『山弦・One More Music』1999.06.12  Part.1


 さ: 佐橋佳幸
 お: 小倉博和

マスター:もう、本格的な梅雨ですね。

     高知県の早明浦ダムに雨が降らないと、あとで渇水で大変なんですよね。


さ: 昔、とあるコンサートで、ちょっと、骨折したことがありまして・・・

お: なんか、ギター弾いたまま、、というか、弾いた形のまま、倒れたっていう噂を・・

さ: (笑) あ、いやね・・・(笑)



マスター: 雨の歌って言うのも芸がないし・・・

      泣きのギターっていうのもいいかもしれませんね。


オープニングのジングル

お: みんな、演出かと思ったっていう・・・(笑)

さ: いやいやいや・・・(笑)

   いわゆる、本編最後の盛り上がり・・・

   あと2曲で、「じゃーねー」っていう、

お: 言ってみれば、「かきまわし」っていうところですね。

さ: はいはい、そこの場面でですねぇ、飛び降りて、で、ひいて、

   また、そこの立ち位置に、ぴょんっと飛び乗ったら、そこに、

   曲順表・・・

お: はいはいはいはい・・・

さ: が、ガムテープで貼ってあって、、、

お: あぁーー、滑るんだよね。

さ: その上に着地したら、破れちゃって・・・

お: うあぁ・・そりゃ、かわいそうですね・・・

さ: こりゃいけないって思って、右手で弦をパッてネックを掴んで押さえて、

   左手で手をついたんですよ。

   「あぁ、転んじゃった、カッコ悪い・・」とか思ったんだけど、

   そのまま、じゃぁ、あぁ、次を弾きだそうとしたら、手があがんないんですよ。

さ: あんね、直ってからが大変なんですよ、骨折っていうのは。

お: あーー。

さ: チョーキング、出来ない・・・

お: あ、そっか、握力なくなっちゃってるからね。

さ: ん、筋力が、落ちちゃっててね・・・

さ: そんなこんなで、話は飛びましたけれども。

お: 骨折話にしますか、今晩は。

さ: 今日は痛い話・・・(笑)

お: 痛い話・・・(笑)

さ: やめようよ・・・(笑)

お: それじゃ、俺も、、、

   あれは・・・・キングの、護国寺のスタジオ・・・

   最近、新しくなったじゃないですか。

さ: はいはいはい。エヴァンゲリオンでね、すっかり儲かって・・・

   ま、いいんですけれど・・・(笑)

お: 古い方のスタジオで・・・

さ: はい。

お: エレベーター、すっごい、ごっついんですよ。

さ: 俺ね、行ったことないのよ、キング。

お: あ、ホント?

さ: うん、キングレコードの仕事、したことないかもしんない。。。

お: あれね、多分ね、昭和・・・30年代に建ったビルじゃないかなって

   思うんだけど、とにかく壁も厚くて、エレベーターとか、むちゃくちゃ

   しっかりしてるヤツで。

さ: うんうん。

お: その頃は、丁度ね、セッションギタリスト始めた頃で、割と、アシスタントの

   人とかもいないで、自分でこう、機材、運んでたんですよ。

さ: はいはいはいはい。

お: それで、アンプのケースを出そうとしたときに、エレベーターからね。

   エレベーターに積んで、あそこ、、、6階?スタジオ、6階まで上がりました。

   えー、エレベーターが開きました。

   そんで、なんだかんだ、ちょっといろいろやりながら、出ようとしたときに、

   エレベーターが閉まってきたんです。

さ: うん。

お: でも、普通、エレベーターっていうのは、閉まってきても、人がいると、

   ぱぁーっと開くじゃないですか。

さ: もいっかい、戻ってくれるよね。

お: その頭があるから、全然心配せず、そのまま行ってたんです。

   そしたらですね、もんのすごい勢いで、、、

   なんかホラ、サンドイッチみたいな、、、、、

   ドアを側面から見た話をしてるんですけど。。

さ: はいはいはいはい。

お: サンドイッチみたいな状態で、真ん中にびよーーーんって引っ込むとこが

   あるじゃないですか。

さ: うんうん、あるある。

お: あれにあたると、引っ込むんですけれど。。。ドアがもう一度開きはじめる?

さ: 仕組みになってんのね?

お: なってんだけど、そこで、指・・・左手の、中指ね。。。

さ: ・・・それ、薬指じゃない?おぐちゃん・・・

お: あ、これ、薬指・・・これが、お父さん、これがお母さん・・・

  (ギャグはもう)いいですね、もう。(笑)

さ: ああ、、(笑)

お: で、薬指をですね、その・・・びょーんと、あの。。なんていいましょうか、

   安全ダンパーとでもいいましょうか。。

さ: ああ、わかりました。(笑)

お: その、安全ダンパーに、指が、いかない、ところ?

   あの、サンドイッチで言えば、パンの部分ね。

さ: パンの部分・・・・(笑)

お: パンの部分が、ものすごく分厚いんです。

さ: なるほどぉ。6枚切り、みたいなぁ・・・(笑)

お: そそそ。

   あれでねぇ、アンプのケースとぉ、パンの、、まだ言ってる・・・(笑)

   その、側面とで、思いっきり挟まれまして。

さ: 折れたでしょ、それ。

お: いや、ねぇ・・・

さ: その後、だって、ギター弾かないといけないんじゃない。

お: 弾きましたよ。

さ: 中指、使わずに?(笑)

お: いやいや、、中指、使わないと弾けないフレーズだったんで。

さ: あ、ほんとぉ。(笑)

お: 中指をぐっと押さえた瞬間に、なんか、「ごりょ」、「ごりっ」っていうか、

   中でこう、動いている感じなんですよね。

さ: うわっ、いってぇーーー

お: ものすっっごく、痛くてぇ。

さ: はい。

お: ・・・・泣きながら、帰りました。

   謝って。 「今日は弾けません。」

   そんで、お医者さん行ったらですね、亀裂骨折。

さ: まじ?

お: はぁい、マジですよ。

さ: 気をつけないと・・・指とか、腕とか、ねぇ。

お: それはいいんですけど、ま、梅雨の話ですね。戻りますけど。

さ: 痛いんですよ。

お: ま、みなさん、エレベーターでは気をつけてください。

さ: そういう話じゃないんだよ。(笑)

お: 酔っぱらっちゃいましたね。

さ: はいはいはい・・・

(続く)

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