『山弦・One More Music』2000.01.29 Part.2


佐橋: 佐橋佳幸
小倉: 小倉博和

(敬称略)





小倉: ということでですね。

佐橋: はい。HAPAさんたちの、『パヒヌイ・・』

小倉: 『バヒヌイ』・・・あ、『パヒヌイ』か。

佐橋: 『パヒヌイ・アロハ』ですね。
     ハワイに、スラッキー・ギターの巨匠でですね、今だに、あのー・・

小倉: あ、いますね、パヒヌイさん。

佐橋: ギャビー・パヒヌイさんっていう人がいましてですね・・・

小倉: あのーー、

佐橋: パヒヌイ一家っていうのがあって。
    ギャビーさんは、もう、亡くなっていると思うんですけどぉ。
    息子さん達とか、ご家族が、未だにパヒヌイ・ブラザーズとか・・・

小倉: はいはい・・・
    向こうのあれですね、スラッギーって、親から子へ、子から孫へという・・

佐橋: そうそう、あのー、ホントに、伝承・・

小倉: 言ってみれば、なんか、あの、日本の、「おふくろの味」的な、ね。

佐橋: うん。どっちかって言えばっですねぇ、あれに似てるね、、
    生け花の、何とか流って、あるじゃないですか。

小倉: ああ、なるほどね。

佐橋: でね、その、流派によってぇ、あのー、チューニングが違ったりするんです。

小倉: で、それを、教えないんだよね。行かないと教えて貰えないみたいな・・

佐橋: のが、あるらしいんですけれど。

小倉: でもさ、俺、他にも何曲か聴いたんですけれども、
    他のハワイのミュージシャンの演奏でも、
    リバーブが、なんか、すごく多くないですか?

佐橋: やっぱり、なんか、あれですかね。
    海に囲まれていて、こう、反響が少ないじゃないからじゃないですか。

小倉: うーーん、なるほどぉ・・・

佐橋: あのー、山の周りにねぇ、山に囲まれていたらこう、跳ね返ってくる、
    エコーがあるから、また、違うんでしょうが・・・

小倉: また、合うんだよね、この、とろぉ〜んとした感じが、ね。

佐橋: そうだねぇ。

小倉: ホント、リバーブ多し、ですけれども。

佐橋: リバーブ多し。エコー、多いですよねぇ。

小倉: あと、これ、ラインですよね。

佐橋: そうですね。

小倉: 音が、ね。これ、マイクで録ってないですよね。

佐橋: こだわらずに・・・

小倉: 全然、こだわってないよね。

佐橋: ・・録った感じで・・・
    多分、「パヒヌイ・アロハ」っていうタイトルから言って、
    パヒヌイさんに捧げた曲かなんかだと思うんですけれどもぉ。

小倉: 12弦ギターですよね。

佐橋: もう一本はね。

小倉: なかなかいいですよね・・・こうやって聴くとね・・・
    ハワイアンも混ざったようなのは・・・(←独り言)

佐橋: ところで!

小倉: はいはいはい・・・

佐橋: このアルバム、もう一曲、笑っちゃうのが入ってたんですよ。
    ちょっと、一瞬、聴いていい?
    これ、かけて貰ってもいいでしょうか・・・





『Europa』 by HAPA



(おぐちゃん、曲の頭で吹き出す)

佐橋: 「おおさかぁのぉ〜」(と、「悲しい色やね」の頭を歌い出す)

小倉: 違う、違う、違う。。。(笑)

佐橋: すいません。(笑)

小倉: これは、あのですね。あの・・今は、もう、ちょっと、ないですけれど、
    昔、キャバレーとかでね、ハコバンの方が、チェンジの時に、必ず・・・

佐橋: 「チェンジ」って、なんですか?(笑)

小倉: 「チェンジ」っていうのはですね、割とねぇ、あのー、その頃はですね、
    ひとつのお店にですね、二つバンドが入ってるっていうのが多かったです。

佐橋: はいはいはいはい・・・

小倉: で、ひとつのバンドが終わってぇ、次のバンドが出る時にですね、

佐橋: 移る時に。バンド変えをする時に。

小倉: そうそう。終わって、一曲締めて、新しいのが出るんじゃなくてですね、
    演奏の途中で、ミュージシャンが、一人ずつ、変わっていくっていう・・・

佐橋: (笑)(おおウケ)
    うそぉ。(笑)

小倉: ホント。
    あ、知らないですか?

