2003年10月13日のひとりごと(20号)
泣いている少年
このところ早朝にジョギングをしている。
先日、ジョギングの帰り、交番の前で泣いている1人の少年を見た。年のころはりょうまくらいか?
「どうしたの?」と尋ねたところ、泣きながら「おなかが痛いよ〜!」の返事。
どうやらこの少年、交番でトイレを借りようとしたらしい。
しかし、交番には”巡回中”の札が・・・。奥の扉には鍵がかかりトイレにも入れない。
近くにはコンビニや公園などトイレが全くない場所だ。
近所の人にトイレを貸してあげるように頼んだが、何を考えているのか他のどこかでやれば的な発言。(なんという大人だ!)
少年も限界にきていた。県道をはさんだ向こうにわずかな茂みがある、そこしかない!
「ぼく、あそこの茂みでやっておいで!」そういって県道を渡らせた。心配で少年の動向を見ていると、渡ってすぐの茂みの前でパンツを下ろそうとしている。
【おい、おい、そこじゃない!おしりが丸見えだぞ!】そう思い、速攻で県道を渡り、「こっち!こっち!」と誘導してあげた。
少年が用を足すまで、県道の前で待ってあげた。
終わって、戻ってきた少年が「ありがとうございました!」と、一言。
「大丈夫か?これから困った時は大人に言うんだよ。」そう言ってその場を離れた。
りょうまと少年。年のころは同じくらい。りょうまが、同じ思いをしていたら、大人は助けてくれるのかな?きっと、くれるよね・・・・・。
ピリオード
土曜日、実業団のレースに久しぶりに出た。
いつもなら、楽しくて仕方ないはずなのに。ぜんぜん楽しくない。ヤル気も起こらない。
海の上でもりょうまのことばかり、考えていた。
学生時代より20年近く続けてきたこのスポーツ。自分にとっては青春そのものであった。
しかし、自分にとって今、何が大切なのか。海の上でセイリングしながら、風やうねりに乗りながら考え、そして一つの答えが出た。
このレースを最後に、とりあえずこのスポーツに一度ピリオードを打つこととした。
また、セイリングできる時間と復活する気持ちが起きた時、ピリオードを外しに来たいと思う。
またいつか、戻って来られる日を楽しみにしています。