「DOG'S MESSAGE」

ハ チ か ら 一 言(Part66〜70)

2004年3・4月合併号掲載分(Part66,Part67)

ハチ、倒れる

 こんにちは!ハチです。お元気ですか?
 私、この前、久々に病気してしまったの。
 ある日の夕方、お仕事から帰ってきた御主人様が「ハチ、ただいまあ!・・・ハ、ハチ、どうしたの?」と大慌て。トイレの大量の血とおしっこにびっくりして、「すぐに、病院に行こう。」って。いつもの私は、御主人様がお昼休みに帰ってきてくれて、お庭でトイレさせてくれるから、お留守番の間におしっこすることなんてないの。そんな私が、血の混じったおしっこを何箇所もしてあって、元気がないから御主人様は大パニック!早速先生に診てもらったら、出血が止まらないと検査できないということで、薬で様子を見ることになったの。私もなんだか体がだるいし、家に帰ってから、お薬が効くまで出血が止まらなくて、何十回とトイレに行ったの。
 翌朝、出血が止まったので、すぐまた病院へ。レントゲンで造影検査したら、「膀胱の上半分に影がある。悪性の腫瘍(膀胱移行上皮癌)も考えられる。」とのこと。エーッ、私ってどうなってしまったの???しばらくして出血はおさまったけど、時々吐いたり、何か元気が出なくて寝てばかり。そんな私の姿を見て御主人様は自分を責めて落ち込んでる。「ハチ、ごめんね。」って。御主人様、元気出して!御主人様が悪いんじゃないわ。よおし、もう意地でもこの病気早く治してやるぞ!!見てて、御主人様。すぐによくなって見せるから。


心配してくれてありがとう!

 こんにちは!ハチです。お元気ですか?
 私の病気のお話の続きです。あれからお薬を飲み続けること1カ月。何とか元気になりました。そんな私に御主人様もほっとした様子。やっぱり私は元気すぎるくらいでないとダメね。そんでもって散歩も前と同じように楽しく歩いてたら、一台の車が私たちの横で止まったの。あれ、何だろう?って思ってたら窓が開いて、「ハチ、大丈夫?」って、あー、○○さんだ!「わあ、久しぶりだね。ありがとう、お陰様で良くなったよ。でも、どうしてハチの病気のこと知ってるの?」御主人様がびっくりして聞くと、ハチをこのごろ見ないから心配して、私のお友達ワンコのお母さんに聞いた人が別の人にお話して、またその人が別の人に・・・。みんな心配してたよお。だって。ふうん、そっかあ。私だっていつも会うワンコをしばらく見ないと心配だもんね。
 帰り道、御主人様がにっこり笑って教えてくれたんだ。「ハチが病気の間、心配で仕事が手につかずに落ち込んでたら、同僚が必ずよくなるからって励ましてくれたんだ。それから毎日”ハチはどう?”って声をかけてくれたんだ。ハチは幸せ者だね。みんなが心配しててくれたんだよ。みんなの思いが通じてよくなったんだよ。だから心配してくれたみんなに感謝しないとね。」そうだったんだ。ありがとうみんな!これからは、もっともっと気をつけて、みんなに心配かけないよう、いつも元気なハチでいられるようにがんばるね。

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2004年5・6月合併号掲載分(Part68)

早く帰って来てねー!

 皆さんお元気ですか?ハチです。
 ”RRRR…”あっ電話だ!イヤな予感。お母さん何、何?
 受話器を置いたお母さんからショックな返事が…。そう、ご主人様が残業で遅くなるんだって。だから、私電話がキライなの。ご主人様がいない夕方になる電話は、たいてい遅くなるっていう電話だもの。「ハチ、帰って来るまでイイ子で待っていようね。」お母さんは言うんだけど、私は待ち切れなくて、玄関を行ったり来たり、車の音がすると、ご主人様の車じゃないってわかっていても、ワンワン吠えてみたり…。夜遅い時には「ハチはもう寝る時間よ。もうじき帰ってくるからベッドに行きなさい。」ってお母さんは言うけど、ワガママ言って玄関から離れないの。”ピンポーン”あー、帰って来た。わぁいわぁい。ご主人様、お帰りぃ!おしっこも我慢して待ってたから、すぐにトイレに行って、フゥーすっきり。「ハチ、いい子で待っててくれた?お母さんを困らせなかった?」う〜ん、ちょっとだけワガママ言っちゃった。ごめんなさい。でも、顔見たら安心しちゃったな。なんだか急に眠気が…。ムニャムニャ、おやすみなさあい。
(主人からも一言)
 私が帰ってくるまで絶対に寝ないで待っていてくれるハチ。でも、残業が深夜に及ぶときもあり、妻は老齢になってきたハチの体をとても心配しています。
 私の顔を見て、安心からすぐに寝てしまうハチ。ほんとにかわいいんです。

