『山弦・One More Music』1999.12.18 Part.2


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和
元春: 佐野元春

(敬称略)




 お二人が歌っている時には、テキストをこの色にしています。


(おぐちゃん、ギターを演奏しはじめる。弾きながら、記憶の糸をたどっているよう。)

小倉: すいません・・・これね・・・・えっとね、Gだったと思うんですよね・・・

佐橋: うん。

小倉: いつも気になるーこと、いつ、君はいなくなるのーか。
元春: ・・・・・・・・こと、・・・・・・なくなるのーか

小倉: (佐野さんに)そうそう。

佐橋: へぇ〜〜〜

小倉: (佐橋さんに)こういうの・・・

小倉: こんなもどかしい気持ち、 君は知らない・・・・っていう曲なんだよ。
元春: ・・・・・かしい気〜持ち、君は知らない・・・・(←小さな声)

佐橋: へぇ〜〜〜〜

元春: うん。(←何かを確信したよう) 

小倉: でね、 
    君の胸の上に、こんな男がいたこ〜とを・・・・うわぁ・・・(←佐野さんの歌声に)
元春: ・・胸の上に、・・・・・いたこ〜とを〜〜〜〜(←ビブラートを聴かした、佐野節)

元春: うん。

小倉: いつか、大人になるとき、  思い出すだろう・・・・
元春: いつか、大人になる〜とき、思い出〜すだろうか

小倉: (元春さんに)そうです。
    で、サビが、

元春: 君がいなくちゃ(←思い出した)
小倉:  君がいなくちゃ、

佐橋: あっ・・(←何か、ひらめいた?)

元春: 君がいなくちゃぁぁ、君がいなくちゃ、、はなし〜がぁ始まらない
小倉: ・・・・・・・・・・・君がいなくちゃ、はなし〜〜がぁ始まらない

小倉: で、ここでハモってくんです。

元春: 君がいなくちゃ、
小倉: 君がいなくちゃ、(←二音低い)

佐橋: あはははっはぁ〜〜(笑)(←嬉しそう)

元春: 君がいなくちゃぁぁ、君がいなくちゃ、心が落ち着かない
小倉:  君がいなくちゃ・・・・・君がいなくちゃ、、心が落ち着かない

小倉: そうです。 

佐橋: すんごいぃ・・・

小倉: これ、もう、すごい・・これ、素晴らしい・・・

元春: いやぁ、思い出したね。

佐橋: 思い出した?思い出した・・・(笑)

元春: なんか、こう、外から、デジタルな記憶チップを埋め込まれた感じだ。

佐橋: あっはっはっはぁ〜〜〜!(爆笑)

元春: あの・・ぴしゅ!ぴしゅ!ぴしゅ!っと、こう、今、フラッシュが・・(笑)

佐橋: フラッシュが・・・(笑)

元春: たかれた・・(笑)

小倉: いや、最後がね、多分ね、ここの歌詞と一緒でね・・・君がいなくちゃ・・・
    心がぁ、荒れ狂う・・・っていう・・

元春: そうです。「荒れ狂う」。
    僕は、そう、「荒れ狂う」って、入れた思いが・・あるね・・

小倉: あーー、やっぱり、そうです・・・
    じゃぁ、佐野さんが歌っていた、そのまんまが、もう伝わってたんですね。

元春: あの時、僕は立教高校ってとこに通っていたの。

佐橋: はいはい。

元春: そこに、まぁ、全国から、あのーー、来た・・寮があるんですよ。

佐橋: あ、私立高校だから・・・

元春: 私立高校だから・・うんうん。
    で、まずは、そのカセットが、その寮で、大ヒットして。

佐橋: (笑)

元春: 毎日のようにかかって、いたっていう話を聞いた。

佐橋: まず、そういうのがあったんだ・・・

元春: うん。

小倉: ところが、高松まで。

佐橋: (笑)

小倉: 海を越えて。(笑)

佐橋: 海を・・・ま、一応ね。(笑)

