元気日記(300号(2):臨時増刊号)「皆さんへご報告」
『そよ風の手紙』をご覧頂いた皆さんへ
あらためまして、今回皆さんにご報告させて頂きたいことがございます。
この件は、ホームページ上で初めて皆さんにお話しする内容となります。
実は私、2年前から某専門学校の通信教育過程に入校し、福祉の勉強をしておりました。
きっかけは、
りょうまのことをもっと知りたい。
自閉症のことをもっと知りたい。
福祉のことをもっと知りたい。
そんなことがきっかけでした。
でも、“何で専門学校に入校してまで?”と皆さんは思われるかもしれません。
もちろん私は自閉症児の親ではありますので、自分の周りのことに関してはある程度の知識は持っています。
しかし、私の知る知識など福祉の専門家からすればほんの一部であることも事実。
やはり、これからはもう少し広い知識を持つ必要があると感じておりました。
そういった知識を得るために、ただ漠然と勉強するのは、限られた時間の中で社会人である私には、大変難しいことです。
そうであれば、目標を持って勉強しよう!
と言うことで、社会福祉士の受験資格を得るために、2年間の養成施設(専門学校)に入校したのです。
自閉症児の親が社会福祉士の資格を持っていても良いし、そんな珍しい親が世の中に一人ぐらいいても良いのかな、なんて思います。
ただ、もともと理系出身者の私にとって、福祉は初めて学ぶ分野でもあります。やはりスンナリとは頭には入って来ませんでした。
そして2年間、通勤途中・夜間・休み時間・・・・勉強しました。
昨年には、某知的障害者更生施設へ2週間現場実習にも行きました。
そしてこの春、その専門学校を無事卒業でき、社会福祉士の受験資格を得ました。
1/28早稲田大学にて受験しました。(大隈重信像)
そして、今年の1月28日に卒業見込みで初受験。
国家資格である社会福祉士試験に、この3月30日、無事合格することができました。
自閉症児の親の社会福祉士が誕生します。
ただ、この資格取得はゴールではなく、あくまでもスタート地点。
これから、もっともっと勉強しなければなりません。
まだまだ、この世界では私など“ひよっ子”です。
今後、親と専門家の狭間で、偏らない中間的な視点で、少しは物事を見ることができるのではないかと思っております。
そして、真の意味で、皆さんのお役に立ちたいと考えています。
『そよ風の手紙』では、これをきっかけに、5月から新コーナーを立ち上げたいと考えております。
ちょっと、今までとは違うコーナーを考えています。
新しい風が吹き始めた今後の『そよ風の手紙』を、是非楽しみにしていてくださいね。
こんな私ですが、これからも宜しくお願いいたします。
2007.4.8 りょうまの父