『山弦・One More Music』1999.12.18 Part.1


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和
元春: 佐野元春

(敬称略)


なんだか、先週より、あがってる感じの山弦のお二人。
これまで佐野さんに面識のなかったおぐちゃん。
佐野さんとの因縁の繋がりとは?



マスター:山弦の小倉さんと佐橋さんは、先週に引き続いてのゲスト、
     佐野元春さんと、もうすでに盛り上がっているようですね。



佐橋: 今週も、えーー、先週に引き続き・・・

小倉: はい。始まりましたが・・・

佐橋: えーー、佐野元春さんが、、、えーー、いらして・・
    佐野元春さんに、いらしていただいています。
    えーーー、佐野さん、こんばんわ。

元春: こんばんはぁ。

佐橋: (息を大きく吸って)二週にわたって飲み会。(笑)

小倉: いやぁ、もう、ホントに、

佐橋: 音楽談義。

小倉: 話はもう・・・あれから、

佐橋: うん。

小倉: どんどん、どんどん、尽きない、尽きない・・・

佐橋: (飲み屋さんの)二件目、三件目まで行っちゃったっていうことで。

佐橋: あのぅ・・・なんかね、先週もそうだったんですけど。

小倉: はい。

佐橋: ちょっと、普段、あのーー、ホーボーキングの、

小倉: はい。

佐橋: セッションとか、あのーー、ライブでも、レコーディングでも、
    佐野さんと、いつも、一緒じゃないすか、僕。

小倉: はいはいはいはい。

佐橋: で、こうやって、あのー、かしこまってと言ったらあれなんですけど、
    「じゃぁ・・」なんつって・・・一応、これ、番組なんで・・(笑)

小倉: はい。

佐橋: こうやって、お話を、じゃぁ、しましょう、なんていう事になると、なんか、
    あがっちゃったりして・・・(笑)

元春: あっはっはっは・・・(←やさしい笑い)

小倉: えぇ?番組だったっけ?・・って、嘘、嘘。(笑)

佐橋: そういう風にね、なんかね・・・

小倉: いやぁ、でも、それ、なんか、わかるなぁ・・・

佐橋: 不思議な感じですよね、佐野さん。

元春: そうだねぇ。

佐橋: いつもと、違うもんね、なんか。(笑)

元春: ま、だから、楽屋で、いつも、お話してるような、あの感じになっちゃえばいいんだよね。

佐橋: そうですね・・・(笑)
    じゃ、もう一杯、って感じ・・・


オープニングのジングル


小倉: 今日はですね。

佐橋: ええ。

小倉: 俺ね、佐野さんとは、実は、、、えーっと、実はね、いろんなとこで、
    時々すれ違っているっていうか・・

佐橋: あっ・・・

元春: なんか・・・不思議な縁が・・・

小倉: 不思議な縁が・・・多分・・

元春: ありそうですね。

小倉: はい。
    その、縁の中でも、ちょっと、いきなり、あのぉ、あれなんですけど・・

佐橋: レアな話、ですか。

小倉: えっと、実は、僕がですね、高松にいる頃(高校時代)、
    もう、すでに佐野さんと、、ある意味じゃ、こう、第、、三種遭遇というか、、、(笑)

佐橋: (笑)第一種遭遇なのかな?

小倉: 第一種は、あのぉ、あれですよね、実際に出会うってことなんだけど、

佐橋: あ、そうか、そうか。

小倉: 第三種って・・・佐野さんの、その、ま、気配というか、オーラというか、
    佐野さんの、その、もう、テレパシーっていうか、、その、音楽を知っていたという・・
    その、佐野さんが、デビューする、以前の話なんですけれど。

佐橋: なんで、また?(イントネーションが、またまたさぬき弁?)

小倉: えーとですね、僕がですねぇ、高校、
    一年の頃ですねぇ、高松に、「ダイム」っていうサークルがあったんですけど。

佐橋: 音楽サークル?

小倉: うん。そこでですね、その、「ダイム」の中で、すごい、流行ってるっていうか、
    もう、みんな、すごい、大好きな曲がありまして。

佐橋: あ、みんなが演奏してる曲・・

小倉: そうそうそうそう。
    でですね、その曲が、、えー、ホントに、高松の中でも、あの、そのサークルを越えても、
    すごい、流行ってる曲だったんですけれども。

元春: ええ・・・

小倉: で、僕も、その曲が、すんごい、好きで。

佐橋: うん・・・おぐちゃんも、歌ったり?

