Moto Lyrics Dictionaries

私家版 佐野元春 歌詞中 人名辞典

【】内は曲名、★は曲に関する補足、※は記事に関する補足です。 このページの記事は「用語辞典 検索エンジン」の検索対象になっています。


アフロディーテ 【It's Alright】
Aphrodite。ギリシャ神話に登場する愛と美と豊穣の女神。ローマ神話のヴィーナス(Venus)と同一視されている。ギリシャ神話はそんなに長いお話ではないのですが、あまりにも荒唐無稽でイメージが湧きにくいのと、登場人物(登場神様と言うべきか?)が多すぎるのが難です。
アレン・ギンズバーグ 【カフェ ボヘミア】
Allen Ginsberg 1926-1997 アメリカ・ニュージャージー州生まれ。「ビート世代」(Beat generation)の先覚者、主導者のひとり。詩集「吠える」(Howl 1956年刊)で脚光を浴び、60年代のヒッピー・ムーブメントに多大な影響を与え、自身もベトナム反戦運動に積極的に関与した。「ビート世代」は1950年代半ばからアメリカで注目されはじめた文学者たちのこと。彼らは「反体制」という共通の思想を持ち、かなり難解な文学スタイルで詩や小説を書き、様々な方法を用いてそれらを表現する。佐野元春が編集する雑誌「THIS」ではギンズバーグ他、彼らビート詩人に関する、或いは捧げる特集が多い。
★この「カフェ ボヘミア」はシングル版「Young Bloods」(12inchシングル版も)のジャケット上に、詩のみで発表された作品のことです。カセット・ブック「ELECTRIC GARDEN」にも「カフェ ボフェミア」のタイトルで同内容のものが掲載されており、タイトルと本編の間に(BLUEの巻頭によせて)と記されています。「BLUE」については"Silverboy"氏から情報をいただきましたので、以下eMailより適当に抜粋させていただきます。『「BLUE」は85年頃発行されていた「Tangled Up In Blue」という雑誌のこと。かなり渋いめの誌面構成で日本のアーティストを取り上げ、確か6号まで発行されて休刊に。その創刊号の特集が佐野元春で、詩編「カフェ ボヘミア」の初出はそこに掲載された。』
カサノバ 【Heart Beat -小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド-】
Giovanni Giacomo Casanova 1725-1798 イタリア。天才か、奇人変人か、それともただの世渡り上手か…。人をたばかったり貴族に取り入ったりしながら約20年間ヨーロッパ各地を転々とする放蕩生活を送った自由人。カトリックの司祭、軍人、錬金術師、ギャンブラー、バイオリニスト、外交官、投機家、スパイなどなど、ほぼ全て自称の職を転々とし、醜聞や詐欺で何度か獄中を経験する。また、無類の恋愛マニアとしても有名で生涯100名を越える女性を口説き落としたと伝えられ、現在も女性たちの典型的な誘惑者(要するに'女たらし')の代名詞としてその名前はよく使われる。貴族社会の裏側や自らの漁色歴などを綴った大著「回想録」(Memoire)をもって後世に「文学者」として名を残すあたりもなんかスごい。
※「カサノバ」はイタリア語風に「カザノーヴァ」などとも書かれます。「Memoire」を「回想記」と訳す本もあります。
カーネル・サンダース 【Bye Bye C-Boy】
Uncle Cornel Thanders。歌詞中に名前は出てこないけど、ゲストということでクレジットされてます。セリフのパートを担当ですネ。やっぱりこれは"ケンタッキーフライドチキン"のおじさんのこと?セリフは聖書の一節を引用してるらしいとのことです。
※セリフについては「歌詞カード外フレーズ研究」のコーナーを参照。
ギャツビー 【Complication Shakedown】
Gatsby。アメリカの小説家フィッツジェラルド(Francis Scott Key Fitzgerald 1896-1940)の代表作である「華麗なるギャツビー」(The Great Gatsby)の主人公。只今原稿作成中。
グルーチョ・マルクス 【恋の片道キップ】
