元気日記(第250号:かさぶたと笑顔)4/23(日) 27:30更新

 

元気日記も、今回で250号。。。

 

そう、小学1年生の夏から書き始めた、当元気日記も、ついに今回250号を迎えることができました。

と言うことは、毎週この日曜の深夜、「りょうまの元気日記」を250回書いたということなのですね。ヒエッ〜!!(゚ロ゚ノ)ノビックリ

よくもこう、私のような大まかな人間が、長期間に渡り毎週続けてこられたなぁと、我ながら感心しています。

しかし、月日の経つのは早いものです。

当時小学部1年生だったりょうまも、今では小学部の最上級生の6年生。

そして、細々と始めた当サイトも、いつの間にか多くの方々にご覧頂くサイトに、変化しております。

本当に有り難いことです。

私のつたない文章を、様々な方が楽しみに読んでいただいていると思うと、どんなに疲れていても、眠い目をこすりながらも、毎週こうやってまたパソコンの前に座ってしまいます。

本当に心の底から、今この日記にアクセスしていただいた皆さんに感謝しています。

ありがとうございます。

 

私は、自閉症を研究する専門家のような知識があるわけでもないし、もの書きのプロのように文章が上手なわけでもありません。

言ってみれば、どこにでもいる、ごくごく普通の自閉症児の父親です。

元気日記では、息子のりょうまと過ごした時間を通して、思うがままの気持ち、感じたままの素直なことを綴っています。

時として、私しか感じないような、独特な内容を書いた日もあったかもしれません。

でも、そんな中で、「毎週のようにこちらを訪ねてしまいます」、「そよ風に吹かれに来ています」、とかいうメールを頂くと、それだけで疲れなど吹っ飛んでしまいます。

そして、何よりもこのサイトを通して多くの皆さんと知り合いになれたこと。これは、何にも代えることができない、大きな財産です。

その財産の源である皆さんからのメール。頂いたメールは1通ずつ必ず目を通させていただいております。

よく皆さんから、「元気になれた」等のお言葉を頂きますが、元気や大きな力を頂いているのは、実は私の方なのです。本当にありがとうございます。

一方、頂いたメールに対し、お返事できない状況にあり、申し訳なく思っています。

できる限り順次お返事をしているのですが、なかなか追いつかない状況にあります。

もしお返事が届かない場合、その様な事情でありますので、お許し頂ければ幸いです。(頂いたメールはしっかりと目を通していますよ!)

 

その分と言ってはなんですが、これからも、「そよ風の手紙」では、この「元気日記」を中心に様々なことを発信し続けるつもりです。

こんな、サイトですが、宜しければまた遊びにいらしてくださいね。

 

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さてさて、今回は一枚の写真からです。

満面の笑顔のりょうま。週末、私(父)と一緒に車の中でくつろいでいる時の写真です。この表情、嬉しそうでしょ?

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しかし、笑顔の中の額をよく見ると、自傷のキズがかさぶたになっています。

このところ、顔への爪立てによる自傷が続いているりょうまなのです。

安定している時はこんなに笑顔なのにね・・・。

不安定になると、表情はガラッと一変。脈拍は速くなり、爪立てによる自傷と、「うぇ〜!」の雄叫びが始まります。

そんな時、りょうまの表情を見ると本当に苦しそうです・・・。

親の気持ちとしてはその原因を掴みたい、その理由が分かればいち早く取り除いてあげるのに・・・と、思ってしまいます。

でも、恐らくこれではないか?とは予想はできるものの、はっきりとした原因が掴めない場合も数多くあるのも実際のところ。

ここ何年間も続いているこだわりである、手を袖の中にクルクル入れてしまうのも、もしかしたら、手を出すと自傷が始まるのを防ぐための防衛本能なのかもしれません。

 

今回日曜日に行ったリトミックでも、なかなか気持ちが安定しなかったりょうま。

リトミックの会場である小学校の体育館に入るのも嫌がり、カチンコチンのイワイワ星人になってしまいました。

ようやく、会場には入ったものの不安定状態は続き、父にベッタリで離れません。

結局時間中は、ほとんど父から離れず・・、終わりごろになって笑顔が戻り、体育館中を逃げ回る始末。

マテー≡≡≡ヘ(;- -)ノ ピューッ!≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ

りょうま、先ほどの不安定は何だったんだ?頼むからパパに教えてくれよ!と言っても、じーっと父を見て、写真のような満面の笑顔で答えるりょうまなのでした。

 

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最近のりょうまは、こちらからの言葉の指示をよく理解できている場面が多くあります。

公園などを散歩を終えて、駐車場に着いたとき、父が「りょうま、ファンカーゴ乗ろうね」とりょうまに伝えます。

すると、どんな位置に駐車していようと、クルクル1回転・2回転しながらファンカーゴの方向に走ってゆき、ちゃんとドアの横に立っています。

(回転しながら行くなんて、お前は荒川静香か〜!採点9.7高得点(・x・)プッ でも、すごいゾ。感動するなあ。。)

車に乗り込んだ後も、「帽子取って!」の言葉を聞き、帽子を脱ぎます。

そして、「ベルトしなきゃ!」と伝えると、自らシートベルトを自分の前にクロスさせます。

残念ながら金具は差し込めませんが、ちゃんと言葉を聞き分けているのには、父も驚きです。

りょうまは結構、耳からの音の情報の整理が視覚的なものより、得意なのかもしれません。

 

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ゴクン・・・・ん?コラァ〜!

 

何が起きたかと言えば、このところ風呂に入ったとき、りょうまは父の目を盗み湯船のお湯を飲んでしまうのです。

りょうまのあごの下に常に飲もうとしたときに、父が即時に飲むのを阻止できるよう、手が待ち構えています。

ですが、やつは最近フェイントをかけて、父の手をくぐり抜けて飲むんですよ・・・。困ったものです。

(おい、りょうま!ここは温泉じゃないんだからな!効能はありません。。)

そんなこんなで、毎回繰り返されるそよ風親子の風呂場での光景。

近所の人にも、こんな親子の駆け引きが、きっと聞こえている事でしょう。

 

ゴクン・・・・ん?コラァ〜!

 

 

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もう既に、当ホームページでもお知らせ済みですが、

自閉症の青年を主人公にした「ぼくはうみがみたくなりました」の映画制作に向け、東京・町田の「フリースペースつくしんぼ」を運営されている山下久仁明さんが、動き始めました。

「そよ風の手紙」では、微力ではありますがこの制作に向け、全力で応援しようと考えています。

TOPページの下にある

映画「ぼくはうみがみたくなりました」制作に、みなさんの力を是非貸してください!をクリックしていただけると嬉しいです。

この映画は、皆さんの力無しには、成り立ちません。是非皆さんのお力をお借りしたいです。

宜しくお願いいたします。

そして、この動きが全国に広がると嬉しいです。(きっとこれからなって行くと思います)

 

既に数名の方が、この「そよ風の手紙」をご覧頂いた中から、ご協力を頂いているようで、大変嬉しく思います。

間接的ではありますが、この場をお借りし、お礼を申し上げます。ありがとうございました。

皆で成功させましょうね!

 

 

 次回更新は、4/30(日)深夜の予定です。宜しければまたお会いしましょう。