2001年版 日々のことば 松下幸之助「志」より
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1 機を逃がさず即断即行
人に先んじて成功を収めるには、一瞬の勝機をより早く的確につかむことがきわめて大事。
慎重を期すことももちろん大切だが、このスピード時代に、
いたずらに躊躇逡巡していたのでは機会を永遠に逃がしてしまう。
お互い、事にあたって即断即できる勇気と見識を日ごろから養い高めたい。
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2 気づいて真似て 我がものとする
指示され、教えられないと何もできないというのでは、いつまでたっても成長はしない。
大切なのは、これはと思うことに自分で気づき一生懸命に真似てやってみること。
そしてさらには、みずからの創意工夫をそこにくわえつつ我がものとしていくことである。
お互いの成長は、自習自得、創意工夫の上になし遂げられる。
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3 考えて行動し 行動してまた考える
考えてばかりいても物事は進展しない。考えて結論が出たならば、
まず行動に移してみることである。行動に移せば、自分の判断の良し悪しが見えてくる。
そこでまた、もう一度立ち止まって考える。そうした、考えては行動し、
行動しては考える繰り返しの中から着実な成果が生み出されるのである。
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4 困難が革命を生む
たとえ仕事の仕方に問題があったとしたも、物事が順調に進んでいるときは、
なかなかやりか方を変えることが出来ない。それが困難に出会い、逆境に陥ると、
はじめて目が覚める。気持ちが引き締まって、順調なときに出なかったような知恵が湧き、
画期的な進歩、革新がうまれてくるのである。
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5 仕事の味がわかるまで続ける
「この仕事は面白くない。自分にあわない」。最初はそう感じた仕事でも、
辛抱して取り組んでいるうちに興味が湧いてきて、だんだん面白くなってくる。
やればやるほど味が出る、それが仕事というものである。仕事を味わい楽しめる境地まで、
もう少しがんばって続けてみよう。
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6 素直に反省 素直に判断
事がうまく運ばないときは、一度静かに考え直してみたい。
自分が何かに固執していないか、何かにとらわれていないか。たとえ自分が正しいと思うことでも、
それらにとらわれてしまうと心が狭くなり、判断を誤ることになる。
お互いに常に何者にもとらわれない素直な心で事にあたるよう心がけたい。
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7 志あれば道は必ずひらける
いつ何かが起こるかわからない世の中である。予期せぬ壁にぶち当たり、呻吟することも
あるかもしれない。しかしそんなとき、自分の不運を嘆くだけでは新たな展望は開けない。
大切なことは気分を一新、またさらに強い意思を持ち直すことである。
苦難の途上にあっても、断じて事をなす志さえあれば道は必ずひらけてくる。
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8 種を蒔かねば実はならない
蒔かぬ種から一つの果実も得られないのは当たり前のこと。しかし、
種もまかずに、多くの果実を得ようとしてはいないか。何事も、望みの結果を得たいと思うなら、
それを実現するためになすべきことは何かを考え、手順を踏んで一つ一つ実践に
移さなければならない。まず種を蒔くこと、すべてはそこから始まるのである。
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9 実地の汗が信念を培う
水泳の理論を何年学ぼうと、決して泳げはしない。実際に水につかり、
手足を動かす練習を重ねてはじめて泳げるようにななるのである。何事もやはり大切なのは、
得た知識をもとに実際の体験を積み重ねること。額に汗した実地の体験は
確実に自分の血となり肉となって、事に臨んで動揺しない信念を培ってくれる。
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10 創意工夫に終わりはない
たとえ今これが最善だと思って行っていることでも、見方を変え、立場を変えてみれば、
まだまだ工夫改善の余地がある。「もっといい方法があるはずだ」。
そんな思いで周りの人の意見に耳を傾け、検討し、創意工夫を重ねたい。
世の中は日々移り変わっている。現状にとどまっていることが、即退歩につながっているのである。
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11 挑戦なくして成功なし