Groucho Marx 1890-1977 アメリカ・ニューヨーク州生まれ。アメリカのコメディー・チーム「マルクス兄弟」(Marx Brothers)の三男。マルクス兄弟はもともと5人兄弟でボードビリアンとして活動を始めるが、ブロードウェイを経て映画やTVで活躍する頃には、チコ(Chico 1891-1961)、ハーポ(Harpo 1893-1964)、グルーチョの3人組の活動になる。マルクス兄弟の芸風は政治・教育・戦争・警察などの体制を風刺する無秩序主義をベースに創造性の高いスラップスティック・コメディーを繰り広げるというもの。兄弟にはそれぞれ特技・役割があって、グルーチョは饒舌な話術を担当。燕尾服と葉巻きと丸眼鏡と太い口ひげをトレードマークにした。第2次世界大戦後まもなくにチームは解散となるが、グルーチョはその後も長くTV・ラジオの司会やコメンテーターなどで活躍した。佐野元春は何かの誌上インタビュー(元春自身の原稿だったかも)で彼の大ファンだと言ってました。
★「恋の片道キップ」は第一期「THIS/vol.4」とカセット・ブック「ELECTRIC GARDEN」に掲載された詩編のことです。MOTOが作詩、今井裕氏が作曲で「イミテーション」というパンク・バンドが1981年にEP・リリースした同タイトルの作品もありますが、詩はかなり別物です。イミテーション版にグルーチョは出てきません。
サンタクロース 【Christmas Time In Blue -聖なる夜に口笛吹いて-】
Santa Claus。MOTOはクリスマスの頃になると、ステージでサンタさんの帽子をよくかぶりますよネ。
ジェームス・ディーン 【アンジェリーナ】
James Dean 1931-1955 アメリカ・インディアナ州生まれ。アクターズ・スタジオ(Actors Studio ニューヨークにある俳優養成塾)出身の映画俳優。ジミーの愛称で親しまれ、端役を除いて「エデンの東」(East of Eden / 1955)、「理由なき反抗」(Rebel Without a Cause / 1955)、「巨人」(Giant / 1956)の3作品に出演したのみ。24歳の時に愛車のポルシェ550スパイダーで事故死。彼の演じたティーンエイジャーの屈折した生き方、反逆精神、そして彼が最も得意であったナイーブさの微妙な表現がロック世代の共感を呼び、今も青春のシンボルとして愛され続けている。
ジェリー・ルイス 【Do What You Like -勝手にしなよ-】
Jerry Lewis 1926- アメリカ・ニュージャージー州生まれ。コメディアン、俳優、現在は映画のプロデューサー、脚本家なども。スティーブ・マーチンやジム・キャリーが大きな影響を受けていると評される滑稽な表情と動作の芸風で1950年代にTVや映画などで人気を博する。英語学習教材「イングリッシュ・アドベンチャー」の新聞や雑誌の広告で、オーソン・ウェルス氏らと一緒に写真が出ているときもあります。♪「火の玉ロック」の人とは違いまス。
ジーサス・クライスト 【欲望】
Jesus Christ。イエス・キリストの英語読み。イエス・キリストはポルトガル語読み。彼の生まれた年が西暦紀元の起点なわけだが、今日の研究ではそれより数年早く生まれたというのが定説となっている。享年についても諸説あり、一般的な説では34歳。出生地は「ナザレ」という名前の村(現在はイスラエル共和国北部にある町)と推測される。30歳の頃にヨハネのバプテスマ(洗礼)を受け、ユダヤ教の伝統を守らず独自の宣教を行ったためにユダヤ教法院の反感を買った。祭礼のためにエルサレムに上京中、弟子のひとりであるユダの裏切りにより捕らえられ裁判で死刑判決を受ける。人類の罪を背負い、自ら神への供物となるべく十字架の苦難を甘んじて受ける最後の救世主。新約聖書って結構ドラマチックでス。
シナトラ 【It's Alright】
Frank Sinatra 1915-1998 アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ビング・クロスビー(Bing Crosby 1903-1977)に憧れて歌手を目指し、楽団の専属歌手時代に人気を得て1942年にソロ活動を開始。ハンサムでスリム(若かりし頃は)で青い目と美声の持ち主。特にその甘い歌声から"The Voice"の異名あり。また、クロスビーの"Crooner"(センチメンタルに歌う人)に対して"Swooner"(気絶させる人)とも。観客がバタバタと失神するという伝説はシナトラが元祖。40年代後半にアイドルからの脱皮がうまくいかなかったり共産主義者との交際疑惑を持たれるなどでスランプに陥るも、53年の映画「地上より永遠に」でアカデミー助演男優賞を受賞したのを機に復活。やがて持ち前の親分肌で「シナトラ一家」と呼ばれる派閥を形成してアメリカ芸能界の大物として幅を利かせるようになる。映画にもたくさん出演し役者としての評価も高く、大統領からマフィアまで多彩な人間関係も有名だった。
