このコーナは、 CE2.0+PHSで通信をしようとしているときに、 不幸にして出てきてしまったエラーメッセージをもとに、 その原因究明のお手伝いをしようという意図でつくりました。
過去にあちこちの掲示板で書き込んだ内容や、 思い付くエラー原因をつくって実験してみた結果を元に作成しています。
なお、特に断りのない場合、 検証にはカシオペアA-60とPALDIO 611Sを使用しています。 また、このページにおける画面イメージの作成には、 伊藤栄一郎さんのCaptCEを使用しています。
現在、以下のエラーに関する情報があります。
主にこのエラーは、CEからPHSを使用可能な状態になっていないときに発生します。 以下の場合の発生を確認しています。
- PHS(またはデータカード)を挿しこんだときのメッセージ 「このPCカードをバッテリで使用しますか?」 に、[いいえ]と答えてしまった
- このエラーが起きるいちばん多い原因はこれだと思います。 こんなときは、一度PHS(またはデータカード)を抜いてから 挿し込み直し、再び「このPCカードをバッテリで使用しますか?」 が出てきたときに、無条件に[はい]を選択してください。 これは有名なCE英語版からの誤訳で、 ACを使っているときでも同じメッセージが出るので、 ついつい[いいえ]と答えてしまいたくなるのですが、 だまされないでください。(笑) (詳細は設定ノウハウ集に書いておきました。)
- PHS(またはデータカード)を挿していない、挿し込みが不十分
- 何をやっても治らないときは、こんなところもチェックしてみてください。 カシオペアは比較的すんなりカードを挿せますが、 機種によってはなかなか奥まで挿し込めないものもあるようです。
以下の場合の発生を確認しています。
- ほんとうに接続されている
- タスクトレイを見て のアイコンがあるときはほんとうに接続中なので、 このアイコンをダブルタップして、表示されるダイアログの [切断]ボタンをタップして下さい。 メールを読んだ後Webにアクセスしたり、その逆をやったりするときに、 メーラやWebブラウザの設定によっては、 自動で切断せずに接続が継続していることがあります。
- CEサービスで母艦のPCと同期している
- 母艦のPCと接続しているシリアルケーブルを抜いてみてください。 PHSやモデムなどによるダイヤルアップ接続と、 シリアルケーブルによる母艦のPCとの同期は、 同じ[リモートネットワーク]サービスが行っています。 このため、母艦のPCとの同期中にダイヤルアップ接続しようとすると、 このメッセージが出ます。 ついうっかり見落としがちなところだったりします。 (私もうっかりやったことがあります。)
このエラーは、PHS側の状態によってエラーの発生原因が違います。 PHSの挙動をよく観察してください。
以下の場合の発生を確認しています。【PHSが発信動作をせずに(あまりしたように見えずに)エラー発生】
- [モデムの設定...][呼び出しのオプション][待ち時間経過後に呼び出しをキャンセルする] の設定を58秒以下にしていない
- ダイヤルアップ接続のプロパティを見て、 ここの値がデフォルトの120秒のままになっていないかを確認してください。 Win95/98のモデムドライバなどはここの設定を勝手にしてくれているので、 つい見落としがちです。おそらくCEの設定で最も多いエラー原因 のような気がします。 設定ノウハウ集のほうに このあたりの設定のしかたを書いておきました。
- 不適切な発信元が選択されている
- [勤務先]など、0を先頭につけてしまうような発信元を選択していないか 確認してください。 設定ノウハウ集のほうに このあたりの情報を詳細に書いておきました。
- ダイヤル方法が[パルス]になっている
- [トーン]にしてみてください。 ただし、NTT DoCoMoのPHSで、 PTE(プロトコル変換装置)を経由して アナログのアクセスポイントにつなげる場合は、 [トーン]になっているとエラーになります。
- モデムの選択が正しくない
- 使っているダイヤルアップ接続のプロパティで、 選択されているモデムを確認してください。 たとえば[COM1上のヘイズ互換モデム]など、 いま使用中のPHSと明らかに違うものが選択されている場合は、 正しいものを選択してください。
