元気日記(第612号:花は咲く)3/24(日)23:00更新
桜の花が咲いています。
そよ風親子の住む、神奈川県東部地方も週末にはソメイヨシノが満開になりました。
桜の花が咲くこの季節は、別れと旅立ちの季節。
そう、この季節は、さまざな感情が交差する “寂しさと希望”の季節でもあります。
だからこそ日本人の心の中に、桜の花の季節にはたくさんの想い出が詰まっているのでしょう。
わずかな期間で花が咲き、はかない時間で花が散ってしまう、桜の花。
りょうまは高等部を卒業し、父も職業技術校を修了。
桜の花が散る頃には、新たな希望を胸に、我々そよ風親子も新生活がはじまります。
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【今年もあの場所に向かいます!】
毎年、毎年、この時期になると訪れたくなる場所があります。
それは、“天国一番近い場所”と私が勝手に命名している場所です。
今年もその場所に導かれるように、そよ風親子はその場所に車を走らせていました。
学校も卒業し、私(父)のお迎えが待ち遠しいのか、
週末迎えにゆき、父の姿が見えると、りょうまは廊下の向こうからニコニコしながら走って来ます。
その姿に、父のお迎えを待ちわびていることを感じます。
(りょうま、お父さん来たよ!)
車の中でも、この表情!↓
父との外出と春の暖かい陽気が重なって、リラックス状態で&スマイリー。
父もこの表情を見るたび、とても嬉しい気持ちになります。
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【到~着!】
車は、目的地の駐車場に到着。
さて、山の上まで歩くぞ、りょうま!
普通に歩けば10分程度で着いてしまうこの場所も、
りょうまとの歩きでは、休み休みなので40分近くかかってしまいます。
でも、りょうまは、強制でなく待ってあげることで、すっと立ち上がり歩いてくれます。
小さい頃は、結構大人の都合で、待ちきれずに強引に身体を持ち上げて歩かせようとしていたことを思い出します。
それがりょうまの負担になっていたことに、気づくまで数年。
そして待ってあげることに気づいてから、そよ風親子は亀のような歩みで様々な場所を歩きました。
考えれば、りょうまと一緒の時間は、父も成長させられてきた気がします。
さて、そしてようやく目的地に到着!
うわ~、やっぱり今年も来てよかった~♪
ここへは毎年来ていますが、
東日本大震災が起きた2年前、日本中が、もちろん我々も、不安と悲しみの中にいた一週間後に、
あえてそよ風親子が訪れた場所でもあります。
その姿は、2011年3月20日にUPした、
元気日記(第507号:普通の“有難み”を感じて)に、つづられています。
あれから2年経ち、この場所を訪れると、
復興支援ソングである「花は咲く」が、スピーカーから流れていました。
その歌を聴きながら、坂一面の菜の花と少し散りかけた桜の花の空間の中、
時間を忘れて、そよ風親子はいました。
幸せな時間。と同時に、いろいろと考えることのできる時間。
私たち親子にとっての本当の幸せの意味を、この場所に来ると感じることができます。
帰り際、山を降り始めたとき、りょうまが歌い始めました。
はな~は、は~あ~なは、はなはさくぅ~♪
いつ~か うまれる きぃみぃにぃ~♪
はな~は、は~あ~なは、はなはさくぅ~♪
わた~しはなにを のこしただろぉ~♪
りょうまの口から、はっきりとした歌声を何回も聴くことができました。
その歌は先ほどの菜の花の咲く場所で聴こえていた「花は咲く」そのもの。
まったく聴いていないようで、りょうまはしっかり覚えていたのですね♪
りょうま、すごいぞ。
幸せな時間は、何気ない時間の中にあること。
教えてくれてありがとう、りょうま。
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次回 ※ 元気日記613号を、3月30日土曜深夜、 ※ 元気日記614号を、3月31日日曜深夜、 に連夜で更新いたします。
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