決算書と財務諸表との違いとは

決算書と財務諸表との違い

　決算書や財務諸表という用語は、日常会話ではどちらも決算を行った結果として作成する、貸借対照表や損益計算書などの計算書類のことを指します。
　しかし、決算結果の提出先、使用する場面、関係する法令によって、該当する計算書の種類が異なります。

決算書に関係する法令と書類

　決算書という用語は、法人税法や消費税法などの税法で規定されています。税法において決算書に該当する書類は次の通りです。

• 貸借対照表
• 損益計算書
• 株主資本等変動計算書
• 勘定科目内訳明細書

財務諸表に関係する法令と書類

　財務諸表という用語は、金融商品取引法で規定されています。金融商品取引法において財務諸表に該当する書類は次の通りです。

• 貸借対照表
• 損益計算書
• 株主資本等変動計算書
• キャッシュフロー計算書
• 附属明細表

計算書類に関係する法令と書類

　計算書類という用語は、会社法で規定されています。会社法において計算書類に該当する書類は次の通りです。

• 貸借対照表
• 損益計算書
• 株主資本等変動計算書
• 営業報告書
• 注記表

決算書という言葉は広辞苑に載っていない

　決算書の意味を広辞苑で調べようとしたところ、「決算書」という言葉は載っていませんでした。
　見出しの用語としては、決算、決算期、決算公告、決算日、決算報告は載っていますが、決算書は載っていませんでした。
　決算書という言葉は一般的によく使われますし、書名にも数多く使われています。何故辞書に決算書が載っていないのか、今のところはっきり分かりません。今後調べてみようと思います。