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                    阿育
                 あしょか

さくっとした歯ざわりがなんとも楽しい
錦玉糖を透かして見える粒あん。ほのか
な色あいに心和らぐ風雅なお菓子です。
古代、祭祀の鳴器として用いられた銅鐸
を型どり、「阿育王の宝鐸」と考えられた
播磨の代表的な銅鐸にちなんで名付けら
れました。
上の写真は、杵屋の生菓子「阿育」です。
完全受注製造ですので、通常店舗売りはありません。
ご入用の三日前にはご予約お願いいたします。


阿育王(アショカ王)の宝鐸は、「続日本紀」(だったかな?)に書かれている文言で、
九世紀の時点の朝廷では「銅鐸」の祭祀やその意味などが全く解らなくなっていたため、
インドの阿育王と結びつけて考えられたのです。当時は「聖徳太子信仰」が盛り上がって
いたころでもあり、同じように仏教を広めることに尽力した聖徳太子と阿育王が重ね合わせて考えら
れていたこともあるのでしょう。平安期の日本人にとって阿育王は身近な伝説だったのです。


当時の日本人には、世界とは「倭・漢・梵」の三国を中心にしているという思想もあって
中国にもなく、日本にもなかった銅鐸をインドの「阿育王の仏法興隆のための石塔伝説」
と結びつけて理解しようとしたということも考えられます。


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