2003年9月15日のひとりごと(19号)

 

cat08.gif (678 バイト) 一個人の行動の影響

 

 ご存知の方もおられると思うが、先週の毎日新聞に下記のような記事が書かれた。

 

<都立M養護学校>「復帰」の教諭 再び職員室研修

 東京都Mの都立M養護学校で11日、職員室での研修を受けていた男性教諭の「職場復帰」に抗議して全生徒の約半数の61人の生徒が欠席した問題で、同校は同日夕、再びこの男性教諭を職員室研修に戻すことを決めた。同校のT校長は「教室に戻すにはまだ不可能な要素があった」と話している。

 この教諭は昨年9月、調理の授業中に高校2年だった男子生徒の唇にワインを塗ったなどとして、保護者側が学校側に抗議。T校長が教諭に今年1月から職員室で研修を命じる措置を取っていたが、11日から「参観」という形で「職場復帰」させた。(毎日新聞) 9月12日

 

 先週『そよ風の手紙』にも以下のようなメールを頂いた。

 【質問があるのですが、りょうまくんの 就学については 悩みませんでしたか? 養護学校って そんなに可愛そうなところですか? 虐待があるとか 色んなうわさは 聞きますが・・・。】

 

 私は、非常に残念に思う。

 ニュース記事だけでは、よく掴み難い。しかし、保護者がこれだけ怒るということに、その内容の重さは想像のつくところである。しかし、残念ながらニュース記事のような行動をする一部の人間が存在することは否めない。この教諭は、日々熱心に頑張る全国の”養護学校の教諭”に対し、一個人の行動では済まされない影響を与えたのである。

 一個人の行動は、時として一個人の行動では済まされないこともある。これは全ての人に言えることではないだろうか?

 今回のニュースは、身近にいる養護学校の先生方の熱心な姿を知る者としては、ただただ、腹立たしく思うのである。