「DOG'S MESSAGE」

ハ チ か ら 一 言(Part46〜50)

2001年7・8月合併号掲載分(Part46)

先代の想い出

 みなさん、こんにちは!ハチです。
 先代のロク(マルチーズ)が亡くなって1周忌。御主人様とロクの眠るお寺へお墓参りに行って来ました。
 もう1年経つんだね。早いなあ。新入りの癖におばあちゃんで、気難し屋さんで、よく鳴いてたっけ。私よりも体はずいぶん小っちゃかったけど、がんばってたよね。
 「先代(ロクの事)はいい子だったね。二代目に猫のロクが来たけど、先代の事は今までどおり大事に思ってるよ。別れの悲しみを埋めるために次の子を迎えたっていう話をよく聞くけど、そうしても前の子の事はやっぱり忘れられないな。これからまたハチの仲間が増えていっても、亡くなった子の分の心のスペースはしっかり残しておきたい。いつでも思い出せるようにね。」御主人様が話してくれました。
 先代、私も御主人様と同じだよ。いつまでも忘れないよ。大事な家族だったんだもの。遠い空から私たちをいつまでも見守っていてね。先代の分まで私がんばるね。

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2001年9月号掲載分(Part47)

クロのこと

 みなさん、こんにちは!ハチです。
 「新入りロクが来てもうじき1年だね。またあの裏山へ登ってみようか?」御主人様が言いました。やったあ!あそこは車も来ないし、草花や木のいい匂いがするから大好き!でも御主人様は、またロクみたいな子がいないか捜すのが目的みたい。だから散歩の途中、思い切ってどうして?って聞いてみたの。そしたらね…
 「私が小さい頃、"クロ"という名前のシェパード犬を飼っていたの。クロが仔犬の頃は私もすごくかわいがっていたんだけど、大型犬だから成犬になる頃には、飛びつかれると私より大きいから怖くなっちゃって、散歩にも連れて行ってあげなくなってしまったの。そしたらフィラリアで2年も経たずに死んでしまった。そのときすごく泣いて、クロにかわいそうなことをしてしまったと謝っても謝っても絶対許してもらえないって子供心に思った。そして、私も大人になってハチが来てくれたよね。そのときハチに誓ったの。ハチにはクロのような寂しい思いを絶対させないって。もしクロも生まれ変わったら、もう1度私の側に来て。今度は絶対に寂しい思いはさせないからって。家にいるハチ以外の子はみんな人間の身勝手で捨てられた子ばっかりだよね。クロと同じように悲しい思いを抱いた子たち。だからもしかしたらクロの生まれ変わりかもしれないって思って、こうして捜してるのよ。」だって。
 ふうん、何となく分かったよ私にも。でもね、御主人様。クロはほんとに寂しく死んでいったのかな?私も毎日御主人様が仕事から帰って来るのをワクワクしながら待ってるよね。玄関が開くと、もううれしくって(イケナイけど)飛びついて顔をペロペロなめるよね。御主人様もやっぱりうれしそうな顔をしてくれる。確かに散歩に連れて行ってくれたり、一緒に遊んでくれるのもすごくうれしい。でも、毎日御主人様が元気に帰って来てくれる姿を見るのがすごくうれしいんだ。クロもそうだったんじゃないかな?大きくて怖かったかもしれないけど、毎日学校が終わって帰って来るのをずっと楽しみに待っていたんだと思う。クロの中では小さい頃にかわいがってくれたやさしい御主人様のままだったと思うよ。御主人様、私は今とても幸せだよ。ナナもロクも一緒だと思う。クロも御主人様に言ってあげてよ。私はちっとも悲しくなかったよ、ありがとう。って。そして生まれ変わってまた御主人様の側に来たら一緒に遊ぼうよ。
 そばにいるだけでこんなにうれしいんだってことを分かってもらうためにもね。

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2001年10月号掲載分(Part48)

抜け毛の季節です

 みなさん、こんにちは!ハチです。
 みんな抜け毛の季節、どうしてる?私(ラブ)って他の子より抜け毛が多いのかな?御主人様には「いくら掃除機をかけても、ハチが一回ブルブルってすると、また毛だらけだね。」って言われるの。ごめんなさい。でもね、「毛が抜けるのは新陳代謝が活発で、健康な証拠だね。」って言ってくれるの。よかった!
 私は毎日散歩のあとに御主人様が体を拭いてくれて、その後ブラッシングしてくれるの。ノミやダニがついていないか、何かできものができていないか、スキンシップを兼ねて念入りにやってくれるの。でも、こうして毎日ブラッシングしててもよく抜けるから御主人様もあきらめモード。そういえば、友達(スピッツ)の御主人様も「来客がある直前の30分に掃除機かけないとダメ。」って言ってたっけ。みんな一緒だね。
 御主人様だって髪の毛が抜けるんだし、何せ私たちは全身毛で覆われてるから仕方ないよね。これからもお掃除大変だと思うけど、かわいい私たちのために、御主人様ガンバッテ!

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2001年11月号掲載分(Part49)

黒いからって怖がらないで・・・

 こんにちは、ハチです。
 ちょっと皆さん、聞いてください。私の周りで黒ラブや黒ラブMIXの真っ黒な子が増えてきたんです(うれし〜)。でもね、私たち黒い体ってとっても怖く見えるらしいの。そこにもってきてこの興奮症。(黒い子って興奮症の子が多いんだって。)散歩のときもついつい引っ張っちゃったりして、黒い体は太陽の吸収がよすぎてガフガフ言いながらよだれをたらしたりしてるもんだから小さな子からは「怖い怖い」と逃げられ、中には大人にも避けられちゃったりして・・・。
 お母さんは「ハチが黒くて怖がられてるから、2人っきりの夜の散歩でも安心だわ」なんて言ってるけど、私はかわいいって言われたいのに!
(主人からも一言)
 私たちもハチのことを怖がられるのはいい気がしませんが、仕方ないですね。でも親バカと言われようがハチは世界一かわいいんです!

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2001年12月号掲載分(Part50)

地域犬

 みなさん、こんにちは!ハチです。
 ある土曜日。御主人様が急いで帰ってきて、私に話してくれました。
 御主人様は週末、車で2時間ほど離れたところで入院しているおばあさんの所にお見舞いに行ってるの。途中、山道を通って近道してるらしいんだけど、そこで白い犬に出会ったんだって。首輪もしてなくて、毛も汚れていたから野良犬かな?って思って車を降りて声をかけたけど、山の中へ消えてしまったんだって。その後、お見舞いの帰りにもう一度通ったら、同じ場所に居たんだって。御主人様は車を降りて、持っていたパンをちぎってその子の方に放ったら、最初は逃げていたけど何とか食べてくれて、30分くらいしたら、かなり近くまでびくびくしながらも来てくれたんだって。そこで保護しようと、さらに近づいたら急いで山の中へ逃げちゃったそうです。
 その翌週も、さらに翌週も捜しに行ったけどいなくて、あきらめかけてた頃、やっとまた会えたそうです。でもね、その時、その子の周りには御主人様と同じように食べ物をあげてる人が2・3人いたそうです。それを見て、この子はここで”地域犬”みたいにみんなにかわいがられて暮らしてるんだ、と安心して帰って来たそうです。
 世の中にはいろんな境遇のワンコがいるね。自分より弱い者を助けてあげる。そういう気持ちってずっと持っていたいよね。

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