小倉: もう、いやーー、もう、ホントに・・・・
    俺ねぇ、これ聞いたときに、佐野さんとお会いしたら、
    必ず、これを、つたえなきゃという・・・

元春: あーーー、不思議な、縁だね。

佐橋: そうですねぇーー。

元春: いやぁ、この曲・・・今・・・
    もう・・・50年ぶりくらいに、歌ったかなぁ。

    (佐野さんのボケ・・・・(^^;)

佐橋: (笑)

小倉: すっごい・・・(笑)

佐橋: おぐちゃん、でも、やっぱ、そういう時にしてた、自分で歌ってた曲だから、
    よく、ばーーっと、覚えてたね。

小倉: いやぁ、もう、全部、覚えてるんですよ。

佐橋: すんごいねぇ・・・

元春: ええ・・

佐橋: なぁんか、そうそう、話、今日、もう・・・

小倉: もう、チップの一個になったような気がして・・・(笑)

佐橋: (笑)

元春: まさに、「未発表曲」だよね。これはね。

佐橋: そうですねぇ。
    佐野さん、実は、たくさんあると思いますよ。

小倉: そうですねぇ。

佐橋: ホント、いつも作っては、ゴミ箱にすぐ捨てちゃう人なんで。(笑)

元春: (笑)

佐橋: そんなとこで・・・

小倉: そんな時に、今日も、佐野さんの、

佐橋: ええ、そうですね。
    じゃ、そのころ、それこそ、佐野さん、学生時代とかにぃ・・

元春: ええ。よく聴いていた、、、、、音楽ね。

佐橋: ヤツとかを、なんか、ここの店、多分、大体のもんは、あると思うんですけれどもぉ・・

元春: はい。まぁ、佐橋くんも、

佐橋: はい。

元春: 多分、このエリアは好きかと思うんだけれども。

佐橋: ええ。

元春: あの、アメリカの、ロックンロール音楽も好きでしたけれども、
    同時に、ブリティッシュの、いわゆる、パブ・ロックのエリアの、音楽も、僕、大好き。

佐橋: ええ、ええ、ええ。

元春: で、その中でも典型的な、ブリンズレー・シュワルツっていう、よいバンドが、いました。

佐橋: 佐野さん、「ナポレオンフィッシュ」っていうアルバムの時に、一緒に共演されて・・

元春: ええ、共演しました。

佐橋: ましたよ・・・ね。

元春: ええ。で、そのブリンズレー・シュワルツ時代の、えー、これも、ヒット曲になるのかな。

佐橋: うん。

元春: この曲を、聴いてください。

佐橋: はい。

元春: ブリンズレー・シュワルツ、曲は、『Don't Ever Changed』






『Dont't Ever Changed』 by ブリンズレー・シュワルツ






佐橋: ブリンズレー・シュワルツは、ホント、カッコイイですねぇ。

小倉: カッコイイですねぇ・・・うーん。。。

元春: そうだね。
    まぁ、あの、、イギリスにいて、アメリカの、そうしたルーツ音楽に、
    大変興味を持っていたミュージシャンの一人だね。

佐橋: うーん。

元春: そうしたアーチストって、ま、今でも活動している、エルビス・コステロなんかもそうだし、
    ジョー・ジャクソンなんかもそうだしね。

佐橋: みんな仲間だったっていう噂ですけど・・

元春: ええ、みんな、仲間だね。

佐橋: うーん。

小倉: みんな、なんか、音楽の、その、なんていうの、その、
    ジャンルっていうの、が、広いですよね。ジョー・ジャクソンも・・

佐橋: すごい、いろいろ取り入れて、混ざってるっていうか・・

小倉: 自分の中にあるっていうか・・・自分のスタイルを、ちゃんと持ってるよね。

元春: うん、いろんなスタイルを持ってる。だから、僕らも、アメリカの音楽に対しては、
    ある程度、距離を持って、あのーー、楽しんできましたし。その点で言えば、
    イギリスのミュージシャン達も、僕らと立場的に、おんなしだと思うんですよね。

佐橋: うーん。

元春: 遠くにいるから、より、いいモノと悪いモノの見分けがつくっていう・・・

佐橋: ああー・・・

小倉: そうですね。

元春: その点でね、ブリンズレー・シュワルツと、ブルースの話とか、
    お話をしたれども、すごく、いい趣味してるなっていう風に、思いましたね。

佐橋: ああ、じゃぁ、その、ナポレオンフィッシュのレコーディングの時とかも、
    話も、楽しかったでしょう?