ジミー・ケイク 【So Young】
Jimmy Cake。「彼は架空の人物。」と、東京都にお住まいの佐野元春さんからの情報。うーん、絶対に小説かなんかの登場人物だと思ってたんですけど…。でも!長年の謎が解けてスッキリしました。サンキュー!親愛なるMOTO。
J・P・サルトル 【自由は積み重ねられてゆく】
Jean-Paul Sartre 1905−1980 フランスの哲学者、作家。只今原稿作成中。
ジュリエット 【ロックンロール・ナイト】
Juliet。"ロミオ"の項を参照。
ジーン・ヴィンセント 【悲しき Radio】
Gene Vincent 1935-1971 アメリカ・ヴァージニア州生まれ。エルヴィス・プレスリーに続けと1956年に♪「ビーバップ・ア・ルーラ」(Be-Bop-A-Lula)でデビューしていきなりヒットを飛ばす。デビュー当時はバックバンドと共に青いハンチング帽をトレードマークにしたが、59年のイギリス進出と同時に全身黒革でキメたライダー・ルックにイメージ・チェンジし、いわゆるツッパリ系の元祖となる。60年、ツアー中に交通事故に遭い、車に同乗していた親友エディ・コクラン(Eddie Cochran 1938-1960)が死亡、ヴィンセントも重傷を負う。その後長く売れない時期を過ごすが70年のアルバム「I'm Back and I'm Proud」で復活。しかし低迷時代に陥ったアルコール依存症が原因で翌年に世を去った。ちなみに、元春のアルバム「THE CIRCLE」にハモンド・オルガンで参加したジョージー・フェイム(Georgie Fame / 1943-)はジーンのUKでの活動をピアノでサポートしていた。
ソクラテス 【Do What You Like -勝手にしなよ-】
Socrates 470-399B.C.(推定) 古代ギリシャの哲人。 『もし君が良い妻を得るなら、君はとても幸福になるだろう。もし君が悪い妻を得るなら、君は哲学者になるだろう。』 彼のものとされるこの言葉から歌詞中の「君みたいな女の子」の意味が推察できます。だけど、ソクラテスの奥さんは哲学者の夫を持った上にこんな皮肉を言われるなんて心外でしょうネ(実際のところ彼の悪妻伝説は概ね後世の誇張された作り話だそうですが)。ソクラテスには著作が無く、その思想は弟子プラトン(Plato 427-347B.C.)の残した「対話編」などで研究されます。
ダライ・ラマ 【霧の中のダライラマ】
Dalai Lama あるいは Dalai Blama とも。チベット・ラマ教の法王(最高指導者)が代々受け継ぐ称号。ラマ教はインド仏教の正統を継承するものとされていて、ダライ・ラマは世襲ではなく仏教の輪廻思想によって代々選ばれる。現在はテンジン・ギャムツォ(Bstan-hdsin Rgya-mtsho 1933-)という人が第14世ダライ・ラマなんですが、元春が歌ってるのはこの人のことでしょう。 ところで、TVで見る第14世ダライ・ラマさんの顔や表情はすごく日本人的。もし羽織を着てもらえたなら落語でも一席ってな雰囲気の人です。佐野元春の新バンド「The International Hobo King Band」(現在は The Hobo King Band)は、政治的な理由で国を追われ放浪の身にある彼をイメージしたネーミングだと思う。
チャック・ベリー 【悲しき Radio】
Chuck Berry 1926- アメリカ・ミズリー州セントルイス生まれ。リトル・リチャードやエルヴィス・プレスリーらと並ぶロック創世期の最重要人物のひとり。1950年代にあって自ら詩を書き、黒人のコアなファンを疎外する事無く白人のファンも掴んだ最初の黒人アーティスト。ギターを弾きながら中腰で歩くユーモラスな「ダック・ウォーク」などのステージ・パフォーマンスでもエポックを画す。58年に、その後数えきれないほどのカバーを産むロックンロール・ナンバーの定番中の定番「Johnny B. Good」をリリース。この曲は地球外知的生命に地球文化を紹介するためのゴールデン・レコード(77年にNASAが打ち上げた惑星探査船ボイジャー1号2号に搭載された金属製のレコード盤)にも収められた。ジョン・レノン曰く、『もしロックンロールに別の名前を付けるとするなら、それは「チャック・ベリー」だろう。(If you tried to give rock and roll another name, you might call it Chuck Berry.)』
ディズニー 【ディズニー・ピープル】
