元気日記(第242号:魔法の雨)2/26(日) 24:30更新
雨が降ります。
窓の外は、冬から春への季節の変わり目のせいなのか、冬の間の凍りつきそうな冷たい雨から変わりつつあります。
ガラスに当たり、重力で下の方へ他の雨粒を取り込みながら伝い落ちてゆく雨のしずくを、りょうまは不思議そうに目で追っています。
りょうまの目には、この雨はどのように映っているのでしょう。
そういえば、昨年日本でも劇場公開された、韓国映画の「マラソン」。
主人公の少年時代のシーンで、母親が少年に雨を触れさせて、「ピガ、チュルッチュル・・・」(雨が降っています:日本語)と、教えているシーンを思い出しました。
私(父)も、りょうまに「雨が降っているねぇ〜。」と、りょうまの目線に自分の目線を合わせながら、一緒に外を眺めます。
雨は何だか、とても不思議です。雨の日は、外がとても静かに感じます。
りょうまとのお出かけの場所も、限定されてしまう雨。
どちらかといえば、外で過ごすのが得意な、我々“そよ風親子”ですが、こんな日も当然1年に何回もあることです。
りょうまもこれから先、家の中で興味のあることを増やしてゆくことは、大切なことだと感じています。
そんな理由もあり、いつもであれば、雨の日も風の日も外出してしまう“そよ風親子”も、今回は家の中で遊ぶことにチャレンジしてみました。
雨がザーザー降っています。
珍しくりょうまの、“カワテ〜!カワテ〜!”(“ファンカーゴ乗って”=外に行きたいよ!の意味)発言も無く、室内遊びはスタート。
久しぶりに、昔遊んだおもちゃを取り出してみました。
まずは磁石。これは、2年前の施設Tでお世話になっていた時、クリスマスに買ってもらった、当時りょうまのお気に入りのおもちゃでした。
しっかり覚えていたようで、目の前の磁石のおもちゃにヤミツキ状態。(う〜ん、いい感じだなぁ・・・)
おもしろいのを思い出したようで、よく遊んでいます。 確かにこのおもちゃはヤミツキになる気がします。
次に、りょうまがまだ3歳くらいの時に、買ってあげたビデオを見ることにしました。
ベネッセのこどもチャレンジ「プチ」というもの。内容はやはり3歳児クラスのものなのですが。これにまた、はまってしまった様子。
20分くらいのビデオなのですが、しかし、よく出来てる・・・。子供が引きつけられっるような構成になっており、あらためて感心してしまいました。
りょうまも、ついつい引き付けられて、父に(もう一度観たいと「テレビ!テレビ!」の)アンコール。
小さい頃もこのビデオをりょうまを膝に乗せよく観ましたが、内容をみると、今のりょうまが観るのが、ちょうどいい頃かもしれません。
ビデオを観ながら、ニコ〜っとする、りょうま。そのりょうまを見ている父。多分、私のその顔もニコ〜っとしていたことでしょう。。。
その後は、絵本を出しましたが、こちらはパラパラめくると、ポイッの世界。
あまり興味を示さなかったのでした。
そんなこんなで、日曜日の午前中、見事に室内で過ごせた、りょうまなのでした。(ヤッタね!)
まだ、雨は降り続けます。
午後になると、りょうまの口から例の“カワテ〜!カワテ〜!”の言葉が出始めました。
日曜日の午後はリトミック。雨の日のお出かけとしては、グッドタイミングです。
リトミックの場所に着いたりょうま。最初はいつものように、落ち着いていました。
ところが、途中から急に不安定になり、りょうまと父は、皆から離れてりょうまの気を静めることとしました。
マットの上で、気持ちの制御がつかず、泣き続けるりょうま。
父はそんなりょうまの横に座り、ゆっくり背中をトン・トン・トン、と軽くリズムをつけながら叩いてあげました。
しかし、なかなか、りょうまの気持ちは安定しません。
☆ガーン☆
強い衝撃の後、目の前が真っ白になってしまいました。(☆_@;)☆
しばらく何が起きたのか、自分でもわかりませんでしたが、数秒後、りょうまの頭突きが父の顔面にもろにヒットしたことを理解しました。
(りょうま、お前の頭は、亀田大毅のコブシか??パパは危うく、23秒KOになりそうになったゼ・・・)( ̄ー ̄;
最近は、父の方もりょうまの不意打ち頭突きを避けるのが、プロ並みの瞬発力(笑)になっていましたが、久しぶりにまともに受けてしまいました。
父の意識がはっきりしても、泣き続けるりょうまなのです。
そこにYちゃん(元気日記232号参照)が来て、「もう、しょうがないな〜!」と言って、去ってゆきました。
しばらくして、また目の前に現われたYちゃん。手にはキティちゃんのハンカチ。
「りょうまくん、泣かないでね!」と言って、りょうまの涙を拭いてくれました。('-'*)アリガト♪
父は、りょうまがYちゃんに頭突きをするのではないかと、ヒヤヒヤ。
りょうまは泣きながらも、ちゃんと涙を拭いてもらっていたのを、父は見逃しませんでした。(参った!)(;^_^A アセアセ・・・
しかし、その後も、まだ泣き続けるりょうまなのでした。
外では、雨が優しく降っています。
気分転換のために、体育館の入り口まで出て、降り続ける雨を見ることにしました。
「ほら、りょうま。雨が降っているねぇ〜。」
何だか「マラソン」の場面みたいです。
外は相変わらず、雨がザーザー降っています。その雨を、しばらく一緒に眺めていました。
すると、りょうまも気持ちがスーッと落ち着いたようで、表情を見ると、既に泣き顔では無くなっていました。
その後、りょうまは自らリトミックの場所に、父を引っ張っていったのです。(ビックリ!)
雨は何だか、とても不思議です。
りょうまにとっては、気持ちを落ち着かせる魔法の雨なのかもしれません。
先週学校の個別面談で、学校でのりょうまの姿を聞き、気付かないうちに、りょうまは着実に成長していることを感じました。
多くの人に支えられて、りょうまは成長している。
本当にありがたいことです。
りょうまに関わって頂いている、すべての人に感謝したい。そう思う私(父)なのであります。
次回は、3/5(日)深夜更新の予定です。宜しければまたお会いしましょう。