしによるとこんなもののようです。詳細は第2回鉄道旅行検定試験の実施要項へどうぞ。