Walt Disney 1901-1966 アメリカ・イリノイ州生まれ。映画プロデューサー、企業家。只今原稿作成中。
ドンナ・アンナ 【麗しのドンナ・アンナ】
Donna Anna。"あかぐま"さんからの情報により身元判明しました!只今原稿作成中。
ナイチンゲール 【Heart Beat -小さなカサノバと街のナイチンゲールのバラッド-;廃墟の街】
Florence Nightingale 1820-1910 イタリア。イギリスの看護婦。クリミア戦争(1853-1856)へ看護婦団を率いて従軍し、トルコの野戦病院における献身的な看護で傷病兵たちから「クリミアの天使」と称えられた。ナイチンゲールのこの活動は後のデュナン(Jean Henry Dunant 1828-1910)の赤十字創設の起因ともなる。クリミアから帰国後は病身となり後半生のほとんどをベッドの上で過ごすが、その病室が「小陸軍省」とあだ名されるほどの猛烈な仕事ぶりで政治的な影響力を持つに至った。上流階級の出身で美人でもあったそうだが、虚栄の生活を嫌い生涯独身で看護婦の社会的地位の向上と看護法の研究発展に尽力した。ところで、「ナイチンゲール」は人名ではなく、鳥の名前のことかもしれません。スターダストのメロディーにのせて歌う彼女の声を小鳥のさえずりに喩えてこう呼んだと考えるなら…。「街のナイチンゲール」という表現からもこちらのほうが正解かも。
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ハックルベリー・フィン 【インディビジュアリスト】
Huckleberry Finn。アメリカの作家マーク・トウェイン(Mark Twain 1835-1910)の小説「トム・ソーヤの冒険」(The Adventures of Tom Sawyer / 1876年刊)に登場する人物。文化的な生活に馴染めず、気ままな宿無し生活をおくる少年。続編「ハックルベリー・フィンの冒険」(The Adventures of Huckleberry Finn / 1885年刊)では主役に。ハックルベリー・フィンと歌詞中に登場するもう一人、ロビン・フッドには「自由民の典型」という共通項があります。彼らは元春の言う"Individualists"にうってつけのキャラクターなのです。
バディ・ホリー 【悲しき Radio】
Buddy Holly 1936-1959 アメリカ・テキサス州生まれ。Rock'n'Rollオリジネーターのひとり。2つのギターにベースとドラムという今もスタンダードなバンド・スタイルを取った最初のアーティスト。黒ブチ眼鏡をトレードマークに、言葉の語尾で声をひっくり返すヒーカップ唱法で一世を風靡。飛行機事故により22歳で早世。わずか2年程のキャリアにも関わらずその後のアーティストに多大な影響を与え、ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ストレイ・キャッツ、ビーチ・ボーイズなどなど、いろんなスタイルのアーティストが彼の歌った曲をカバーしている。元春はカバーはしていないが♪「愛することってむずかしい」はバディの♪「It's So Easy」へのアンサー・ソングだそうだ。他にもフレーズや歌いまわしなど、作品の中で彼を意識したと思われる部分がいくつかある。例えば、♪「恋する男」の"Love is gonna make you real"の「リアル」は、バディの♪「Words of Love」の"Tell me love is real"の「リアル」を再現したかったのではないだろうか?(但し、バディの溶ろけるような歌いまわしはMOTOならずとも難しーと思う^^)
ハンプティ・ダンプティ 【ダンスが終わる前に】
Humpty Dumpty。イギリスの童謡詩集「マザーグースの歌」(Mother Goose's Melody)の一編に登場するキャラクター。歌が「なぞなぞ」になっていて、詩の中で明かされてないけれどその正体はタマゴ。イギリスの数学者ルイス・キャロル(Lewis Carroll 1832-1898)の書いた空想童話の傑作「鏡の国のアリス」(Through The Looking Glass, and What Alice Found There)にも出てくる。
プリンス 【N.Y.C.1983〜1984】