佐橋: 知らない、知らない。

小倉: まずね、最初はドラムから変わるんですよ。
    そのドラムの変わり方が面白くて。

佐橋: はいはい。

小倉: まずね、こう、叩いてるじゃないですか。
    まず、シンバルをレガートでいってんですけれど。

佐橋: 叩きながら。

小倉: そのレガートから、二人羽織的に、もう一人の人が、後ろからですね、
    レガートだけまず、始めるんです。

佐橋: 要するに、シンバルを叩きながら、ドラムのセットから離れるわけですね。
    一人目は。

小倉: 離れる・・・もう一人が、シンバルを叩きながらこう、一人が左にはけるんです
    けれど、右から、次のドラマーが、こう、するするっと入っていって、
    スネアをぬけて、スネアを叩いて、最後に、

佐橋: 完全に入れ替わる、と。

小倉: 入れ替わる。

佐橋: すごい事が。。(笑)

小倉: そうです。(笑)

佐橋: そういう時に、よく使われる曲だったんですか。

小倉: そうです、そうです。

佐橋: なんか、知らないんですけれど・・・

小倉: これ、「哀愁のヨーロッパ」ですよね。

佐橋: サンタナさんの。  
    「哀愁のヨーロッパ」って、なんで・・・
    これ、多分ね、欧米の人はこれを聴いても、笑わないと思うんですけど、
    なぁんか、日本だと、ちょっと、クスッと笑ってしまうのは、なぜなんでしょうか。

小倉: やっぱりね、ちょっと、その、夜の、営業の、匂いがね、、、

佐橋: 「夜の匂い」が、しすぎる。(笑)

小倉: んー、結構、ぷんぷんするっていうね。

佐橋: でも、かなり、HAPAさん達、本気でやってます。この曲。

小倉: いいですね。いい演奏でしたね。

佐橋: ええ、これは、、、そんなこんなで・・・・(笑)

小倉: (笑)

佐橋: いいんでしょうか、こんな話して。。。。(笑)
    はい。
    まぁ、あのーー、上田正樹もカバーしてるって事で。

小倉: 違う、違う。(笑)

佐橋: 違う・・・すいません。(笑)

小倉: いやぁ、でも、この曲・・こんな真面目にやるんですねぇ・・・

佐橋: はい、一回、やってみますか、これ。

小倉: やりましょう。これはですね、、えーー、お約束。

佐橋: はい。

小倉: 山弦、今度は、この「哀愁のヨーロッパ」にねぇ・・・(笑)
   (ここで、どっかから、けん制のアイコンタクトがあった模様)
    挑戦・・・・・する事も、あるかなっていう。。。

佐橋: 事も、あるかなっと。
 

佐橋: えっと、ハワイのおみやげっていうことで言いますとですねぇ。

小倉: はい。  
    Tシャツ、買って帰りました。

佐橋: そうですね。あのーー、ちゃんと、ハガキ、応募してもらわないと。

小倉: コナのですね、ハードロック・カフェで買ってきたものなんですが、
    どしどし、お葉書を。
    いただいた方の中から、たった、1名様に。

佐橋: (笑)

小倉: (笑) 
    もう、予算がないからね。(笑)
    たった一名様に。

佐橋: 貴重ですね。

小倉: はい。貴重です。
    えーー、僕らの、サインも、ちょっと、入れたりなんかして。

佐橋: うん。
    ・・・・・残念ながら、サインが入ってます。(笑)

小倉: ・・・残念ながら、サインが入ってます。(笑)
    えーー、見せびらかしてください。

佐橋: えーー、そんな、おみやげがいろいろあるなか、
    ま、滞在中に、おぐちゃんと二人部屋で。

小倉: 二人部屋。そうでしたね。

佐橋: えーー、夜な夜な、ギターを弾いて過ごしましたが。

小倉: はい。

佐橋: 一曲、出来ちゃったんで。

小倉: 一曲、作りましたね、そういえば。

佐橋: あのーー、ま、何気なく作っちゃったんですけれどぉ。

小倉: ゆるい、ゆるい演奏をですね。

佐橋: 今日はその、山弦・・・これ、新曲じゃないですか。

小倉: そうですね、まぁ、まだ、曲というほど、曲になってないかもしれませんが。(笑)

佐橋: こういう、まだ、発展途上のものも、

小倉: 平気で、弾いちゃう、と。

佐橋: 平気でかけちゃう、と。

小倉: そ。やっちゃう、と。

佐橋: これ、タイトル、どうしますか?

小倉: タイトルは、まぁ、コナで作ったブルースということで、、、
    
『コナ・ブルース』

    ・・・そのまんまやないか、という・・(笑)

佐橋: (笑)

小倉: やりますか?

佐橋: じゃぁ、『コナ・ブルース』を、聴いて貰いましょう。





『Kona Blues』 by 山弦



メジャーで始まる、軽快なナンバー。
どことなくハワイの風を感じるメロディの中に、弦を弾いて軽やかなアクセント。
主旋律はあるけど、二人の個性たっぷりのアドリブが楽しい曲です。
(ライブでの、「ベースネタ」と「Crazyネタ」を思い出してしまいました)


(おわり)



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