「DOG'S MESSAGE」

ハ チ か ら 一 言(Part81〜85)

2006年7・8月合併号掲載分(Part81)

耳がかゆいよぉ・・・

 みなさん、こんにちは!お元気ですか?
 蒸し暑い季節がやってきましたが、みんなバテてませんか?私は、すっごく元気…と言いたいところだけど、外耳炎になってしまって大変!かゆいよお…。そういえば、5年前にもひどかったことがあって、治ったあとも御主人様が一日も欠かさずに耳掃除をしてくれていたのに。御主人様もショック受けてました。
 獣医さんいわく、「マラセチア酵母菌の仕業だね。常在菌だからいること自体は問題ないし、健康なら発症しないんだけど、ハチももうじき十一歳の老犬だし、少し前までおしっこの具合が悪くて薬飲んでたし、体が弱ってるところにこの蒸し暑さで、異常繁殖しちゃったんだね。」だそうです。
 それから毎日、たくさんのお薬飲んで、点耳薬さして、がんばってるんだけど、前みたいに治りが良くないの。「ハチの歳は理解してたつもりだったけど、先生から改めて言われると、やっぱりショックだね。ハチ、気長に一緒にがんばろうね。」そう言ってくれる御主人様の顔は少し寂しそう。
 大丈夫だよ、御主人様。私はまだまだ元気だし、しっかり睡眠とって、体力つけて、すぐに治して見せるよ。だから御主人様、栄養つけるためにも、時々おいしいものちょうだいね。

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2006年9・10月合併号掲載分(Part82)

4倍の楽しみ・・・

 みなさん、こんにちは!お元気ですか?
 このごろのお母さんは、私を撫でながらよく言います。「どうしてハチは、私たちと一緒に歳をとれないんだろうね。同じ家族なのに。お父さんと私は同じように歳をとっていくのに、どうしてハチだけ4倍も早く歳をとってしまうの?同じように歳をとって、一緒におばあちゃんになれたらいいのに…。」11歳を超え、顔のまわりも目も白くなって、先におばあちゃんになってしまった私を見て、お母さんたらすぐに涙ぐむんだから。子犬の頃と同じ目でお母さんを見上げたら、“ごめんごめん”って、ちょっと笑ってくれたね。「ごめんね、ハチが先に歳をとってしまうことは、よくわかってるはずなのに。」
 ありがとう、お母さん。でも、4倍は悲しいだけじゃないよ。一緒にお散歩に行くと、お母さんいつも楽しそうだよね。そんな時私はお母さんの4倍も楽しいの。一緒にご飯を食べると、おいしいって言ってくれるよね。私はお母さんよりも4倍もおいしく感じるの。お母さんより早く時間が進む分、お母さんより4倍もいい事がいっぱいあるんだ。
 お母さんがずっと一緒にいてくれるだけで、私はとっても幸せなの。そして、私のことを思って涙を流してくれるお母さん、何倍も大好きだよ。

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2006年11・12月合併号掲載分(Part83)

みんなのおかげ!

 みなさん、お元気ですか?ハチです。
 前にお話した私の外耳炎、このごろやっと良くなってきました。御主人様にも笑顔が戻って、私も一安心。だって、私なんかよりも御主人様のほうが、ずっと辛そうだったもの。
嫌がる私の耳を洗浄したり、点耳薬を入れたりする度に、「ごめんね、ハチ。ほんとごめん。」って悲しそうに言うし、神社に何度もお参りに行って祈願してくれたり、食物アレルギーかもしれないからってフードを替えてくれたり、トイレの掃除とかするときも“ハチの耳が良くなりますように”って一所懸命念じながらやってくれてたの。ありがとね。
 御主人様がお話してくれました。「ハチの耳がなかなか治らなくて悩んでたとき、遠くのお友達が海外から耳の洗浄液を取り寄せて送ってくれたり、近所の犬友達がいろいろな情報を教えてくれたり、みんながハチのこと心配して助けてくれたんだよ。治るのに半年もかかってしまったけど、今こうして良くなってきたのは、みんなのおかげだね。みんなに感謝しなくちゃね。」そうかあ、みんなありがとう。今度は私がみんなに恩返しする番だね。私に届けてくれたみんなの優しさを、何倍にもしてみんなに送るよ。そしてみんなが元気で、飼い主さんも元気でいられますように。

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2007年1・2月合併号掲載分(Part84)

左足の痛み

 みなさんこんにちは!お元気ですか?
 いつも元気一杯ハイパーな私も、11歳を過ぎた頃から左足が痛くて、時々地面に足をつくことができない時もあるの。御主人様も心配して獣医さんでレントゲンを撮ってもらったんだけど、「確かに関節の状態は、去年より悪くなってきてるね。でも、11歳という年齢を考えれば、ラブとしては良い方だと思うよ。ハチより若い子でも、もっと悪い子はいっぱいいるから。無理せずにがんばろうね。」だって。
 大好きな御主人様との散歩も、30分くらいでおしまい。以前は御主人様の実家まで歩いて行って、大好きなおじいちゃん、おばあちゃんに会うのを楽しみにしてたんだけど、往復で1時間以上かかっちゃうからって、このごろは車に乗せてもらって会いに行くんだ。ちょっと寂しいな。だから、時々わがまま言って、“もう少し歩きたいの”って御主人様に目で訴えるんだけど、「ごめんね、ハチ。ハチは、30分を超えると途端に足の運びが悪くなって痛そうだから、これ以上無理しないほうがいいの。明日また、こっちには連れて行ってあげるからね。」うーん、そうだよね。わがまま言って余分に歩いた日は、その後トイレでしゃがむのも辛いんだ。でも、そんな時に御主人様は優しく足をマッサージしてくれるの。とっても気持ちがいいんだよ。      
いつも私のことを一番に考えてくれるご主人様、本当にありがと。これからはわがまま言わず、言う事聞くよ。時間の長さなんて関係ない。御主人様と散歩できることが幸せなんだもんね。

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2007年3・4月合併号掲載分(Part85)

守りたい気持ち

 みなさんこんにちは!お元気ですか?
 私の散歩は、朝夕2回。夕方の散歩は、御主人様が遅い日には、お母さんと二人で行くの。お母さんもお仕事してるから、夕方の散歩も夏以外は、真っ暗なことが多いんだ。
 “あっ、前から犬の散歩が来た。吠えられてもハチは吠えちゃダメよ。” “あっ、今度は怪しい人が歩いてきた。ハチ、無視するのよ。”あ〜、ほんとだ。お母さんゴメン。ちっとも気づかなかった。そういえば、このごろ私よりお母さんのほうが犬や人を見つけるの、早くなったな。暗闇では私のほうが、鼻も動体視力もいいはずなのに…。やっぱり歳のせいなのかな?
 お母さんは笑って言いました。“ハチ、ありがと。今まで暗い夜の散歩も、ハチが守ってくれるから、お母さんちっとも怖くなかった。でも、これからは、お母さんがハチのこと守るからね。だからハチは、足が痛くて辛いけど、自分のペースで、ゆっくり散歩を楽しんでくれればいいのよ。”ありがと、お母さん。そういえば、このごろ私をおんぶして歩く練習してるお母さん。いざという時には私をおんぶして帰るつもりなんだね。私も随分おばあちゃんになってきてしまったけど、お母さんを守りたい気持ちは若い頃とちっとも変わってないよ。
 お互いがお互いを守ろうって思う気持ちがうれしいんだよね。お母さん大好き!

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