Prince 1958- アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス生まれ。もう、たいがい見慣れたはずなのに、いまだになんか抵抗を感じる…、曲は大好きなんでスが。プリンスはレコード会社とのトラブルで1993年から「Prince」の名を封印し、♂と♀を合成した古代エジプト文字のアンクに似た発音不能の記号に改名(ウェブ上ではよく 0(+> のように表現される)。これをある英国のジャーナリストが"The Artist Formerly Known as Prince"(かつてプリンスと呼ばれた男)と命名しこの呼び方がメディア等で広く使われていた。2000年、久々にメジャー・レーベルからアルバムをリリースするのを機に正式に名前を「Prince」に戻した。
★「N.Y.C.1983」はハートランドからの手紙#6として第一期「THIS/vol.4」に掲載。のちに詩を追加した「N.Y.C.1983〜1984」になって、カセット・ブック「ELECTRIC GARDEN」にポエトリー・リーディングとして収録。詩だけならアルバム「VISITORS」の歌詞カードにも載ってます。
ベット・ミドラー 【Do What You Like -勝手にしなよ-】
Bette Midler。只今原稿作成中。
ボードレール 【ボリビア -野性的で冴えてる連中-】
Charles Pierre Baudelaire 1821-1867 フランスの詩人。只今原稿作成中。
マーヴィン・ゲイ 【ダウンタウン・ボーイ】
Marvin Gaye 1939-1984 アメリカ・ワシントンD.C.生まれ。只今原稿作成中。
マクルハン 【Dovanna】
Marshall McLuhan 1911-1980 カナダ・アルバータ州生まれ。文学者、社会学者。1960年代にテクノロジーの発展、中でもメディアの進化が世界中を文化的に差異のない一つの巨大な「グローバル・ビレッジ」に変えるといった独創的な文化論、メディア論で注目を集める。「メディアはマッサージである」(←今いろいろ本を読んでますので、この言葉に関してはもう少し待ってください。)というスローガンが有名。マクルハンについて語ることは知的なファッションとして流行。ウディ・アレン(Woody Allen 1935-)主演・監督の映画「アニー・ホール」(Annie Hall 1977)では、自慢げにマクルハン論をぶつ男の前に突然現れ『キミは私の理論を誤解しているよ』と彼自身が本人の役で出演。このエピソードはマクルハンの知的なトリックスターとしての性格を最もよく象徴しています。
※この原稿は"Silverboy"氏からいただいた情報および原稿を参考にして作成しました。
ミッキー・ローク 【ガンボ】
Mickey Rourke 1956- アメリカ・ニューヨーク州生まれ。多くの名優を輩出してるアクターズ・スタジオ(Actors Studio ニューヨークにある俳優養成塾)出身の映画俳優。危ない雰囲気とセクシーさが売り物で徹底的に伊達男を気取る二枚目。ねこパンチが必殺技だ。
ミューズ 【It's Alright;自由は積み重ねられてゆく】
Muse。ギリシャ神話に登場する人間のあらゆる知的活動をつかさどる女神たち(一般的な説では9人)。ミュージックの語源ということで現代では詩歌や音楽の神と憶えられることが多いようです。
モナ・リザ 【Wild On The Street;Come Shining】
Monna Lisa。イタリア・ルネッサンスの代表的な芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci 1452-1519)の描いた未完成の肖像画のタイトル。別称「La Gioconda」。「モナ」は既婚婦人の意味、「リザ」はモデルとなった女性の名前「エリザベッタ」の略称。パリのルーブル美術館が所蔵。
モンロー 【夜のスウィンガー;Do What You Like -勝手にしなよ-】
Marilyn Monroe 1926-1962 アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。映画女優。本名、Norma Jean Baker。カレンダーのヌードモデルがきっかけで端役から一躍スターダムに。ブロンドに染めた髪と豊満な肉体で観客を魅了し、ハリウッド史上最大のセックス・シンボルとして記憶される。53年の映画「ナイアガラ」でセクシーに腰を振る歩き方「モンロー・ウォーク」を披露。彼女が主演した23本の映画はすべて彼女の性的魅力に頼るところが大きいものばかりなので作品や彼女の演技に対する評価はあまり話題となりません。最近では臆病で内気で純真であったという本来の彼女も良く知られるようになりました。
