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バーちゃん ワールド |
認知症となった母の言動を面白おかしく紹介します。
笑いで楽しく介護を乗り切るために! |
あんた持って行った?(2012年)
ババから電話が!”ハサミがあんなに有ったのに見当たらない。あんた持って行った?”だって。私は” そんなことないよ。きっと家の何処かにあるよ。そのうち出てくるよ。”とはぐらかす。ババは”あんたであなく、私たちで無ければ、誰が?きっと泥棒が!”
私は”そんなことないよ!そんなセコイ泥棒はいなよ!ーーー”となる。
別の機会では、家内にたいして、”あんたの所はハサミ買えないくらいお金に困っているの?”だって!
この会話のパターンが、ラジオだったり、食器だったりしている。かわすことが大事と分かっているのだが、実践の難しさを痛感する。
あんたどうして知っているの (2012年)
毎日届けられる夕食弁当宅配でトラブル発生。2つある弁当のうち1食分しかないというクレームを業者につけた。
きっと先に食べたのを忘れてしまったというのがこちらの推測、本当のところは不明。
業者にしても空の弁当箱を届ける可能性は薄い。ここはうそとわかっていても、ババには代金の返却がされ、担当にも再発防止を頼んでいることを伝え、今回は我慢してと説得した。その際、あんたどうして知っているの、だって!
契約やフォローはこちらが裏で手配していることぐらい考えればわかるはずだが・・・
やる気がおきなくって その2 (2011年)
ババは、口癖の様に最近やる気がおきなくってと言う様になった。
いつもの通院している心臓の病院にも、特に症状に変化が無いから今回はイイよね、最近やる気か消失して来ているあらわれの1つだと考える。今度近場でもイイからババだけと食事でもするかな。
今日姉が来るのでお金下ろして (2011年)
海の日の連休の話し。ババから電話から話が始まる。
明日は姉と会って食事するのでお金下ろして来てとのこと。その際ババの手持ちの金で十分なんとかなると会話してひとまず終わった。私は、姉との段取りが有ると信じたのが失敗だった。
翌日、お金についての電話が再度来た。その後また電話が来て、あんた姉といつ来るんだい?と来た。姉がくる事はババたちの思いこみであることがここで判明した。私と姉2人で計画のない事を説明した。ババを更に落胆させる事になってしまった。
姉は連れ添いの墓参りにがてら、ババたちと良く会っていた。その記憶が影響してか、この連休に姉がくる事を刷り込まれてしまった様だ。姉は、今回都合が悪くいかないと伝えていた。しかし、思いを修正できないたことがこのトラブルとなった。
出た!車バージョン出現(2011年)
よくあの人見るわ!の話は良く耳にしていたが、新種が登場した。買い物に連れ出した時の駐車場にての発言
あの車、運転手の女性、ナンバープレートの番号”114”いつも見かけるわね。あのナンバーは絶対忘れないわ!だって。記憶が確かだと言う事を示したいのだろう。が、かえって記憶があいまいになっていることを強調する結果になっている。これを聞くたびにちょっと心が痛む。
最近しわが増えたわ(2011年)
ババがしげしげと自分の手を見ている。どうしたのと聞くと最近急に3日ぐらいでシワが増えたの。前は張りがあったのに!だって。ジジや私たちはだって、このとしになれば当然だよねと笑ってしまった。そんなに急に変わるわけないよ!
ババは、時間の流れを理解できなくなっている。
お友達を作りに行ってます(2011年)
自治会の担当から見守り防災カードの回覧が届けられた。
そのときの会話で、良くデイケアセンターに通っって出かけている事が多いですねと言われたようだ。ババの返事は”東京から最近越して来たので、お友達を作りに通っている”とのこと。千葉、横浜の数十年の生活がごっそり抜けている!東京に住んでいたなど、今では何のステータスもないのだが・・・見栄っ張りなババだなぁ〜
最近やる気が起きないの(2011年)
ある火曜日朝、体調を崩したため食事をもどし一日中寝込んでいた。その夜には一口二口食べることが出来た。
翌水曜日、何事も無く元気に過ごした。
次の木曜日、下痢気味で、またやる気が起きないとの事で一日中寝込んでいた。
ババは”最近やる気がおきないの。昨日も調子悪かったの”だって!あー昨日の記憶がごっそり抜けている!