- 圏外にいる
- PHSのアンテナバー表示を確認してください。 データ通信といえどもPHSの電波を使ったサービスなので、 電波が届いていなければ使えません。
【PHSが発信動作をしている途中にエラー発生】
- PIAFS(PHSデータ通信)対応でないアクセスポイントの電話番号にかけている
- もう一度、自分のプロバイダのアクセスポイント一覧を見て、 PIAFS対応であることを確認してください。 PIAFSの手順では相手との接続前にPIAFS接続であることのネゴをするので、 相手がPIAFSに対応していないor確認できない場合は、 発信の途中でPHSがあきらめます。 PHSが発信しているように見えていたのにいつのまにか CEにこのエラーが出ているときは、疑ってみてください。
- 近所に64K対応のCSがない(64K接続の場合)
- 発信中にアンテナバーの本数が何度か変わる場合は これが原因の可能性があります。 64Kで発信した場合、64K対応のCS(基地局)を優先的につかまえるので、 発信前に最寄りのCSをつかまえていてバー3本だったとしても、 接続後に1本になったりすることがあるのはこのためです。 で、64K対応CSの電波があまりに弱いor存在しない場合は、 このエラーが出る場合があります。
- 電源をONして1度目の通信である
- 黙ってもう一度接続してみてください。 今まで普通に発信できていたのに突然このエラーになる場合は、 このような原因の場合もあります。
【PHSが相手とつながってしばらくしてからエラー発生】
- PIAFS(PHSデータ通信)対応でないアクセスポイントの電話番号にかけている
- もう一度、自分のプロバイダのアクセスポイント一覧を見て、 PIAFS対応であることを確認してください。 当初、PIAFS対応でないアクセスポイントは接続前にエラーになると思っていたのですが、 ISDN同期64Kbps接続をサポートしているアクセスポイントの場合は、 とりあえず接続はできてしまうケースがあります。 で、接続後の通信開始のシーケンスで失敗してこのエラーになります。
- 64K対応でないアクセスポイントの電話番号にかけている(64K接続の場合)
- 自分のプロバイダのアクセスポイント一覧を見て、 64K PIAFS対応であることを確認してください。 相手が64K対応でない場合、一度相手とつながってしばらくしてから、 このエラーが出ます。 このような場合は、611Sの場合なら、 電話番号のうしろに #32 をつけてもう一度試してみてください。 これでうまくつながるようなら、これが原因の可能性があります。 NTT DoCoMoの 64Kデータ通信 ネットワークサービスのページ あたりの情報も参考になるかと思います。
このエラーはほとんどの場合接続後の認証のエラーです。
以下の場合の発生を確認しています。
- ユーザ名、パスワードが間違っている
- 入力したユーザ名とパスワードを確認してください。 単純な入力ミスの場合もありますし、 たいていのプロバイダは接続用の名前とメール用の名前が異なるので、 接続用ではない名前を入力していないかも注意が必要です。 このことは設定ノウハウ集のほうにも 書いておきました。
- [ドメイン]の欄に不適切なものを入力している
- 不要な文字などが入力されていないか確認してみてください。 ほとんどのプロバイダはこの欄を空欄にして接続します。
「を」が抜けているというはなしはおいといて、このエラーは不注意で発生する場合が多いです。
以下の場合の発生を確認しています。
- 通信中にCE本体がサスペンドしてしまった
- この場合、次回の電源ON時にこのエラーが出ますが、 特に抜き差しなどしなくてもそのまま通信できるはずです。 ちなみに、バッテリー使用時は、ちょっと油断して操作をしないと、 通信中でも容赦なくサスペンドするので、御用心。
- 通信中にCE本体側の電源を切ってしまった
- この場合もサスペンド時と同様に、次回の電源ON時にこのエラーが出ますが、 特に抜き差しなどしなくてもそのまま通信できるはずです。
- 通信中にPHSまたはデータカードを引っこ抜いてしまった
- 実験してみたらこのエラーになりました。 よい子はマネをしないでください。(笑)