元春: うん、話、盛り上がっちゃって。
    あのぉ、僕らねぇ、楽屋で、「The BAND」の、『ラストワルツ』を観ていたんですよ。

小倉: はい。

佐橋: をぉ〜〜、あの映画ですね。

元春: ブリンズレー・シュワルツや、彼の友達、それと、僕とね。

佐橋: うん。

元春: そしたら、ブリンズレー・シュワルツが、その映画を見ながらね、
    もう、どんどん、先の事、言っていくの。

佐橋: ああ、

小倉: んーー、もう、解るんだね。

元春: 「ああ、ここでね、ディランがね、コードね、間違えて、どうのこうの」とかって
     どんどん、言ってる訳。

佐橋: (笑)

元春: 「どうして、そんなに知ってるの?」って言ったらば、
    「僕ら、ブリンズレー・シュワルツはね、
     まさに、イギリスの、「The BAND」になりたかったんだから」って、そう言って。

佐橋: あぁーー。

小倉: なるほどねぇ。

元春: だから、物の本に書かれてることは、ホントだったんだなって。(笑)

佐橋: なるほどぉ・・

元春: 本人からそう聞いたからね。

佐橋: 間違いない。(笑)

元春: 間違いない。
    だから、アメリカの、そのルーツ音楽への憧れっていうかな・・
    非常に強い人だったね。

佐橋: ええ・・・

佐橋: いやいやぁ・・・

小倉: いやぁ、話も尽きませんが。

佐橋: もう、ラジオのお聞きのみなさんにはホントに申し訳ないんですけど、
    このお話の続きは、僕ら、二軒目、三軒目に行ってしたいと思いますんで。

小倉: (笑)
    また、えーー、佐野さん、いつか、いらっしゃってください。もう・・・

元春: ええ、とても、楽しかった。

佐橋: いやぁ、もう、ねぇ・・・ホントに、年末スペシャル。(笑)

佐橋: 佐野さん、最後にね。

元春: ええ。

佐橋: あのーー、番組的には、最後になっちゃうんですけどぉ、
    もう一曲、何か聞いて・・・・えー、、

小倉: 僕はねぇ、『Innocent』、もう一個聞きたいなぁっていうのがあって・・・

元春: ああ、嬉しいねぇ。

佐橋: 『Innocent』、じゃぁ、もう一度聞きましょう。
    あのぉ、えとーー、佐野さんの新曲、『Innocent』なんですけれど・・・
    これ、なんか、バージョンがいくつかあるって聞いてて・・

元春: これ、ふたつあって、

佐橋: ええ。

元春: まぁ、先週、聴いていただいたのが、オリジナル・バージョンで、
    で、これから聴いていただくのが、リミックス・バージョンです。

小倉: いいですね。

佐橋: あっ、それじゃ、それを今日は。最後に・・・紹介をしていただいて・・・

小倉: 最後に、佐野さんに、あの、カッコイイ紹介を、ちょっと・・・

元春: (笑)(←ちょっと照れ笑い)

佐橋: 佐野さん、どうもありがとう。

小倉: しびれます。(←ちょっとヨイショもーど)

元春: いやぁ、今日は番組に招待してくれて、どうもありがとう。
    すごい、楽しかったです。

小倉: ありがとうございます、ホントに。

佐橋: ありがとうございます。(←かしこまり)

元春: では、僕のニューシングル、『Innocent』。
    リミックス・バージョンで、どうぞ。




『Innocent (Remix Version)』 by 佐野元春





CM


マスター:来年は、佐野元春さん、デビュー20周年となりますが、
     先日出た、『佐野元春語録』の帯によりますと、
     来年はいろんな形でファンの前に現れるつもりらしいですよ。
     いや、嬉しいですね。
     さて、あなたも、もしよかったら、メッセージでこのWith Cに遊びに来てください。
     リクエスト、質問など、是非、お聞きの放送局までお送りください。お待ちしています。


Part.1へ 

山弦 One More Music Top