「自分の能力はこんなものだ」「いまさらやっても遅い」と、自分で勝手に決め込んではいないか。
そんな自分で自分を殻に閉じ込めてしまう態度からは、決して成長も進歩向上も生まれない。
みずから積極的に行動を起こし、挑戦していこう。
未知の自分、新たな可能性がきっと見えてきて、成功への道がひらけてくる。
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12 対立を恐れず 調和を乱さず
一方でお互いに言うべきは言い、主張すべきは主張して対立する。
と同時にその一方で、相手の立場を考え、素直な心で受け入れるべきは受け入れていく。
そうした態度からは必ずよりよきもの、より進歩した姿が生まれてくる。お互い対立を恐れず、
調和を乱さず、対立しつつ調和することを常に心がけたい。
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13 未来はつくるもの 生み出すもの
未来はこのようになるだろうと予測をしても、必ずしもその通りになるものではない。
好ましい未来をひらめくためには、将来のビジョンを描き、その現実に向かって、
なすべきことを着実になしていかなければならない。未来は予測すべきものではなく、
自ら創造していくべきもなのである。
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14 夢あればこそ楽しい人生
厳しい現実に直面していると、いつしか夢を忘れてしまう。不満が募り、
心も消極的的になってくる。しかし、そんなときこそ夢を描こう。今日はこう、明日はこう。
そして十年後、二十年後はこうしたい。そう念じつつ着実な努力を重ねていけば、
人生がずっと楽しくなってくる。生きるも喜びも、思わぬ成果も生まれてくる。
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15 なすべき仕事は無限にある
今後百年を考えてみても、その間に今の建物や橋や道路のほとんどがつくり変えなければ
ならなくなる。そう考えただけでも、仕事はいわば無限、困ることはないのである。
そういう見方をせず あるべき仕事はいわば無限 困ることはないのである。
なすべき仕事は無限にあると考えて、希望をもって事にあたりたい。
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16 一人が変わればみんなも変わる
「自分ひとり頑張ってもどうにもならない」と考えてわいないか。すべての人がそう考えれば、
事は決して改善されない。もしそのような思いをもっているならそれを捨てよう。
自分が変われば、必ずそれは周囲に伝わって、周りの状況も変わってくる。
一人の人が目覚めたことで、周りの人間がすっかり変わることもあるのである。
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17 才能より熱意 運より努力
いかに優れた才能があっても、熱意や努力がなければ、それは存分に発揮されない。
逆に、熱意や努力があれば、それほど才能に恵まれなくても、
常識では考えられないことをやってのけ、運を切りひらく。運は座しても待つものではない。
みずからの熱意と努力とで招きよせるものである。
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18 失敗も貴重な財産
どんな偉大な仕事をした人でも 失敗したことのない人はいない。失敗の都度
そこに何かを発見し、それを糧に進歩向上して、ついに偉大な業績を成しとげたのである。
大切なのは失敗してもその原因を素直に認識し、それを次に生かすこと。
失敗を前向きに捉えたならば、それは貴重な財産となり、成功への大きな資となっていく。
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19 実践で学ぶ生きた知恵
広い知識をもつことは大事なことだが、より肝心なのは、その知識を活用しうる
知恵をもつことである。ところが、この知恵は知識と違い、誰からも学ぶことはできず、
自分で会得するより仕方がない。実際の体験を積み重ねる実践の中から
つかみとったものであってこそ、ほんとうの生きた知恵になるのである。
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20 「今日が初日」の心で
きょうはきのうの繰り返し、あすもきょうの繰り返し、刺激も少なく、感動もない。
そんなマンネリを感じたとき、一度思いお越してみよう。社会に出た日のあの緊張を、
志を立てたあの日の意気込みを。見るもの、聞くものを新鮮な驚きで受けとめる
「今日が初日」の心をいつまでも保ちたい。
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21 上手下手より誠心誠意
話上手であることはもちろん大切である。しかしたとえ話下手でも、
誠意があれば、言葉や態度に魅力が生まれ、相手の心をつかみ、動かすことが出来る。
逆に、どんなに話上手でも、誠意がなければ、相手の心はつかめない。