小倉: いつも、歌ってたんです。だから、もう、そらで歌えるような曲なんですけれど。

佐橋: うんうん。

小倉: それで、僕が高校卒業して、東京に出てきて、えーー、ある時にですね。
    えーー、ラジオでですね、

元春: ええ。

小倉: ・・「グッバイから始めよう」っていう曲がありますよね・・

元春: ええ。僕の、曲ですね。

小倉: そうなんですよ。(笑)
    その曲を聴いたときに、実は、二曲あったんですけど、その、すごく有名だった、えーー、
    曲の一曲が、その「グッバイから始めよう」だったんですよ。

佐橋: 高松で・・・・

小倉: だから、デビュー前の、佐野さんのシングル・・・

佐橋: 高松で、ローカル・ヒットしていた・・

小倉: そうそう、ローカル・ヒットしていた・・そうそう。
    だから、その、まだ、発売前の「グッバイから始めよう」を、みんな高松の人は、
    知ってたという。

佐橋: 歌ってた。

小倉: だから・・・・はい。

佐橋: なんでなんすか、それ。

元春: 小倉さん、それ、お話聞いてね、「あ、不思議だなぁ〜」と、僕も、思ったんだよね。

小倉: はい。

元春: あの、僕が、レコーディング・アーティストとしてデビューしたのが、1980年。

佐橋: そうですよね。ええ・・・

元春: で、その、「グッドバイから始めよう」だとか、今、あの、おぐちゃんが言った、曲は、
    もう、ずぅっと前に書いた曲で。
    それ、おそらくね、17歳、18歳、19歳ぐらいの時に、書いた曲。

佐橋: あ、そうなんですかぁ・・・(←びっくり)

元春: で、僕は、もう、、、まあ、あの、、高校生だったんだけれども、
    まぁ、あちこちに、こう、自分の、自主テープをね、作る人がいて。

佐橋: あ、インディーズみたいな・・

元春: インディーズみたいな。
    で、その人が、もう、あちこちに、こう、撒いていたらしいんだよな。

佐橋: あーー、んで、その、佐野さんのデモ・テープを。

元春: 僕のデモ・テープを。
    で、僕が覚えて、、小倉さ、、あの、おぐちゃんの話を聞いて思い出すのは、
    まず、「グッドバイから始めよう」という、それから、「君がいなくちゃ」という曲。

小倉: そうなんですよ。

元春: それから、もう一曲ねぇ、えーー、「君を忘れない」っていう・・
    この、三曲入りのデモ・カセット、が、だいぶ、あちこちに、
    こう、出回っていた、という話を聞いた・・

佐橋: で、佐野さん、東京下町ですよ。

小倉: そうなんですよ。

佐橋: 高松まで、どうやって渡ってったんだろ。(笑)

小倉: 多分・・・多分、これ、ホントに、スゴイ話なんですけど、、多分ね。

佐橋: うん。

小倉: 東京から転校してきた先輩がいて。

元春: ええ。

小倉: その人がぁ、あのーー、広めた・・・

元春: 僕と、同級生の感じ(←?)だからねぇ。

佐橋: はぁーー、、、(←感心して聞き入っている)

小倉: そうなんですよ。今ね、(その人の)名前はちょっと忘れちゃったんですけど。  
    その人が、その、「ダイム」っていうサークルに、高松に来た時入って、
    それで、あのーー、コンサートの、ある時に、佐野さんの曲を歌ってたの。
    僕はね、その人のオリジナルだとばっかり思っていたんですよ。

佐橋: あ、その人が、自分の曲かのように、歌ってたんだ。

小倉: はい。

小倉: で、今日はですね、こないだあったときに、その、歌詞をですね、僕、ちょっと、、、
    
元春: いやぁーー、これね、歌詞、持ってきてもらったんだけれどもね、
    はっきり言ってね、

小倉: うん。

元春: 覚えてない。(←笑いながら)

佐橋: (爆笑)
    あんまり前のことで・・・(笑)

小倉: これね、、、「君がいなくちゃ」っていう曲なんだけど・・・

佐橋: ちょっ・・・どっ・・・どっ・・どんな曲だったの・・・?

小倉: これね・・・・





(続く)



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