2003年5月2日のひとりごと(14号)
本当の平等って?
川崎市が今年から始めた『わくわくプラザ』なる制度。この制度ははたして、本当に平等な制度なのか?
この点について、ひとりごとで述べさせて頂きます。
その前に、この『わくわくプラザ』について、ご説明させていただきます。
【説明】
川崎市は、学童保育を廃止し、全ての児童を対象とする放課後サービスとして『わくわくプラザ』を全ての小学校に設置しました。学童保育を利用している子供たちにサービスが限定されていたのに対して、全ての児童を対象とした事業を行なうべき、というのがその理由として挙げられています。つまり、誰でもどの子供でも放課後をここで過ごす事ができる全ての児童が放課後平等に過せる制度である。
らしいです。
でも、これって本当の平等なのでしょうか?
従来あった学童保育制度は、何らかの理由により放課後親がおらず、何とかその時間を学童保育で過さざるをえない子供たちを対象としています。
つまり、そういう子供たちと、いわゆるただ遊ぶために利用する子供たちとは、同じであり平等であるということです。
何度も言いますが、これって本当に平等なのでしょうか?
人は様々な境遇にありそれに伴いそれぞれの生活を行なっております。
にも拘らず、横一線のサービス。まるで、運動会で競争させることは宜しくないという事を理由に順位をつけない、どこかのあきれた小学校の様です。
自分はこのような街にいることが恥ずかしくなってきます。福祉の面、困った人などに対する対応を含め、川崎市は全くの後進市です。38年間この街で過してきましたが、がっかりです。川崎南部地区には、全くといっていいほど、障害者を初めとした弱者を救済する施設等はありません。あったとしても、不完全です。
先日、りょうまは『わくわくプラザ』にて、パニックを起こしガラスを頭突きで割りました。
割ったことに関しては、親として大変申し訳ないことと思っております。
しかし、どうしても納得のいかないのは、(こんな障害のある子は観れない)という感情に走る一部の人間の考えです。
高齢の祖父は、りょうまを迎えに行った際、かなりきついことを言われたようです。(祖父自身はあまり語りませんでしたが、どうやらそのようです)
父としては、祖父に申し訳ない気持ちと同時に、悲しみと怒りが交錯しました。
もし『わくわくプラザ』が平等の観点に立っているのであれば、障害のあるりょうまも平等であるということ。
平等の観点に立った以上、不平等な考え方はやめてもらいたい。
これが今回の一番言いたいことです。
『わくわくプラザ』に関しては、http://www2s.biglobe.ne.jp/~Gakudou/20021226DCI.pdf でもこの問題を指摘しています。
困った人を助けるのが、本当の平等だと思うのです。そう思いませんか?阿部市長!