気象予報士Voice
予報士は気象関連への就職に有利か?

気象の知識を持っている保証にはなる
 

「気象関連の業種」への就職だとしたら、ないよりはあった方がいいはず。しかし、会社に入ることだけを考えないでもらいたい。自分で気象予報士としての活躍の場を切り開いてほしい。
(20代男性・銀行員)

民間気象会社では予報を出すのに必ず予報士が必要だから、就職にはまあまあ有利。しかし、予報士の就職については、供給に比べて需要がとても少ないと思うので、大変有利とまでは言えないと思う。
(40代男性・教員)

民間気象会社に就職を希望する場合、やはり有資格者の応募が多い。このため、資格を持っていない人よりは、有利に働くのではないか。
(20代女性・民間気象事業関係)

気象予報士という資格は、気象についての基礎知識、あるいは理解力をある程度持っていることの証明にはなるので有利だとは思います。しかし、気象を仕事にしていく上でもっと重要なのは、気象に対するセンスというか、感覚だと思います。
(40代男性・製薬企業のプロモーション)

気象情報という世界にいる以上は資格を取得していて当然ですが、資格を取得していることと予報士としての力量や技術力とは別物。
経験や探究心、また自分の技術を商品としてユーザーに伝えるコミュニケーション能力など、様々なファクターが重なり合って初めて「本物の気象予報」になると考える。
資格そのものは、自動車で言えば「運転免許証」…。
(40代男性・民間気象事業関係)

気象の専門家には、全くの入門編だろうが、ないよりはあった方が良い。ちなみに放送局の就職には少なくとも、それだけで一次を受かるだけのメリットがある。
(30代女性・気象キャスター)

資格があっても実際の予報その他の業務は、経験や実績によるところが多い。
他の業種と同じく就職に関しては、他の人より秀でた部分を持つことが重要でしょう。
(30代男性・民間気象事業関係)

気象の唯一の資格である以上、気象予報士が、何らかの形で判断材料になっているのは確かなようです。しかし、資格と技術とは全くの別物と考えているようで、「気象予報士であること」だけで、採用というわけにはいかないようです。
気象予報士であることだけでなく、他にも様々な能力などを兼ね備えた人材が必要とされていることが分かります。
あくまで、資格は「ないよりはあったほうがいい」という程度のものと考えた方が良さそうです。
 
気象予報士という資格は気象に関しては、大学2年生程度の知識があるという証明に過ぎない。例えば、工学部を卒業したからといってすぐに製造業から求人があるとは限らない。学んだことの内容は仕事にはあまり役に立たない。しかし、知識や意欲を見て将来性があり、元が取れるとなれば採用ということになるでしょう。予報士を持っていると、まあ気象にはそこそこに知識があるということにはなるでしょうが、採用するかどうかは元が取れるかどうかであると思います。
(40代男性・気象庁)

試験を受けた印象では、問題がやさしく、合格者の質が低い。
(30代男性・公務員)

世界的なレベルで比較され、また予報士と名乗った場合の他国からの受け止められ方には、日本の感覚との落差がありすぎる感が強くあります
(30代女性・元テレビ局気象情報担当)

資格はいつでも取れる。資格を生かせるだけの、教養、経験、センスの方が重要です。資格はあくまで最低レベルの保障にしかならないと思います。
(40代男性・製造業)

気象予報士は取得するのに難しい資格と言われますが、難しいわりには、実際の仕事の面からはあまり重要視されていない感があります。
気象予報士だからといって、すぐに気象関係への就職が見込めるわけではないようですが、逆に言えば、センスや知識次第により、気象予報士でなくても気象関係への就職ができるという逆の発想もできるかもしれません。
 
 

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