私は行かなくていいわね!(2011年)
今通っているデイケアは、アクティビティが少なく面白くない、やることがないと言う。そこで、学研が行っている脳トレみたいな作業をすることにより活性化を図るというデイケアをケアマネさんが紹介してくれたので、見学のため1日体験をした。ジジは悪くないとのコメント(しばらくしてそう思ったことは忘れてしまったが・・)、ババはジジはああいうところ嫌いじゃないかしら、でも行くとしても私は行かなくてもいいわね!家でやることいっぱいあるからだって。そこでババも一緒に行くんだからねと説明をしている私たち。こころの中では、おいおい家でボーッとしているのはババもでしょと心の中では思いつつ。
おじいちゃんのために一緒に行くの(2011年)
ババは自分が認知症であることは今一歩理解していない。そのためか、デイケアに行くのもジジのために一緒に行っていると思っていることもあり、”私はおじいちゃんのためにデイケアに一緒についていってあげているの”というのが口癖である。
内心それはババのためでもあると心の中で思っている私たち夫婦である。
言って聞かせるの(2010年)
ババは良くジジが認知症であることを忘れる。そのためか、デイケアに行く必要があることを説いているらしい。実は、自分も行きたくないこともありジジを誘導して行きたくないよう結果的に仕向けることに。最近、デイケアの日に必ず、私たちが電話して説得する羽目になっている。そうするとババは、デイケアに行くことを言って聞かせているのだって!−−−それが問題とわかってくれればいいのだか!!!
あんた、家に持ってったでしょ!(2010年)
ババ宅にて食事等をするとき小皿やお茶碗が2組しか見つからず、私たち夫婦の食器が探せない時がある。そのときに限って、”あんた、家に持ってったでしょ!”
なにか物が見つからないと、”空き巣が盗んだ”とか”あんた、家に持ってったでしょ!”とか言う。認知症のひとつの症状のひとつである。こういった会話には、真剣に乗らず、笑い飛ばして収めるのがベストだが・・・たまにこちらの機嫌が悪いと、わかっていながらも反撃してしまう。あとで反省するのだが、言ってしまったことは戻らない。こちらも生身の人間なのでしょうがないか!とへんに納得するようにしている。
しばらくいいわね!(2010年)
ジジがかわいそうとの口癖で、ジジの弟(やはりアルツハイマー)にババはあわせたいと言っていた。そこで、彼らと中間地点の登戸で昼食会を行った。
そこは日本料理の老舗でなかなかの内容の料理でよかった。喫茶でコーヒーをのみトータル3時間の歓談をした。両家族あわせて8人元気に過ごせた。
叔父は私を思い出しくれた。よかった!
彼らと別れて駅のホームでババ一言。しばらく(あわなくて)良いわね!だって、ハー。
段取りも合わせとにかく疲れた。ほんとにしばらくイベントはなしにしたい。
お金の管理はやだ(2010年)
ワタミの宅配サービスを導入したこともあり、日常使うお金はすすなくなったはずで財布に入れる金額もすすなくし始めた。そのこともあってか、最近お金の管理はされたくない!そのくらい自分でできると関係者に言い出している。どうも家内が悪者にされ始めたようだ。
最近薬減ったの(2010年)
最近処方薬なくなったのとの言動が多いババ。なので、家には薬はないと言う。一方息子が薬全部持って帰っているので薬はないという。その話を聞くたびに内心矛盾だらけ!そんなことあるわけないだろ!白い薬箱はあるでしょ!と突っ込んでいる。
お金がなくて心細いの!(2010年)
毎週、財布に3から4万あるようにお小遣いとして管理して2ヶ月、何んやかんやでそれ以上要求してくる母。年金生活が破綻している。デイケアを増やすこと夕食の宅配サービスの導入と言ったことで、日々の生活はほとんどかからなくなるはず。そこで週1万でやってもらうことに説得した。が、先日、説明したにもかかわらず、”お金がなくて心細いの”との電話、どうやったら母の気持ちを安定させることができるかな?悩みどころである。
あの人いつも会うわね(2010年)
毎月検診に車でクリニックに連れて行っている。途中、ババは信号待ちしている老人を見かけると、いつも良く見かける人だわ。きっとこの近くにあるケアセンタに通っているのねと一人で納得している。実はまったく違う場所であり、また、知り合いでもない。こういった会話が車中で繰り広げられるようの最近なった。これもババがおかしいと思ったきっかけでもある。
最近家内が、渋谷に行った際、やはり似たような現象が発生。向こうから5人連れの年寄りのグループが歩いてきたそうだ。そしたら、よく見かける人たちだとのこと。おいおい!まったく知らない人たちなんだけど・・・。考えればそんなことはありえないとわかるはずなんだが、もうそのような知力も衰えてしまったかもしれない。
錠剤数足りないクレーム事件(2010年)
睡眠導入剤に固執しているババ!僕が薬ケースに入れた以外に1W 分なくなっていて、何度も家に確認の電話をしてくる。そして、自分はだぶって飲んではいないと言い張る。じゃあどこにあるんだろうねぇと答えていると「どうもあの薬局は信用できないのよ。あの人がどうもねぇ、私は気に入らないのよ。」と薬局に文句をまたつけそうなので、そんなことはなく家でなくなったんだよということでTELは控えてもらうよう説得した。
そしたら私に「あんたが持って行ったなら、ちゃんとそう言ってくれればいいじゃない。」と、悪者にされてしまった。
後日談 知り合いから薬の件を数回連続で話を聞かされたらしい。相当薬屋との相性が悪かったのではとのこと。この話を聞いて、すでに何回か薬屋さんにクレームをつけていことを悟った私でした。これも仕事と思って勘弁してください薬屋さん!