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2004年7・8月合併号掲載分(Part69)

また手術しちゃったの・・・

 みなさん、こんにちは!お元気ですか?
 私は相変わらず元気よ!って言いたいところだけど、実は手術したばかりで、ちょっと元気がないの。1ヶ月くらい前から御主人様とお母さんは、私をなでながらずっと悩んでたの。”ハチのお腹の脂肪の固まりみたいなやつ、だいぶ大きくなってきたなあ。2年前に同じようなものを切除したときも良性の脂肪腫だったから大丈夫だと思ったんだけど、なんだか心配だなあ。でも、ハチももうじき9歳だし、麻酔のリスクを考えると、そっちも心配だし。あぁ、どうしよう…”毎日毎日話し合いは堂々巡り。なんだか私まで不安になってきちゃって、散歩中に吐いてしまったり。でも、御主人様が決心しました。”やっぱりハチには一日でも長生きしてもらわなきゃ困る。良性だとは思うけど、1%でも不安があるなら切除しよう。がんばるんだよ、ハチ!”う、うん。何かよくわからないけど、がんばるね。御主人様がついてるから大丈夫よ、私。
 手術は、麻酔のトラブルもなく、無事成功。腫瘍の細胞検査も良性で、御主人様もホッと一安心。”ハチ、よくがんばったね。しばらく傷口が傷むだろうけど、お母さんと交替でずっとそばにいてあげるからね。”わあい。じゃあ、一人でお留守番しなくていいんだね。やったあ!それなら痛いの我慢して早く治るようにがんばるね。ん?でも、良くなっちゃったら、またお留守番!?うぅ・・・ビミョー。

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2004年9・10月合併号掲載分(Part70)

私、腫瘍になりやすいタイプなんだって・・・

 みなさん、こんにちは!お元気ですか?
 この前、私、腫瘍の切除手術したお話、覚えてくれてるかな?私は驚異的な回復力で…って言いたいとこなんだけど、そうでもなかったの。
 脂肪腫がお腹の筋肉にまで癒着してたから、筋肉の一部も切除して全体で30pくらいの大きな傷になってしまったの。筋肉も、切り取った皮も引っ張られるし、傷口が大きい分無理に引っ張って縫ってるから、傷口が少しずつ開いて出血しちゃったりして、術後2日くらいは痛くて座ったり伏せたりできない。トイレでかがむこともできなくて、ほんとに大変だったの。その間は御主人様とお母さんが徹夜でかわるがわる看病してくれました。3日目くらいからやっとお庭にトイレのためだけに出て、すぐお家の中へ。散歩に行きたいなんて、ちっとも思わなかったの。やっと痛みにも慣れ、伏せて眠れるようになったから、食事とトイレ以外はずっと眠りっぱなしっていう日が1週間くらい続いたの。
 “やっぱりハチの体にすごく負担をかけてしまったね。ごめんねハチ。もっと小さいうちに手術してれば軽くて済んだのに。これからは見つけたらすぐに取ってもらおう。獣医さんによると、ハチと同じ黒ラブをはじめ、Gレトリバー、フラットコーテッドレトリバーは腫瘍ができやすい犬種なんだって。死亡原因の7割が悪性腫瘍なんだって。最初は良性でも悪性に変化することもあるそうだから、これからはもっと気をつけるからね。”って御主人様。
 そっかー。私ってそういう体質なんだね。ってことは、お友達のラブちゃん、ベルくん、ベルちゃん、マックくん、マークくん…みんな気をつけなきゃ。御主人様お願い。みんなの御主人様にも、この話聞かせてあげて。お友達みんな、そしてすべてのワンコに長生きしてほしいの。

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