●
スーパーマリオブラザーズ (ゲームウォッチ ニューワイド)
1988年発売のスーパーマリオブラザーズです。
言わずと知れたファミコンの大ヒット作をゲームウォッチにアレンジしたものです。
コレクターをやってなければまずその存在を知ることはなかったでしょうね。
キワモノの様に感じられがちですが実際なかなか頑張っていると思います。
クッパに囚われたピーチ姫を救うストーリーで、8のワールドから構成されます。
8ワールドをクリアすると次のループが始まり、徐々に難度が上がっていきます。
■プレー情報
プレー時間: 2時間55分
難度:★★★★★
根気:★★★★★
さすがにカンストへの道のりは長かったです。。。
序盤のかったるさからは想像するのが難しいでしょうが、7ループ目を越したあたりからかなり難度が上がります。
ワールド8(BURNING ROAD)ではバーがぐるぐるぐるぐる高速回転しています。
敵の攻撃も速く、いやらしくなってきます。
今回カンストできたのはとてもラッキーでした。
それまでの最高点は6000点足らずでしたから。
ループ10をクリアしたとき(9984点!)には残機ゼロでしたのでかなりしびれました。
#取説にはループの表示は9までとありますが、10ループ目, 11ループ目も難度が落ちることなく続きます。
マリオの残機はかなり頻繁に増えます。
1ループクリアしたとき、1000点ごと、1UPマッシュルームを取ったときという具合に。
あと、一定時間無敵になれる「スター」もあるのですが、こちらはほとんどお目にかかったことがありません。
1UPマッシュルームとスター出現には法則性があるようなことを取説に書いてありますが、完全には解明できませんでした。
コレクションとして入手したものの、一度プレーしてそれっきりという人も多いのではないかと思いますが、2時間ほど頑張ってプレーすれば(^^;)
なかなかスリリングな展開が楽しめますので一度チャレンジしてみては如何でしょうか。
カンスト達成の瞬間を動画に収めましたのでご覧下さい:
ミスした後に得点が入ります。
9999点が写るのは一瞬ですのでお見逃し無く(14秒目あたり)。
最後にL1-1と写りますが、これは1ループ目ではなく、実は11ループ目(の1ワールド目)なんですね。
■ゲーム内容
それぞれのワールドについて、取説の画像とともに内容と感想を記します。
●ワールド1
取説の図はこちら:
なんだかわくわくしますね。
実際の画面はこちら:
・・・大事なのは想像力ですよ。最近のリアルなゲームに慣れていると忘れがちですが。
でも小さいですがマリオはしっかりマリオの顔をしています。
スクロール面で、右から現れ左に突っ込んでくるキラー(Bullet
Bill)と上からハンマーを投げてくるジュゲム(Lakiku)の攻撃をかわしつつ、下に落ちない様に右へと進んで行きます。
とりたてて難しくはありません。
●ワールド2
十字の様なオブジェクトを避けつつ右へと進んでいくスクロール面です。
ジュゲムの攻撃がいやらしいです。
●ワールド3
固定面。回転するフレームバー(といっても見た目は単なる一本線ですがw)2本を避けて制限時間内に右下のピーチ姫の元へ行けばクリアです。
ループを重ねるごとに制限時間が少なくなり、ループ9,
10ではほとんど時間がなく、とてもスリリングです。私は幸い1回でクリアできましたが少しでも迷っていたらミスとなっていたことでしょう。
オリジナルでも使われているBGMが流れ、雰囲気があって好きな面です。
●ワールド4
水中面。通常のワールドではマリオは自由落下するのですがこの面だけは落ちて行きません。ジャンプキーは使わず、移動キーのみを使用します。
しかしどう見ても水中とは思えませんねえ。単なる迷路です。
すべてのワールドの中で一番不満が残る面です。
●ワールド5
まるで障害物競走のように行く手をさえぎるバーを乗り越えつつ進むスクロール面です。
障害物に囲まれているときにジュゲムの攻撃を避けるのが難しいです。
すべてのワールドの中でも1,2を争う難度の高い面です。
●ワールド6
固定面。マリオは最初一番下のバーの上にいるのですが、上2つのバーを乗り越えて右下のピーチ姫の下に行けばクリアです。
2番目のバーに乗れば3番目に乗らずともジャンプして行けるので、2番目のバーに如何にしてうまく乗るかだけが焦点となります。
あせらずやれば難しくはないのですが、ループが進むと制限時間が短くなりますので、クリアには熟練が必要になります。
●ワールド7
MAZEの名称のとおり、入り組んだ経路を進んでいくスクロール面です。
敵の出現にまごまごしているとはさまれてミスしてしまったり、敵の餌食になってしまいます。
思い切って突き進んでいく度胸が必要となります。
●ワールド7a3
次の面に進む正しい道を3つから選びます。間違った道を選ぶとワールド7の途中からやり直しです。
「スーパーマリオらしさ」を出すために苦心して入れたと思うのですが、正しい選択はいつも同じ。
・・・中途半端な感じは否めません。
ボーナスステージに進めるとか、難度の高い面に行ってしまうとか、もう少し工夫のしようがあったと思うのですが。残念。
●ワールド8
最後のワールド。
強制スクロールではなく、マリオが右下に到着するたびにスクロールして次の面に進みます。
回転するフレームバーを避けるのですが、ループが進むと高速回転と化し、手がすくむほどスリリングです。
この面をクリアすると、クッパを城から追い出しピーチ姫を救出完了です。
#各ワールドクリア時にもピーチ姫が出てくるのですが、あれは何・・・? 幻?!
●全体の感想
基本的に「避ける」動作が多く、本家スーパーマリオにある敵に反撃する爽快感が無いのが一番の欠点でしょうか。
ジュゲムはパンチを当てて倒せる様にしても良かったのではないかと思います。
序盤の難度を上げて、もう一ひねり加えてくれれば一般にも受け入れられる名作になったと思うと、残念です。
とはいえ、決してつまらないゲームではないです。
高い点数を取るにはスクロール面において「待ち」の姿勢ではだめで、キラーを積極的に飛び越して行く「攻め」の姿勢が必要となってきます。
安全地帯に逃げ込むプレースタイルでは圧死が増えるばかりで上達しないでしょう。
強制スクロール面を「やらされている」感じから、「積極的に攻略している」と感じられれば面白さが増すことでしょう!
■終わりに
長時間プレーにめげずカンストを達成できたことに非常に満足しています。
もう一度やれと言われても無理かもしれないです。