Sumi-Art@Gyokue【墨アート@玉恵】 アーティスト芸術活動教育活動リンクHOME
| 教育活動トップ | 社会教育 | 学校教育 研究活動

研究活動松崎としよInSEA2008「墨アート指導のワークショップ」「教育活動としての墨アート指導」


松崎 としよ/Toshiyo Matsuzaki
InSEA国際美術教育学会世界大会2008の報告
1ページ2ページ



 「教育活動としての墨アートの指導」
InSEA国際美術教育学会世界大会2008 発表要項(一部改変)


1.はじめに
本論は、墨を画材に使って表現活動を楽しむ教育実践に関するものである。
現在、日本の美術教育の中で、墨を画材に使った実践はまだ盛んではない。
しかし最近になって墨を画材に使った実践が教科書でも紹介されるようになってきた。
今回、教育課程の改訂において、伝統文化を教育の中で、大切に扱うことが明示された。
本実践は、墨を画材に使うことで、
墨のもつ特性が生み出す豊かな表現を追究するものである。
日本の伝統文化の理解を図り、
さらには伝統文化に新しい息吹きを吹き込む、チャレンジ的な実践と位置づけている。
墨を画材に使った表現を墨アートと総称する。




2.墨を使う意義
◆墨を使う意義
  • 筆に墨をつけて描くと鉛筆やペンでは表現できないさまざまな線を表現することができる。
  • 墨を使うと、線を速く、なめらかにかくことができる。子どもたちはすぐに筆に慣れ、作品に夢中になりながら、短時間に大きな作品をかくことができる。
  • 墨の線は、にじみやかすれなどが効果的に働き、造形的におもしろい表現ができる。
  • 墨の線は、紙へ広がっていくにじみや、染みこみにより、さまざまな模様を生み出していく。それは偶然性に富むため、子どもたちはどきどきする楽しさを味わうことができる。
◆墨アートの種類
 簡単な分類・・・ポイント「墨の特性」を生かす
墨染め(Sumizome) マーブリング(Marbling) ドローイング(Drawing)
墨アートにも様々な種類があるが、墨の特性を生かした模様作りを楽しむ活動「墨染め」について、
本論では述べることにする。



3.「墨染め」の模様について



▼立体交差
これは水を含んだ部分には墨が入っていかない性質から生じるものである。
はじめに引いた縦線の奥に、後で引いた横線がもぐった形で立体交差したように見える。



▼水玉模様
この水玉模様の作り方は、
はじめに和紙に水滴を落とす。
次に、落した水滴が生乾きの状態の時に
その上に刷毛で薄墨を塗る。
すると和紙が乾いてくるに従って、
はじめに和紙に落とした水玉が浮き出してくる。



▼傘模様
傘模様は、
まず濃い墨で点を描き、
その点の中央へ水を少しずつ落としていくとできる。
にじみにより墨は回りに広がっていくが、その際にできる模様は単純でなく、傘の骨に似ている。
その模様を基本として、模様の周囲に墨の点を描くなど、様々なバリエーションを楽しめる。



▼フリル模様
墨で2本の線を少し隙間をあけて、
その隙間に水線を引くと、水が墨の線を押す形で外側に墨がにじんで、フリルのような模様が浮かびだす。この予測不能な現象には誰もが驚かされる。




▼刷毛目模様一例

≪円や半円≫
刷毛を回転させて円をつくる。



≪木  目≫
刷毛に墨をつけ、刷毛を軽く浮かして動かすとかすれがでる。



≪連続模様≫
スタンピングの要領で連続模様をこしらえる。



≪ちりめん模様≫
紙をクシャクシャにしてからのばし、
刷毛で上を撫でるように描く。



≪ぼかし≫
水を含ませた刷毛の片側だけに墨をつけて描く。












※本ページは、プロシーディング(発表要項)英文を元に一部改変して作成しています。
1ページ2ページ



研究活動松崎としよInSEA2008「墨アート指導のワークショップ」「教育活動としての墨アート指導」

| 教育活動トップ | 社会教育 | 学校教育 研究活動
アーティスト芸術活動教育活動リンクHOME