気象予報官として働く


気象予報官は気象庁の中で実際に予報を行う人のことを言う。
気象予報士の資格は不要である。

気象庁に行くには二つ方法がある。
一つは官僚などと同じく国家公務員試験を受ける。
もう一つは気象大学校に入学し、気象庁へ上がる、という方法。

国家公務員や気象大学校は、気象予報士の試験と違い「競争」「倍率」の世界。
高学歴の方が合格率が高いという現状もある。
ある意味、気象予報士の資格を取るより大変かもしれない。

予報業務を行うには、毎年、定員が15名前後と非常に狭き門であるが、
気象大学校が一番確実。
公務員試験の場合、必ずしも予報部門にいける保証はない。
また、上級職(1種)を取らないとなかなか・・・・。
気象庁の中でも予報部門への希望者は多いので、競争率は非常に高い。

なお、気象予報官は、転勤がある。
島の観測所など、僻地に転勤になる可能性もある。
全国どこに飛ばされても文句は言えない。

また、気象の仕事といっても、予報はその一部。
予報をやるにしても、気象庁でも予報だけと言うことはなく、
予報に使う資料の開発、調査、研究なども仕事の中に含まれる。

勤務実態もハードで、
4〜5日に1回は夜勤。夕方から次の日の10時くらいまで、
仮眠が1、2時間。1年365日の交代制勤務。
基本的に、観測や予報の当番ではお盆休み、年末年始の休みもなし。

災害に関係する注意報、警報を発表する際は特に神経を使う。
予報が当たっても誉められることはなく、外れた時は・・・・・。

ハードルが高い上に、
精神的に辛い仕事であることは、間違いない。
それでも気象がやりたい、という人には、頑張る価値ありの業種。

(参考)
気象大学校HP