リトル・ジェイン 【So Young】
Little Jane。イギリスの女流作家シャーロット・ブロンテ(Charlotte Bronte 1816-1855)の小説「ジェイン・エア」(Jane Eyre)の作中、主人公が「小さなジェイン」と呼ばれる件りがあるので、たぶんこれでしょう!本は何度か映画にもなってます。
※「ブロンテ」は「ブロンティ」、「ジェイン・エア」は「ジェーン・エア」と書く本もあります。
リトル・リチャード 【悲しき Radio】
Little Richard 1932- アメリカ・ジョージア州生まれ。絶叫するボーカルと半狂乱のキーボード・パフォーマンスで"Rhythm & Blues"を"Rock'n'Roll"に変えた偉大な黒人アーティスト。人気絶頂であった1959年に突如音楽業界を引退しキリスト教の伝道に従事。その後デビューしたビートルズが彼の曲のいくつかをカバーしたことなどが1964年のカムバックの機運を作る。佐野元春のライブで聴ける「ハッピーマン・メドレー」の中に彼の曲♪「ジェニー・ジェニー」が組み入れられている。
★「ハッピーマン・メドレー」はライブ・ビデオ「TRUTH '80〜'84」と「THE OUT TAKES」に収録されてます。
R・D・レイン 【そこにいてくれてありがとう -R.D.レインに捧ぐ-】
Ronald David Laing 1927-1989 イギリス。文学者、精神分析医。只今原稿作成中。
ロバート・デ・ニーロ 【Be My Boy】
Robert De Niro 1943- アメリカ・ニューヨーク州生まれ。現代アメリカ映画界で最高の演技派と称賛される性格俳優。イタリア系の二枚目。丸くなったり細くなったり、カッコ良かったり恐かったり、どんな役にでもなりきれる万能の役者。
★「Be My Boy」はMOTOのプロデュースでリリースされたアルバム「mf VARIOUS ARTISTS Vol.1」に収録されてます。作詞・作曲がMOTOで、歌は「チャーティーボーイズ」という女性デュオ。MOTOが女性の立場で詩を書いたのはこの曲と「Bye Bye C-Boy」、「A Silver Girl」、「So Young」、「恋の片道キップ」、「ダンスが終わる前に」の6曲(98.04.11現在qawauchi調べで)。
ロビン・フッド 【インディビジュアリスト】
Robin Hood。12世紀から13世紀にかけて中世イギリスで実在したとされる伝説的英雄。シャーウッドの森に仲間と住み、得意の弓を使って貧民のために悪代官、貴族、僧侶らを懲らしめた義賊の頭領。征服者ノルマン人への反抗を象徴する人物でもあり、古くから英国民に愛されて数多くの民謡や物語に登場する。ハックルベリー・フィンの項を参照。
ロミオ 【ロックンロール・ナイト】
Romeo。イギリスの劇作家シェークスピア(William Shakespeare 1564-1616)によって書かれた戯曲が最もよく知られるロマン悲劇「ロミオとジュリエット」(Romeo and Juliet)の主人公のひとり。「ロミオとジュリエット」のストーリーはイタリア北部の都市ベローナの名門で不和の間柄であるモンタギュー家とキャピュレット家のそれぞれの子息子女、ロミオとジュリエットが許されざる恋に落ちるというもの。青春恋愛ドラマとして人気が高くミュージカルや映画の題材として繰り返し扱われている。
ローラ・メイ 【ガンボ】
Lola May。映画「ティファニーで朝食を」(Breakfast at Tiffany's / 1961)における主演オードリー・ヘプバーン(Audrey Hepburn 1929-1993)の役名。只今原稿作成中。
※1998.4.29に行われたMIPS主催のチャットイベントにて、元春本人から出典を教えていただきました。この人物名については以前にもSUKUSUKUさんから有力な情報をいただいておりました。元春 & SUKUSUKUさん、アリガトー。
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このページは佐野元春作品に登場するさまざまな人物の中から、実在する(した)人、及び出典が明らかな架空のキャラクターを網羅するべく努めております。 勘違いの文章、リストから漏れている人名、誤字脱字などなど不完全な部分がありましたら是非ご叱正ご指摘くださいますようお願い申し上げます。 ご意見ご感想もお待ちしております。


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