こうったトラブルをなくすため、薬をすべて引き取ることにして、1W 分を薬箱にセットしたうえで支給する形に運用を変更しました。
生鮮食料品(2010年)
リビングの匂いと小バエが気になり調べてみると、台所にあるダンボール箱に目が留まった。
そこを調べて見るとなんと数ヶ月前に購入した野菜やきのこが積み重なっていてそこに小バエがたかっていた。早速ゴミ袋に移動。作業中に飛んでしまったハエを捕まえるために小バエ用の捕獲器を2つ購入して明るい窓の下と台所の隅に設置した。
翌週ババのところに行っててみると、この小バエ用の捕獲器が見当たらない。聞いてみると”そんなのしらん”だって!参ったー
最近忘れっぽいの(2010年)
半年前から、いろいろな物事をよく忘れちゃうのよ〜という口癖がなくなった。最近では忘れっぽくなったという自覚自体がなくなったようだ。なので、改めてなんか最近よく忘れちゃうのよ〜とのコメントを聞くと、おいおい前からだよ!と思ってしまう。こういったことは笑い飛ばして済ますことにしている。
湯葉お土産事件(2010年)
娘の受験が終わったので記念にババたちをつれて日光へ行った。帰り途中に有名な揚げ湯葉と水羊羹、塩羊羹をかった。塩羊羹は姉用の土産だというので預かった。で、湯葉と水羊羹はちゃんと生ものだから冷やして保管だよと注意して別れた。
3日後、電話による会話
(妻)多目に買った湯葉たちはどうしたの?
(ババ)そーだっけ?あんたところに預けたよね、それは姉の土産に持ってきてくれるんでしょう?
(妻)うん、羊羹は持ってくね。3つ買った湯葉と水羊羹はばあちゃんちだよ。?
(ババ)そーだっけ?
揚げ湯葉と水羊羹を3つ買って家にあることを完全に忘れていたらしい。後に、湯葉は1つしかないとの連絡がババよりあったが、残りの2つの行くえは不明。
せっかく自分たち用に買ったにもかかわらず、食べずにそのままだったらしい。
折りしも、季節外れの暖かい日が続いた週だった。悪くなっていいなければいいが・・・消費期限は2日・・・無理だー
で1週間後、姉と会うためババを迎えに行くと、湯葉と水羊羹を持っていくとのこと(みつけたのね。だけどちゃんと冷凍してあったのか?チョー、ヤバソー)
姉との別れ際、やばいからちゃんと確認してとの一言を進言。
結局、湯葉にはカビが、水羊羹は水分と小豆が分離して原型をとどめていなかったらしい。なので、姉は即処分し残りをちゃんと捨てるようにババに連絡した。
その後、ばばから大層意気消沈した電話があった。そんなはずないのに・・・
次の日、電話でババ曰く、今レシート見たんだけどやっぱりゆば3つ買ってるわね。でも生ではなく乾燥湯葉を買ったはずよ。お店に文句言わなくっちゃ!
うん、やめようね。私一緒にいてばあちゃんが買うのみてたのよ。お店まちがってないから。とほほ。
近日記載予定 こんな話もあるのですが、他の案件もあるので優先度は低いです。
折をみて追記できればと思っています。
銀行通帳、判子事件(2010年)
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