誠意は人の心を動かす大きな力。上手下手を言う前に、誠心誠意であるかどかを省みたい。
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22 辛抱強く 根気よく
いったん志を立てて事を始めた以上、少々うまくいかなかったからといって簡単にあきらめ、
投げ出してしまってはいけない。時に失敗し、志をくじかれることがあっても、
気をとりなおしてまた取り組み、辛抱強く、根気よく努力を重ねていく。
そうしてこそはじめて物事はなし遂げられる。成功とは成功するまで続けることである。
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23 見つけよう 知らない自分
自分はこんなこともできるのか、こんな一面もあったのか。何かの拍手で
自分の新たな一面を発見し、驚くことがある。自分のことはよく知っているつもりでも
本当は知らないことがたくさんあるのである。自分はこうだと決め込まず、
隠れた自分を見つけてみよう。もともと人間には無限の可能性が与えられているのだから・・・。
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24 百の議論より一つの実行
議論をすることは非常に大事。しかし、議論をしたら何らかの結論を出し、
その結論に基づいてなすべきことを実行しなければならない。もし、結論を出さず、
実行しないのなら、たとえ百の議論を重ねても、それはいわゆる小田原評定、
貴重な時間の無駄遣いに終わってしまいかねない。
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25 不況、困難 心がつくる
不況、困難は天然の現象ではなく、お互い人間の心が生み出したものにほかならない。
自分で作り出し、自分で困っているのである。だから大事なことは困っても困らない」こと。
本来不況、困難はないという信念で勇気をもって事にあたれば、
事態を打開する新たなものの考え方、活動の仕方が考え出されてくるであろう。
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26 分けて入れば思わぬ道もある
「今まで何度もやってみたが、ダメなんだ」と決め込んでしまってはいないか。
そのような態度からは、決して道はひらけない。もうこれでおしまいだと考えず、
さらに思考を重ね日々とどまらず歩みを進めていきたい。
そこから思わぬ道がひらけ、新たな発見や解決の糸口がみつかることも少なくないのである。
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27 万策尽きたは逃げ口上
人間は、百年は不可能だと考えていたことでも、今日次々と可能にしてきている。
それを思えば、五つや六つの手を打ったぐらいで、万策尽きたなどと言ってはならない。
道にかなったものであるかぎり、やれば必ずできる、という信念をもって賢明に取り組めば,
きっといい方策がみえてくる。道は必ずあるのである。
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28 成功の中に失敗の芽
成功に自信を深め、さらに意欲を燃やすのは大いに結構。
しかし、好調なときにともすれば心がゆるみ、甘くなり、思わぬ失敗を起こしがちなのが
人間である。成功におごらず酔いしれず、謙虚に足もとを見つめて歩みたい。
成功の中にはすでに失敗の芽がきざしていることが多いのである。
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29 約束厳守は人の道
約束したことをいつも守らない。そんな印象をあたえていないか。
どんなに話し上手でも、知識、才能に優れていても、約束一つ守れないようでは、
真の信頼は得られない。人として大事なことはいろいろあるが、まず最低限必要なのが、
この約束を守ること。お互い、いったん約束したことは断じて違えない良識を高めたい。
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30 声なき声を聞く
「もっとこうしてくれたらいいのに」と、自分が他人に思うのと同様に、
他の人も自分に対してさまざまな要望を抱いている。面と向かっていわれる忠告もある。
が、無言の要望も少なくない。そうしたいわば声なき声をも敏感に察知し、
それに応えるよう心がけたい。察しあい、応えあいが豊かな人間社会を築くのである。
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31 苦心のしがいは必ずある
坦々と努力を始めればよいのに、これから先予想される苦労と得られる成果を天秤にかけて、
なかなか一歩が踏み出せないことがある。しかし、
成果が確実に得られそうもないから苦心を惜しむというのは貧困な考え。
むしろ苦心に苦心を重ねるところに、真のやりがいや成果がうまれてくるのである。
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