タイプ1の要求

タイプ1 LLC の要求(コマンド)/応答(レスポンス)

タイプ1 LLC には以下のフレームがあります

番号なし情報 ( UI )
交換要求 ( XID )
テスト要求 ( TEST )
交換応答 ( XID )
テスト応答 ( TEST )



要求( COMMANDS )

UI 番号なし情報

 UI 要求は確認応答を期待しません。コネクションレスなので、通信エラーが発生すると、UI フレームに含まれていたデータは失われます。 再送は上位層の責任となります。たとえば、TCP や SPX が 4 層で確認応答を得なかった場合などです。

XID 交換

 XID はサポートされている LLC タイプの情報を運び、ウィンドウサイズを受取ります。 XID 要求を受取ると、宛先 LLC は XID 応答で以って応答を行います。 XID は 8 ビット分のフォーマット識別子で、16 ビット分のパラメータ識別子の後にあります。 IEEE は 81(十六進数)のコードを「基本 XID フォーマット」と定めました。 この場合パラメータフィールドは、クラス識別子(タイプ1かタイプ2)1バイト分と受信ウィンドウサイズ値1バイト分から構成されます。 受信ウィンドウサイズ値とは、確認応答なしに送ることのできる最大バイト数のことです。 基本 XID フォーマットが使われるときにウィンドウサイズが設定値を超えると、FRMR が返されます。

TEST テスト

 LLC リンクがテストを行う場合、テストフォーマットが使われます。 テストフレームを受けたステーションはできるだけ早くそのフレームを送りかえすことを期待されています。 フレームの中にテストデータが含まれていれば、テスト応答としてデータフィールドが返されます。



応答( RESPONSE )

XID 交換

 XID フレームを受けると要求と同じタイプの情報を返すように期待されます。 XID 応答は要求を受けた後、できるだけ早く送られなければなりません。

TEST テスト

 テスト要求を受けたら、テスト応答を返します。